さいたま市 大宮盆栽美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

大宮盆栽美術館

埼玉県さいたま市の「大宮盆栽美術館」は、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

土呂駅から大宮公園駅にかけて、現在6軒の盆栽業者があり、大宮盆栽村と呼ばれています。「大宮盆栽美術館」は、そのエリアにさいたま市が2010年に開館した美術館です。

大宮盆栽美術館

アクセスは土呂駅から徒歩5分の案内です。来館者専用駐車場があります。2時間までは無料で、身障者用駐車区画は屋根無しで2台分用意されます。

大宮盆栽美術館

駐車場は舗装路面ではなく、固い未舗装路面に薄く砂利がまかれています。

大宮盆栽美術館

身障者用駐車区画からは車椅子で移動はできます。

大宮盆栽美術館

駐車場は美術館入口の反対側にあります。建物の横の舗装された細い通路を移動して入口へ向かいます。

大宮盆栽美術館

エントランスは自動ドアです。車椅子で問題なく入退館できます。

大宮盆栽美術館

大宮盆栽美術館1Fのミュージアムショップと、2F盆栽テラスは無料エリアです。1Fと2Fをむすぶエレベーターがあります。バリアフリートイレは、駐車場にある独立棟のトイレ、東門横の外から利用するトイレ、館内1F無料エリアのトイレにそれぞれ用意されています。

館内1Fのバリアフリートイレは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置、ユニバーサルベッドが備えられています。

大宮盆栽美術館

無料エリアのバリアフリー状況です。エントランスから館内に入ると「情報コーナー」や「季節の一鉢」があるロビー空間になります。

大宮盆栽美術館

その横はミュージアムショップです。フラットな路面でスペースの余裕があり、車椅子での移動や見学は可能です。

大宮盆栽美術館

エレベーターで2Fへ上ると「盆栽テラス」があります。テラスはフラットな構造なので車椅子で利用可能です。テラスからは、屋外の盆栽庭園を見下ろす眺望になります。

大宮盆栽美術館

1Fの奥が有料の展示エリアで、屋内展示コーナー、企画展示室、屋外の盆栽庭園があります。大宮盆栽美術館の観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が半額に減免されます。1F受付で手帳を提示して減免措置を受けてください。

受付の先から有料の展示エリアになります。有料エリアのバリアフリー状況です。「プロローグ」展示から「コレクションギャラリー」、「座敷飾り」へとフラットな展示空間がつながります。車椅子で問題なく観覧できます。「コレクションギャラリー」で5席、「座敷飾り」で3席の名品が展示されます。展示作品は週替わりです。

その先は屋外に出て「盆栽庭園」の見学になります。庭園内はフラットな通路があり、車椅子での見学は可能です。庭園には50点程度の盆栽が展示されます。一部を除き、盆栽を360°から鑑賞できるのが特徴です。

大宮盆栽美術館

展示されている盆栽コレクションは、市が5億円を拠出して買い求めたもの。大変市場価値の高いコレクションです。

世界に広がるBONSAI文化。世界で唯一の盆栽美術館ということです。外国人観光客のために、有料の音声ガイドは4か国語対応、展示の説明版には英文表記があります。

大宮盆栽美術館は駐車場からエントランスまではやや距離があり、完全な屋根はありません。また「盆栽庭園」と「盆栽テラス」は屋外施設です。美術館ですが車椅子利用者は、天気の安定した日に観覧されることをお薦めします。

大宮盆栽美術館

なお近隣にある埼玉県立歴史と民俗の博物館のバリアフリー状況は、別稿「埼玉県立歴史と民俗の博物館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

(本稿は2022年8月に加筆しました)