ログロード代官山 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

ログロード代官山

電車の地下化によって空いた旧線路スペース約220mを活用して、2015年4月に誕生した「LOG ROAD DAIKANYAMA」。車椅子からみたログロード代官山のバリアフリー状況を紹介します。

代官山駅周辺は高低差がある地形で、歩道のない狭い道やアップダウンルートなどがあり、バリアフリーなエリアではありません。ログロード代官山は、周辺よりも一段高い場所に横長に伸びる施設。車椅子でどうやって「上る」かがポイントです。

ログロード代官山へ上がるルートは3つあります。代官山駅と反対側の「渋谷駅口」という名称の出入口は、階段のみで車椅子では利用できません。専用駐車場は、この渋谷駅口側にあります。

代官山駅方面から向かうと、ログロード代官山の入口へは急坂を上ります。気合を入れれば、車椅子で上ることが出来る坂道ルートです。

お薦めはエレベータールートです。急坂を上がらずにログロード代官山に沿った下の道を進むと、中間付近にエレベーターがあります。車椅子では無理をせずに、エレベーターを利用してください。

エレベーターで上れば、そこは旧線路スペースを活用したほぼ平坦な路。全体がバリアフリーでバリアフリートイレがあります。緑豊かな植栽で散策路風に造られた通路の脇には、洒落たベンチ、粋なオブジェなど、ところどころに様々な設備が配置されています。

施設のデータを確認すると、全長220m、敷地面積約3200㎡、店舗棟は5棟で延床面積は約1900㎡。長いだけではなく、面積もある商業施設です。施設内の通路には屋根はありません。車椅子利用者は、天気の安定した日の利用をお薦めします。

ログロード代官山

渋谷口側には“新鮮でオーガニックな旬の食材”が自慢なGARDEN HOUSE 鎌倉の2号店「GARDEN HOUSE CRAFTS」。主なメニューはデリやサンドイッチなど。車椅子でも利用できる屋外テラスが少々あります。

代官山駅口側が“代官山の新たなビールカルチャーの発信基地。その場でつくられたクラフトビールが楽しめるブルワリー併設のオールデイダイニング”の「スプリングバレーブルワリー・トーキョー」。開放的な構造の店舗で、車椅子で利用できるテラス席があります。

午前中から皆さんビールを飲んでいます。特にテーブルの上で目立つのは、6種類のビールがテイスティングできる「ビア・フライト」。それぞれのビールに合わせたおつまみ6種類がついている利き酒セットです。営業は朝8時から。夜は月~土が24時、日祝が22時までと、長時間営業です。

2軒の飲食店に挟まれる立地で、ファッション系店舗が2店舗あります。いずれも日本初上陸のアメリカ西海岸ライフスタイル複合セレクトショップ「Fred Segal」がプロデュースする店舗で、男子店舗と女子店舗。どちらも車椅子で利用できるバリアフリー店舗です。なお、開業当初に話題になったドーナッツ店は閉店しました。

ログロード代官山

周辺はアップダウンが多く歩道が狭いので、アクセスには少し苦労しますが、ログロード代官山は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

近隣の商業施設「代官山T-SITE」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2015年の取材に基づいています)