川崎 等々力緑地 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

等々力緑地

神奈川県川崎市の「等々力緑地」は、競技場やアリーナなど運動施設が主ですが、一般的な公園として車椅子でお散歩を楽しむことができます。現地のバリアフリー状況を紹介します。本稿は2019年の台風による被災前、2017年8月の取材に基づいています。

駅からのアクセスは遠いので車の利用が便利。緑地内には4か所の市営有料駐車場があり、障害者手帳の提示で駐車料金が無料に減免されます。等々力緑地はJリーグ川崎フロンターレの本拠地。Jリーグの試合がある日は混雑するのでご注意ください。

バリアフリーな散策通路があるのが「ふるさとの森」です。うっそうとした雑木林の中を散策するイメージのエリアで、通路が固く踏みしめられたほぼフラットに近い未舗装路。一部は舗装路になっています。アップダウンは車椅子でも気にならない程度です。8月の「ふるさとの森」内は蝉しぐれ。それほど広いエリアではありませんが、川崎にいることを忘れるような空間です。

車椅子で散策できそうな「釣池」周辺は段差が多い構造です。段差解消スロープなどがあるのですが、施設の老朽化や整備の悪さで車椅子の通行が阻まれます。

隣接する「日本庭園」は、基本は段差構造。一部だけが車椅子で通行可能な庭園です。

「ふるさとの森」「釣池」「日本庭園」以外のエリアの通路は、各運動施設を結ぶ一般的な通路です。一般的な散策路ですが、ボランティアによる花壇が各所に幾つもあります。そのため四季折々のお花が楽しめる散策路です。

バリアフリートイレは緑地内の公衆トイレに併設されていますが、綺麗好きな方には市民ミュージアム内のトイレ利用がお薦めです。ミュージアムの各階にバリアフリートイレがあります。ただし現時点ではウォシュレットは付いていません。

※市民ミュージアムは台風被害による長期休館中です

等々力緑地は昭和30年代から40年代にかけて整備されました。施設の老朽化は進んでいます。2015年には野球場とプールが老朽化により閉鎖。川崎市役所では「等々力緑地再編整備室」を設置し、今後の計画を検討しています。

「等々力緑地」は「ふるさとの森」を中心に、車椅子での散策を楽しめる公園です。