アークヒルズ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

商業施設、文化施設、オフィス、レジデンスからなる複合施設「アークヒルズ」は、「アーク森ビル」「サウスタワー」「仙石山森タワー」の3つのエリアに分かれます。商業施設を中心に、現地のバリアフリー状況を紹介します。

赤坂~アークヒルズ バリアフリー情報

「アーク森ビル」

17年かけて木密エリアを再開発して1986年に竣工しました。ANAインターホテル、サントリーホールなどが入ります。

地下鉄駅からは至近で、施設内に路線バスのバス停があります。時間貸し地下駐車場は平置きで身障用駐車スペースが設けられています。

隣接する「サウスタワー」とは、2F連絡通路で直結しています。

車椅子で行く赤坂~アークヒルズ バリアフリー情報

車椅子で行く赤坂~アークヒルズ バリアフリー情報

改修が進みバリアフリーレベルが上がりました。バリアフリートイレは1Fと3Fに用意されています。フロア内はフラットでビル内の車椅子利用に大きな問題はありません。2Fの屋外にあるカラヤン広場への車椅子での出入り、広場周辺の車椅子での回遊に問題はありません。

「アークガーデン」一帯は段差構造です。サントリーホールの屋上にある「ルーフガーデン」は、車椅子では散策できません。

赤坂~アークヒルズ バリアフリー情報

飲食店の内、3Fに入口が段差のお店、カウンター席しかないお店があります。また2Fには店内通路が狭いお店があります。

赤坂~アークヒルズ バリアフリー情報

コロナ禍以後は縮小されていますが、カラヤン広場を中心に、車椅子で参加可能なイベントが開催されていました。毎週土曜日に開催される「ヒルズマルシェ」。第四日曜日に開催される「赤坂蚤の市」。春は「さくらまつり」。夏は「YONA YONAビアガーデン」。秋は「音楽週間」。冬は「クリスマス イルミネーション」などです。

車椅子で行く赤坂~アークヒルズ バリアフリー情報

「アークヒルズサウスタワー」

古い小型の森ビル2棟を建て替えて2013年に竣工しました。低層階は商業施設で屋上は「スカイパーク」です。

地下鉄駅から直結します。時間貸し駐車場は機械式ですが、車椅子での利用は可能です。隣接する「泉ガーデンタワー」へも、B1のサンクスガーデンからバリアフリーに移動できます。

泉ガーデン

B1を中心にした商業エリアは「アークキッチン」です。

車椅子で行く赤坂~アークヒルズ バリアフリー情報

スーパー「福島屋」は車椅子で利用できます。お店前の通路には若干のフリースペースがあり、お店で買ったお弁当を食べることが出来ます。

赤坂~アークヒルズ バリアフリー情報

飲食店は、車椅子利用が難しい足の長い座面が高い椅子を利用したお店が数店あります。また店内通路が狭いお店もあり、10店舗ほどの飲食店の内、車椅子で何の問題なく利用できる店は半分ほどです。ただし一部の席なら車椅子で利用できるお店があります。

車椅子で行く赤坂~アークヒルズ バリアフリー情報

「スカイ―パーク」は地上20F、高さ110mにある約1100㎡の屋上庭園です。専用エレベーターで昇ると緑あふれる屋上庭園に出ます。

アークヒルズサウスタワー

「スカイパーク」の一般開放は、4月から10月までの土日祝日10時から17時。強風および荒天時は予告なく閉鎖になります。

アークヒルズサウスタワー

屋上にはバリアフリートイレがあり、例年5月からBBQビアガーデンの営業が始まります。

アークヒルズサウスタワー

「アークヒルズ仙石山森タワー」

2012年竣工の高層タワーで、B2から1Fが商業施設。「ヒルズスパ」を挟み24階までがレジデンス、その上の47階までがオフィスになります。

高台の傾斜地に建つタワーで、メインエントランスの高さは、泉ガーデンタワーの上部にある「泉屋博古館」と同等です。

アークヒルズ仙石山森タワー

地下鉄駅から、または「森ビル」「サウスタワー」から車椅子での徒歩のアクセスは、急坂を上がるので大変です。時間貸し駐車場は機械式ですが、車椅子での利用は可能です。

アークヒルズ仙石山森タワー

駐車場フロアから各階へエレベーターで移動できます。

アークヒルズ仙石山森タワー

仙石山森タワー及び同エリアは、緑豊かな自然との共生を目指した施設です。

アークヒルズ仙石山森タワー

1Fの屋外にある「仙石山エリア」は、メタセコイア、スダジイ、コナラなどの植生があり、緑の中でくつろげる空間にベンチが配置されています。

アークヒルズ仙石山森タワー

B1相当にある「こげらの庭」へは、施設内エレベーターで移動します。小規模ながら池と回遊路が整備され、車椅子で庭を散策できます。

アークヒルズ仙石山森タワー

B2相当にある「大ケヤキ広場」は、大ケヤキがシンブルツリーとして植生された芝生広場です。

仙石山森タワー

仙石山森タワー

1Fにはカフェとステーキの店があり車椅子での利用は可能です。B1にCVSが入店しています。B2「しいのき坂」の上り口にある中華レストランは、車椅子でも利用できる、緑豊かで静かな環境のテラス席があります。

仙石山森タワー「アークヒルズ」は、「アークガーデン」一帯は段差構造で車椅子での利用は不可。「仙石山森タワー」へは、坂道があるので車の利用が便利です。また一部のグルメ店は車椅子利用が困難で、他は施設全般車椅子で利用できます。

(本稿は2022年6月に加筆しました)

国立新美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

2007年に開館した東京六本木の「国立新美術館」は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。館内の仕様、アクセス、展示室など、車椅子からみた現地の状況を紹介します。

国立新美術館はB1から3Fの4フロア構造。展示室があるのは1Fと2F、そして3Fの一部です。B1はミュージアムショップとカフェテリア。3Fはアートライブラリー。吹き抜け空間を利用して2Fにはカフェ、3Fはレストランが営業しています。

国立新美術館

全体としてフラットで広々としたゆとりのある空間設計。車椅子での館内移動に大きな問題はありません。

国立新美術館

広くて高い吹き抜け空間に2系統のエスカレーターがあるので、健常者の上下階移動のメインルートはエスカレーターです。

車椅子では3系統あるエレベーターの利用します。吹き抜け空間には2基のシースルーエレベーター。施設の両脇、通路の奥にそれぞれ1基のエレベーターがあります。エレベーター待ちの行列は全くできません。

国立新美術館

バリアフリートイレは各階に配置。いつでも利用できるトイレが、B1に1つ、1Fに3つ、2Fに2つ、3Fに2つ。他に1Fと2Fのメイン展示室内にもバリアフリートイレがありますが、トイレが利用できる設定になっているかは企画展次第です。

アクセスの状況です。地下鉄大江戸線の六本木駅からは、東京ミッドダウン経由でのアクセスが便利です。ミッドタウン地下からエレベーターで地上へ。そこから美術館までの道は、改修された広くてフラットな歩道です。1F正面入口から美術館に入館します。

地下鉄乃木坂駅と直結しています。駅からエレベーターを利用して、美術館1Fの西入口から入館します。エレベーターから西入口まではフラットな外路歩道ですが、歩道の端に雨除けの庇があるので、小雨程度なら濡れずに入館できます。

一般駐車場はありませんが、身障者専用駐車場があります。青山公園側の、車椅子マークのサインが掲示された西門から入場してください。左折入庫、左折出庫のみです。

国立新美術館

西門入口にスタッフがいるので、原則として駐車禁止除外証や身体障害者手帳など、身体障がい者であることがわかるものを提示します。身障者専用なので、知的障がい者は原則として利用できません。

スタッフの誘導にしたがって美術館敷地内へ入ります。スロープルートを上がった先に、駐車場があります。屋根付き駐車スペースは3台分。そこが満車の場合は、フリースペースに誘導されるので指示にしたがってください。駐車料金は無料です。

駐車場の場所は乃木坂駅からのエレベーターの裏側です。そこから西入口まではフラットな外路歩道を進みます。屋根付き駐車スペースを利用できれば、雨の日でも濡れずに美術館に入館できます。

展示室は1Fに3室、2Fも3室、3Fに1室あります。企画展が開催される展示室は「1E」と「2E」です。それ以外の展示室は公募展などが開催されます。1Fの3つの展示室は「野外展示場」があり展示場として利用されることもあります。いずれの展示室も構造的には完全なフラット構造で、車椅子で快適に利用できます。

国立新美術館

館内の吹き抜け空間を利用して、1Fにはテイクアウトカフェがあります。フードコートスタイルでフリーテーブル席があり、持ち込みも可。車椅子での利用は可能です。

2Fはカフェ、3Fはレストラン。どちらもフラット構造で稼働式のテーブル席がメインなので、車椅子で利用できます。

国立新美術館

国立新美術館で開催される有料の企画展・公募展は、障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。会場入口で手帳等を提示してください。

国立新美術館

六本木の国立新美術館は、車椅子で快適に利用できるバリアフリー施設です。

(本稿は2018年8月に執筆しました)

東京ミッドタウン デザインハブ 車椅子利用ガイド バリアフリー事情

東京ミッドタウンにある「デザインハブ」は、ミッドタウンタワーの5Fに約100坪の展示スペースを有する、2007年に開設されたデザインネットワークの拠点です。

東京ミッドタウン全体のバリアフリー情報は、別稿「六本木 東京ミッドタウン 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

「デザインハブ」は開催する無料企画展によって、人と社会、日本と世界を「つなげる」。展覧会に連動したセミナーやワークショップなどで、デザインを「ひろげる」。専門的な学びの場を提供して、デザイン人材を「そだてる」。この「つなげる」「ひろげる」「そだてる」の3つが、「デザインハブ」の活動目的です。

例えば、夏休みの人気企画は子供向けのワークショップ「キッズウィーク」。デザイナーが先生になって子どもにモノづくりを指導する夏休みの自由研究にぴったりな企画です。無料のワークショップもありますが、1000円程度の参加費をとる企画もあります。例年募集が始まるとすぐに満員になるそうです。

車椅子でのデザインハブへのアクセスルートは、ミッドタウンタワーのB1または1Fの左手奥にあるエレベーターの利用が便利です。B1のエレベーターの近くに、バリアフリートイレがあります。地下鉄駅からも、地下駐車場からも、外に出ないで行くことができます。

デザインハブ

「ミッドタウンタワー」4Fと「ガレリア」3Fが階段でつながり、そこには昇降機があります。この昇降機を利用するには、インターファンで管理事務所に連絡をして、スタッフに来てもらい操作をしていただきます。B1か1Fからの利用をお薦めします。

デザインハブ

「デザインハブ」のエントランス部は、やや距離のあるアプローチで、30mほど進むとメインの展示スペースに到着します。

デザインハブ

企画展によって場内のレイアウトは変わりますが、展示室はフラットな構造です。

東京ミッドタウン~デザインハブ

また手動ドアを通る必要はありますが「デザインハブ」内のトイレにも、バリアフリートイレがあります。

デザインハブ

メインの展示スペースの横、窓側には仕切られたスペースがあります。この「デザインハブ」に参加している機関のスペース、資料室、図書室などです。

参加している機関は、日本で唯一の総合的なデザインプロモーション機関「公益財団法人 日本デザイン振興会(JDP)」、デザインによる国際連携拠点「インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター」、グラフィックデザイナーの全国組織「日本グラフィックデザイナー協会」、学生作品の展示と発信「多摩美術大学 TUB」で、それぞれ、企画に連動したセミナーなどのイベント、あるいは日常的な活動の拠点として利用されています。

デザインハブ

図書室はメインの展示スペースから利用します。窓からは六本木の眺望が広がります。「デザインハブ」は、視覚的に開放的な空間です。

デザインハブ

デザインハブは車椅子で利用できるデザインネットワークの拠点です。

(本稿は22022年4月に加筆しました)