丸の内東京ビルTOKIA 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京駅丸の内南口にあるTOKIAは、B1から3Fが一般商業フロアで、人気の高いグルメ店が営業しています。

丸の内東京ビルTOKIA

1Fから3Fは吹き抜け構造で、広々した空間が広がります。

丸の内東京ビルTOKIA

東京駅からの地下ルートは、隣接するKITTEのB1を経由して連絡します。

丸の内パークインの平置きの地下駐車場があり、スペースに余裕がある身障者用駐車スペースが用意されています。

東京ビルTOKIAは2005年の開業で、施設の基本構造はバリアフリー仕様です。地下駐車場から3Fまでエレベーターがあり、各フロアにバリアフリートイレが用意されています。

車椅子で利用できるグルメ店はありますが、車椅子で全てのお店が快適とはいえません。現時点で営業している人気店舗の状況を簡単に紹介します。

丸の内東京ビルTOKIA

「おいしいうどん つるとんたん」は行列必至の人気店です。車椅子で行列に並ぶことは可能ですが、店内通路はやや狭く、お店の奥の席などへ車椅子で移動するのは困難なので、席を選ばなければなりません。もちろん案内スタッフは気を利かせてくれます。介助歩行が可能な方なら、混雑時でも何とかなります。

「お好み焼き きじ」も店内の状況はほぼ同じで、車椅子では店内通路幅の問題があります。

タンメンの「トナリ」、カレーの「インデアンカレー」はカウンター席です。車椅子のままでの利用はかなり困難ですが、「トナリ」で無理をして車椅子で利用している人を見たことがあります。

「ヴィロン」は、パンやお菓子の対面販売コーナーとフランス料理のお店で、東京駅側の路面にテラス席があります。車椅子で利用できないことはありませんが、対面販売コーナー、店内席ともに、あまりスペースに余裕がありません。テラス席は車椅子で利用できます。

丸の内東京ビルTOKIA

このほかにも、店内が狭いお店、店内が段差構造のお店があります。グルメ店を車椅子で利用する際は、事前に最新情報を確認することをお薦めします。

丸の内東京ビルTOKIA

店舗によっては、車椅子向きではないお店がありますが、丸の内東京ビルTOKIAは、基本構造はバリアフリーな施設です。

(本稿は2022年3月に書き直しました)

丸の内 KITTE 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

元は東京中央郵便局で事業主は日本郵便。丸の内を代表する施設になったKITTEは、全国津々浦々に広がる郵便局ネットワークを活かして、日本中から美味しいモノ、素敵なモノを集めた商業施設としてオープンしました。そして東大のミュージアムがあります。

丸の内~KITTE

KITTEは2013年に誕生した、丸の内では比較的新しいバリアフリー商業施設です。商業フロアはB1から6Fまでの7フロア。1Fを除いて各フロアにバリアフリートイレが配置されています。ユニバーサルベッドを備えたトイレもあります。

設計上の大きな特徴は、中央部の大きな吹き抜け空間。1Fから6Fまでの各階は、中央吹き抜け部を囲むように商業エリアが広がります。東京駅前の超一等地の空間を、贅沢に利用した商業施設です。

丸の内~KITTE

アクセスは良好です。東京駅からは地下通路で直結します。地下駐車場がありB2とB3が丸の内パークインで、身障者用駐車スペースが用意されています。

B1は開業当初「全国ご当地銘品フロア」として、郵便局ネットワークを活かした、全国のお店を誘致したフロアとしてオープンしました。その後、店舗は入れ替わり、現在では人気5店舗が営業する「ラーメン激戦区東京丸の内」などがあります。

他に、イベントスペースがある観光情報センター、CVSやドラッグなどが営業しています。車椅子での利用に大きな問題はありませんが、ラーメン店はカウンター席しかないお店もあります。

1Fには大きな吹き抜け空間の下にあるアトリウムがあり、クリスマスイベントや相撲イベント「はっきょいキッテ」など、様々なイベントが開催されます。

丸の内~KITTE

またKITTEがあるJPタワーの1Fには、現在も東京中央郵便局があります。

2Fと3Fには東大のミュージアムがあります。正式名称は「JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク」です。東大が蒐集した学術標本コレクションを、東大で使用された什器を利用して展示しています。入場無料の施設です。

KITTE

フロア内はフラットで通路幅は広くてバリアフリーな施設です。2Fと3Fのフロア間移動は、健常者はミュージアム内の階段を利用します。ミュージアム内にエレベーターがないので、車椅子利用者はKITTEの一般エレベーターを利用してフロア間を移動してください。

丸の内~KITTE

KITTEの4Fフロアには、旧東京中央郵便局長室が保存展示され、無料で見学できます。

KITTE

当時を再現した局長のデスクが配置されています。

KITTE

黒電話などは手を触れないように案内されています。

KITTE

大きな窓から東京駅舎が見えます。

KITTE

ここは東京駅前、東京の真ん中です。

KITTE

東京の真ん中からふるさとに出した手紙が展示されています。旧東京中央郵便局長室は、KITTEのアイデンティティです。

KITTE

5F、6Fの飲食店は、日本各地の有名店を誘致しています。ほとんどのお店は車椅子で利用できます。人気が高く混雑するので、予約をすることをお薦めします。

6Fにある屋上庭園「KITTEガーデン」は人気スポットで、赤レンガの東京駅丸の内口を眼下に見るビュースポットです。

丸の内~KITTE利用ガイド

6Fに出入口が2か所あります。

丸の内~KITTE

バリアフリーな庭園で車椅子で散策できます。

丸の内~KITTE利用ガイド

KITTEのエレベーターはよく混み合います。エレベーターは2系統で、B3から6Fを結ぶ系統と、1Fから5Fを結ぶ系統です。混むのはB3から6F系統の3基のエレベーターです。車椅子優先基がありますが、よく混んでいます。

KITTE

1Fから5F間のフロア間移動をする場合は、空いてる1Fから5F系統2基のエレベーター利用をお薦めします。

KITTE

周囲の施設と地下通路で連絡しています。隣接する「TOKIA」とはB1で連絡しています。

東京駅京葉線乗り場及びブリックスクエア方面への地下連絡通路は、通常ルートは階段を通行します。車椅子では、B1のドラッグストアやドライ食品店がある先を突き当りまで進んで下さい。そこにB1とその下の地下連絡路をつなぐエレベーターがあります。このルートを利用すると、KITTEからブリックスクエア、そして丸の内マイプラザまで、すべて地下通路で移動できます。

KITTE

丸の内KITTEは、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

(本稿は2022年7月に加筆修正しました)