愛宕山NHK放送博物館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

NHK放送博物館

NHK放送博物館は、東京都港区の「愛宕山」山頂にある入館無料の施設です。1956年に開館。現在の建物は1968年の竣工。2015年2月から約1年間休館してリニューアル工事を実施し、2016年1月30日にリニューアルオープンしました。建物の外観は1968年の建物のままですが、1年かけての改装工事により、内部はバリアフリーな施設です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

NHK放送博物館

東京都内最高峰、標高26ⅿの山頂へのアクセスです。

愛宕神社

なお愛宕神社の詳しいバリアフリー情報は、別稿「出世階段の愛宕神社にエレベーターで車椅子参拝 バリアフリー情報」を参照してください。

車椅子の場合は、愛宕山の山頂まで「愛宕エレベーター」を利用します。このルートで神谷町駅から徒歩8分の案内です。エレベーターは、車椅子は1台しか収容できない広さなので、車椅子の団体利用の場合は、移動に時間がかかることを計算してください。

都心立地ですが、来館者用の無料駐車場が用意されています。車の場合は「愛宕神社参道」を通行します。一方通行ではない狭い道で、箇所によっては車のすれ違い通行ができません。気を付けて運転して愛宕山を登ってください。

愛宕山NHK放送博物館

「NHK放送博物館」前の広場に自由に車を停めることができます。

NHK放送博物館

エントランスのすぐ近くに、身障者用駐車スペースが1台分あり、事前予約が可能です。

NHK放送博物館

博物館は1Fから4Fまでの4フロア構造。4Fはライブラリーで、現在はコロナ対策により利用できません。各フロア内はフラットな構造で、車椅子での移動、展示の見学は可能です。

メインのエレベーターは、かごは一般的なサイズで、普通サイズの車椅子は利用できます。

NHK放送博物館

「愛宕山8Kシアター」と「放送体験スタジオ」がある中二階へは、通常は階段ルートですが、車椅子利用者はリニューアルで増設された1Fからのエレベーターを利用します。

NHK放送博物館

バリアフリートイレは1Fにあります。スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

NHK放送博物館

NHK放送博物館の展示は、一部を除き撮影禁止です。

3Fは企画展示室と常設展示「ヒストリーゾーン」があります。「ヒストリーゾーン」は放送の始まりから、戦争下の放送、カラーテレビの時代など、放送の歴史を展示解説するコーナーが続きます。

NHK放送博物館

「ヒストリーゾーン」は壁際が展示スペース。展示台の下に少し空間があり足が入るので、車椅子で展示台に近付いて見学することが出来ます。展示台の高さは車椅子目線の低さです。また展示台には手すりが設置されているので、足元に不安のある人でも、手すりにつかまり、展示に近づいて見学できます。

2F展示室のバリアフリー状況です。常設のテーマ展示ゾーンがあります。この内「こども番組がいっぱい」コーナーは、写真撮影ができます。ひょっこりひょうたん島や、おかあさんといっしょの歴代キャラクターの展示などがあります。

NHK放送博物館

NHK放送博物館

NHK放送博物館

NHK放送博物館

他には、歴代の朝ドラ、大河ドラマの展示、紅白歌合戦のメモリアルコーナーなどがあります。

あまちゃんなど番組をテーマにした体験型展示機器があり、遊べます。

NHK放送博物館

一段低い中二階へは1Fから車椅子用エレベーターを利用します。今回取材時は、「放送体験スタジオ」はコロナ対策で閉鎖していました。

愛宕山8Kシアターは席数を減らして公開中。フラットな構造で空きスペースから車椅子で観覧可能です。迫力のある精密な映像を車椅子で楽しめます。

1Fに常設で「みんなに届け、ミュージアムチャンネル」コーナーがありますが、現在はコロナ対策で利用が制限されています。

山の頂上にあるNHK放送博物館は、車椅子でアクセスさえできれば、館内はリニューアルによりバリアフリーに改装されています。

(本稿は2021年8月に書き直しました)