大宮 武蔵一宮氷川神社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

武蔵一宮氷川神社

埼玉県さいたま市の「武蔵一宮氷川神社」は、名称に「大宮」という地名はつきません。全国に280社以上ある氷川神社の総本社で、2400年以上前に創建されたといわれています。

一の鳥居は「さいたま新都心」の近くで、そこから約2km直線の参道が伸びます。二の鳥居から三の鳥居までも約500mあります。三の鳥居の内側から境内という雰囲気になります。

武蔵一宮氷川神社

境内及びその周辺はバリアフリーではありません。また拝殿は段の上なので、車椅子では段の手前からの参拝になります。それでも車椅子参拝者のためのアクセスルートが整備されています。

武蔵一宮氷川神社

車椅子でのお薦めアクセスルートは、西駐車場を起点にした参拝ルートです。西駐車場には身障者用駐車スペースが設けられています。

武蔵一宮氷川神社

駐車場から舗装路面を通り、境内へ向かう赤い橋に進みます。

武蔵一宮氷川神社

橋は若干傾斜がありますが、車椅子で通行可能です。

武蔵一宮氷川神社

橋の先は車椅子で通行できる傾斜舗装路が整備されています。手水舎までバリアフリーに移動できます。

武蔵一宮氷川神社

手水舎は舗装路から浄水に手が届く構造です。

武蔵一宮氷川神社

柄杓は無く浄水が流れ落ちています。車椅子から手を伸ばせば、問題なくお浄めができます。

武蔵一宮氷川神社

手水舎から楼門まで舗装通路が続いています。

武蔵一宮氷川神社

楼門に向かい段差回避スロープを上がります。それほど急な角度ではありません。

武蔵一宮氷川神社

楼門の下に車椅子で行くことができます。

武蔵一宮氷川神社

楼門から境内にかけて、コの字型に舗装通路が敷かれています。

武蔵一宮氷川神社

中央部は車椅子での移動が辛い砂利路面です。車椅子では極力舗装路面の上を通行してください。

武蔵一宮氷川神社

舗装路面の上は車椅子で問題なく移動できます。

武蔵一宮氷川神社

拝殿の内部、祈祷殿に上がる段差回避スロープは両側に設置されています。舗装路面から車椅子で内部に上がることができます。

武蔵一宮氷川神社

賽銭箱が置かれている参拝所は、砂利路面を通行した先、4段の上です。

武蔵一宮氷川神社

神札授与所は舗装路面に面しています。苦労せずに車椅子で行くことができます。

武蔵一宮氷川神社

東門の下は段差解消されていますが、その先が傾斜路です。車椅子では楼門から出入りすることをお薦めします。

武蔵一宮氷川神社

もう一つのややラフなバリアフリールートを紹介します。参拝の起点は第二駐車場です。「お祓いの車、車イスの方の車以外は進入禁止・・・」とある先に車を進めます。

武蔵一宮氷川神社

その先の「ひょうたん池」の近くの木の間に、1台分身障者用駐車スペースが用意されています。

武蔵一宮氷川神社

そこからカーブがある段差回避スロープを上がります。角度は少し急ですが、何とか車椅子で通行可能です。

武蔵一宮氷川神社

スロープの上から身障者用駐車スペースを見ると、2ⅿ程度上がったことがわかります。

武蔵一宮氷川神社

スロープから砂利路面に移動します。右側に楼門へ上がる2つ目の木製スロープがあります。

武蔵一宮氷川神社

砂利路面を車椅子で頑張って進み、ラフな構造の木製スロープを上がります。ここは力が必要です。このスロープを通行できれば楼門の下に着きます。

武蔵一宮氷川神社

2つのバリアフリールート以外の境内の状況を紹介します。三の鳥居から境内に入ると、楼門の手前に太鼓橋「神橋」があります。一般的な車椅子利用者にはお薦めできない傾斜角度の橋ですが、無理をすれば車椅子で通行できないことはありません。

武蔵一宮氷川神社

太鼓橋を通行できれば、楼門まで舗装路面があります。三の鳥居から正式な参道を通り、楼門スロープまで車椅子で進むことができます。

武蔵一宮氷川神社

西駐車場から境内に入ると、宗像神社が浮かぶ池沿いに、バリアフリーな木道が整備されています。池を一周はできませんが、木道上は問題なく車椅子で移動できます。

武蔵一宮氷川神社

西駐車場と手水舎の間に、幾つか気になる造形物があり、バリアフリー通路から車椅子で見学できます。現地に造形物に関する説明版はありません。

武蔵一宮氷川神社

パワースポット「蛇の池」へのルートは、入口に段差があります。

武蔵一宮氷川神社

「ひょうたん池」と「白鳥の池」の周囲はほぼフラットな舗装路面でバリアフリーです。

武蔵一宮氷川神社

武蔵一宮氷川神社の境内でもっとも車椅子で移動しやすいのは、「ひょうたん池」と「白鳥の池」の周辺です。

武蔵一宮氷川神社

創建は神代、日本有数の古社である武蔵一宮氷川神社は、バリアフリーとはいえませんが、ルートを選べば車椅子で祈祷殿に入ることができます。

さいたま市の歴史に興味がある方は、二の鳥居の近くに「さいたま市立博物館」があります。詳しくは別稿「さいたま市立博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

(本稿は2022年8月に書き直しました)