足が悪い人のための 上野池之端 横山大観記念館 見学情報

東京都台東区池之端。上野不忍池のほとりに建つ「横山大観記念館」は、明治41年から大観が暮らし、多くの作品を制作した家です。その後空襲で焼失しましたが、昭和29年に再建され、90歳で没するまで大観はこの家に住みました。

「横山大観記念館」はバリアフリー施設ではありません。足が悪い人にとって見学が可能か否か。現地の状況を紹介しますので、判断の一助になれば幸いです。

「横山大観記念館」には来館者用の駐車場はありません。近隣に有料の駐車場は複数あります。不忍通り沿いの立地で、湯島駅、根津駅などからは、傾斜のない広い歩道を通りアクセスできます。

通りから門をくぐります。その先のアプローチは、石を埋め込んだ舗装路面。表面が石で凹凸のあるアプローチです。

身体障がいがある人のための 横山大観記念館 見学情報

玄関前に受付があります。入館料は障がい者減免制度があり、本人が団体料金に減免されます。

玄関先で靴を脱ぎます。玄関まわりには3段の段差があり、手摺はありません。その先に引き戸があり、手動で開けて館内へ入ります。

身体障がいがある人のための 横山大観記念館 見学情報

玄関から廊下へ進みます。すぐ左側に使用できるトイレがあります。ドアなどは当時のものですが、便器は現代のものに更新されています。一般的な洋式トイレです。

坪庭を囲む廊下を進みます。廊下には段差はありません。1Fには客間が2室、寝室が1室、計3室があり、大観の作品が展示された状態で公開されています。3室を巡っても、移動距離は20m程度です。

庭園は立ち入ることができません。1Fの廊下や部屋から眺めます。

2Fの「画室」が公開されています。2Fへの階段は昭和20年代の家としては一般的なものですが、現代の基準からみれば狭く急な階段です。この画室にはエアコンが付けられています。晩年膝を痛めた大観は、2Fへ上がることが辛くなり、1Fの客間を画室としたそうです。

1Fの階段の横の書生部屋が小さな売店になっています。構造的には段差のない売り場です。

身体障がいがある人のための 横山大観記念館 見学情報

以上が「横山大観記念館」の全貌です。見学が可能か否か、ご判断ください。

(本稿は2019年5月に執筆しました)

上野公園 藝大アートプラザ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

藝大上野キャンパス美術学部内に2018年10月に誕生した施設です。入場は無料。営業時間は10時から18時で、月曜日は定休です。

藝大の学生、教職員、卒業生の作品が展示販売され、常設展、企画展が開催されます。現在のところアートプラザ前にキッチンカーが出店。前庭のフリーテーブルでティータイムを楽しむことが出来ます。

駐車場は身障者用も含めて用意されていません。徒歩でのアートプラザへのアクセスルートは3通りあります。アートプラザ正面「正木門」から入るルートは段差があるので、車椅子では通行できません。

美術学部正門から入ると左折して約50m先。この50m区間の前半が、路面に凹凸がある舗装路で、車椅子がガタゴトします。

上野公園寄りの旧美術学部正門から入ると約30m先。凸凹はありませんが、門から10mの区間が急な傾斜路です。「正木門」ルート以外の、凸凹ルートか坂道ルートを選択してください。

アートプラザの周辺および内部はフラットでバリアフリーです。入口は自動ドアで、内部の通路は車椅子が通行できる幅があります。混雑していなければ車椅子で移動できます。

アートプラザ内にバリアフリートイレはありません。藝大美術館の1Fパブリックエリア内にあります。

藝大の学内を超えて、藝大の作品が社会に、世界に開かれてつながる場所。そういう意味で「ここは藝大の出島である」というコピーが付けられています。藝大内部の閉ざされた世界に出会える場所です。

車椅子で行く上野公園 藝大アートプラザ バリアフリー情報

展示販売される作品の値段はピンからキリまで。千円の作品から、百万円の単位の作品まであります。常設展に展示されている作品でも、ほとんど買うことができます。また藝大オリジナルのお菓子類やクリアファイルなどが販売されています。お土産に購入できます。

藝大美術学部で、どのような作品が製作されているのか。興味のある方は「藝大の出島」をご利用ください。短い距離の悪路がありますが、車椅子での利用は可能です。

別稿で「上野公園 藝大美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年10月の取材に基づいています)

東京国立博物館特別展「両陛下と文化交流」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

トーハク特別展「御即位30年記念 両陛下と文化交流-日本美を伝える」は、2019年3月5日から4月29日まで、本館特別4・5室で開催されます。

会場は本館の1Fで、正面入口大階段の横が第1会場入口、本館1Fエレベーター乗降場所の先が第2会場入口です。

本展の観覧料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。第1会場入口で障害者手帳を提示して観覧手続きを行います。観覧券が渡されるので、第2会場には観覧券を提示して入室します。

他の本館の展示室と同様に、特別4・5室の出入口には小さな段差があります。慎重に車椅子で移動すれば問題なく乗り越えられる段差ですが、勢いよく行くと少し衝撃があります。出入口は車椅子でゆっくり進むように気をつけてください。

第1会場は宮内庁が所蔵する優品の展示です。展示品は前後期で一部入れ替えがあります。

前期の主な展示品は、東山魁夷の屏風絵、高村光雲の養蚕天女像、皇后陛下のイブニングドレスなど。皇室の御慶事に下賜された様々な「ボンボニエール」の展示もあります。

第2会場は両陛下のお写真を展示。天皇陛下幼少期のお写真もあります。

展示室は広くはなく、絶対的なスペースはそれほどありませんが、室内はフラットで段差はありません。ほとんどの展示品は車椅子から観覧可能です。極端な混雑がなければ、「両陛下と文化交流」は車椅子で観覧出来ます。

車椅子では出入口の小さな段差に気をつけてください。2つの会場の間にある本館エレベーターは、通常通り乗降できます。

別稿で「東京国立博物館 本館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。