埼玉県立歴史と民俗の博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

埼玉県立歴史と民俗の博物館

埼玉県さいたま市、大宮公園の一角に建つ「埼玉県立歴史と民俗の博物館」は1971年に県立博物館として開館。府県レベルの博物館としては全国でも先駆的な存在で、以後各地に誕生した同種の施設に大きな影響を与えました。建物設計者は前川圀男氏。ル・コルビュジエに学んだ建築家です。博物館の建物は鑑賞に値する昭和の名建築です。

博物館と民俗文化センターが統合されて現在の施設になったのが2006年。その際にバリアフリー改修されているので、建物は1970年代のものですが車椅子で利用できます。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

アクセスは大宮公園駅から徒歩5分の案内。来館者専用無料駐車場があります。収容台数は20台で、内身障者用駐車区画が2台分です。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

ブルーペイントされた身障者用駐車スペースは、左右は余裕がありますが、後部スペースに余裕がない駐車区画です。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

駐車場からほぼフラットな舗装路面を通り博物館のエントランスへ移動します。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

博物館のエントランス周辺はフラットな路面です。車椅子で問題なく移動できます。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

エントランス広場には弥生時代の住居が復元展示されています。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

エントランスに到着します。埼玉県立歴史と民俗の博物館は1FとB1に展示室がある構造です。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

博物館の出入口は段差の無い自動ドアです。入口で手指消毒、検温、簡単な記帳をして入館します。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

埼玉県立歴史と民俗の博物館の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。1F受付で減免措置を受けてください。無料の入館券を発券していただけます。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

エントランスの右側にミュージアムショップなどがあります。ショップは中2階のような位置にあり階段を上がります。階段に車椅子用の昇降機があるので、利用したい時はスタッフに操作をお願いしてください。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

常設展示は1Fの展示室から原則として年代順に始まります。展示室は2フロアに10室あります。すべて車椅子で観覧できるフラットな展示室です。

展示内容のレベルが高い博物館です。スペースに余裕があるので、豊富な資料が展示され、その内容が深く、日本史の勉強になります。そこに解りやすく、面白い解説が付いています。歴史や民俗文化に興味のある中学生以上なら楽しめます。またボランティア解説員が、各展示室で待機しています。埼玉という枠を超えて、歴史好きな人にお薦めできるハイレベルな博物館です。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

1F展示室側からB1と1Fロビーを見渡すことができます。デザイン建築であることがよくわかります。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

1FからB1の大きなガラス窓越しに竹林を眺めることができます。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

上下階移動はエレベーターを利用します。大きなかごのエレベーターなので、大型の車椅子でも利用できます。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

常設展示室1Fから季節展示室、特別展示室へ移動します。どちらの展示室もフラットな構造で、車椅子で観覧できます。

その移動ルートの途中にバリアフリートイレがあります。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。とても綺麗なトイレです。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

季節展示室の大きな窓から、竹林を眺めることができます。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

竹林には、徳川将軍家が増上寺に奉納した石灯籠が保存展示されています。

埼玉県立歴史と民俗の博物館

埼玉県立歴史と民俗の博物館は、バリアフリーに改修された昭和の名建築を楽しみながら、歴史民俗の深い知識を得ることができる大規模な博物館です。

なお近隣にある大宮盆栽美術館のバリアフリー状況については、別稿「さいたま市 大宮盆栽美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

(本稿は2022年8月に書き直しました)