群馬県神流町にある道の駅です。町の読み方は「かんなまち」。神流町は2003年に万場町と中里村が合併して誕生しました。ここは江戸時代の万場宿で、「万葉」の読み方は「まんば」です。開業は2001年ですが、2020年にリニューアルオープン。メイン棟が改装されて、清流神流川を臨むテラスが新設されています。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。
西上州の山々が連なり、神流川が流れる神流町の観光拠点です。商業施設としてはシンプルな構成で、直売所と食事処、アイスなどのテイクアウトコーナーがあります。平地がほとんどない町で水田はまったくありません。直売所では、段々畑で栽培される農産物と味噌やコンニャク、加工品が並びます。またリニューアルを機に、お豆腐のブランド化に挑戦しています。食事処は蕎麦が自慢です。
リニューアルで身障者用駐車区画が整備されました。メイン棟の前とテラスの前に、屋根なしで各1台分の駐車スペースが用意されています。駐車場内はフラットで、車椅子で快適に移動できます。
新設されたテラスからは、眼下に流れる神流川の眺望が楽しめます。屋根付きでフリーテーブルが置かれるフラットなテラスで、車椅子で問題なく利用できます。
メイン棟のバリアフリー状況です。内外装が改装されて綺麗になりました。エントランス周辺から館内まで、段差の無いバリアフリー仕様です。
ショップは通路幅が拡張されて車椅子で利用しやすくなりました。レジ周りのスペースも余裕があります。
食事処はフラット構造でテーブル席があり、車椅子で利用できます。
トイレはメイン棟の内外から利用できる構造です。バリアフリートイレの場所は変わりませんが、リニューアルで設備は更新されました。とても綺麗な状態です。ユニバーサルベッドはありません。
テイクアウトショップとテラスのバリアフリー状況です。おいしいソフトクリームなどが自慢のテイクアウトショップは、メイン棟の駐車場側の窓が販売口です。手を伸ばしてやり取りすれば、車椅子で購入可能です。
神流川を臨むテラス席は段差のない構造で、車椅子で利用できます。清流と山々、そして豊かな緑が楽しめる景観です。
テラスの先に無料の観光吊橋があります。車椅子では通行できない仕様ですが、ゆらゆら揺れる面白い吊橋です。
2020年のリニューアルで「道の駅万葉の里」はバリアフリーレベルが上がりました。特にテラス席での休憩は、車椅子利用者にお薦めできます。
群馬県にある道の駅32か所を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2023年5月に加筆しました)