デザインハブ「JAGDAつながりの展覧会 マスキングテープ」バリアフリー情報

東京都港区六本木、東京ミッドタウン内のデザインハブで2018年3月16日から4月22日の開催。「JAGDAつながりの展覧会 Part1」は、障がいのあるアーティストの作品によるマスキングテープの展示とチャリティ販売会です。

マスキングテープは172種類。24m幅×7m巻で1個400円。会場での購入は一人5個まで。いずれも面白い作品です。

製造原価を除く販売収益から、障がいのあるアーティストには作品使用料が支払われます。さらにパラリンピックに日本代表として出場した経験のある選手有志による選手会「一般社団法人日本パラリンピアン協会」への寄付になります。本展のコピーは「障がいのあるアーティストとパラリンピアンを応援するコラボレーション・チャリティー展」です。

デザインハブの展示会場では、拡大マスキングテープが展示されています。まずは拡大版をみて品定め。アーティストの名前、年齢、在住地などの情報が、作品と一緒に掲示されています。

全体としては、1950年代から1960年代生まれのアーティストが多い印象です。年齢でいえば50歳台から60歳台。もちろん1990年代生まれのアーティストの作品も。見た限りですが、2000年代以後の生まれの18歳以下アーティストはいないようでした。参加しているのは大人のアーティストたちです。

商品は障がいのあるアーティストの原画を、ボランティアのデザイナーがマスキングテープにしたもの。参加アーティストは67名。ボランティアデザイナーは172名。一人のアーティストが複数の原画を提供しています。あくまで障がいのあるアーティストがプロで、専門技能を有するデザイナーはボランティアです。

このマスキングテープの展示とチャリティ販売会は、2018年の間、全国を巡ります。主催は「日本グラフィックデザイナー協会」です。

会場でマスキングテープはよく売れています。各地で開催される「JAGDAつながりの展覧会」に作品をご覧ください。

東京ミッドタウン内デザインハブの詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

東京ミッドタウン「ストリートミュージアム」バリアフリー情報

2018年3月16日から5月27日まで、ミッドタウン地下通路で開催される、「Tokyo Midtown Award 2017」受賞作家6人による、この企画のために製作した新作の展示会です。

東京ミッドタウンプラザB1での開催。地下通路に作品が展示される観覧無料のアートイベントです。現地には作品の解説はありません。自由に観て、自由に感じる作品展です。会場はバリアフリー。車椅子での鑑賞に大きな問題はありません。

作品をいくつかご紹介します。なんともいえない立体感と動きを感じる人間の全身像の絵。タイトルは「景色と大きさ」。山根英治氏の作品です。この絵は染織した綿紐で描いているということ。どうやるとこんな表現になるのか解りませんが、普通に筆で描いたのではない、ということはすぐに解ります。夜中に絵から飛び出して動き回っていそうな人物画です。

大きさ、派手さで一番なのは、大野光一氏の「空を支える二本の柱」。カラフルな人間の顔で構成されたピラミッドのような絵画作品です。近づくと一つ一つの顔が気になる。離れると積みあがる顔たちの全体像が気になる。距離を変えて鑑賞したくなる作品です。今の自分の気分にもっとも近い「顔」を探すのも面白いかもしれません。

パッとみただけでは全く解らない作品が「都市を解剖して忘却を得る」。金子未弥氏の作品。プレートにある人の思い出がある場所の名前を英字で記載。そのプレートを15枚組み合わせた作品です。その人の記憶に残る場所とは、その人の人生をあぶりだすものかもしれません。ただし見る側にその場所の記憶がないと、人物のイメージが湧かない。短時間では向き合えない作品です。

「ストリートミュージアム」はミッドタウンらしいアート企画。車椅子で鑑賞できます。

東京ミッドタウンの詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

サントリー美術館「狩野元信」展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都港区六本木の東京ミッドタウン内、サントリー美術館の企画展「狩野元信」は、2017年9月16日から11月15日の開催。公開初日の夕方に取材しました。土曜日なので混雑を予想したのですが、意外にもガラガラ。車椅子でとても鑑賞しやすい状況でした。重要文化財級の作品をゆっくり正面から堪能。元信の世界にどっぷり浸ります。

企画展の解説によると、狩野派二代目元信は卓越した画技で、歴代狩野派絵師の中で最高評価を受けているそうです。それにとどまらず「画体」と呼ばれる絵画制作手法を確立し、それを弟子たちに学ばせることで集団製作を実現。工房の主催者として優れた能力を発揮したとのこと。天才芸術家であり、製造工程管理の発明者であり、プロジェクトマネジャーであった元信。狩野派を確立したのは二代目元信ということです。

ほとんどの展示は車椅子で見やすい仕様。巻物の展示も傾斜台の上。車椅子目線で鑑賞可能です。そのなかで「第2章」パートの一部展示ケースが旧型。真上から除きこまないと作品が見えない展示ケース。高さもあるため車椅子からほぼ見えません。

展示作品のうちサントリー美術館所蔵品はごく少数。東京国立博物館、栃木県立美術館、京都国立博物館、永青文庫などから、また大徳寺や竜安寺など京都のお寺からも作品が集められています。企画展のサブタイトルは「天下を治めた絵師」。画壇を制覇した天才の作品を一度に鑑賞できる機会です。

車椅子で見にくい展示ケースはごく一部だけです。それを除けば「狩野元信」展は車椅子で見やすい展示です。

サントリー美術館の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。