丸の内 丸ビル 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

丸の内を象徴する丸ビルは、商業施設として車椅子で利用できるバリアフリー施設です。より快適に車椅子で利用するために、知っていると便利な情報をお届けします。

丸の内~丸ビル

東京駅丸の内口は、赤レンガの威容が人気です。東京駅を車椅子から鑑賞するなら、丸ビルの5Fテラスがお薦めです。

丸ビル

以前は3Fから4Fへ2フロア吹き抜け構造の大きな窓から東京駅を眺めましたが、現在では5Fのテラスから眺望を楽しめます。

丸ビル バリアフリー利用ガイド

バリアフリー構造ですが、屋外テラスなので雨の日、風の日、暑さ寒さの問題はあります。体力に不安のある重度障がいの方は、体調に気を付けて東京駅の眺望を楽しんでください。

丸ビル バリアフリー利用ガイド

2023年4月、丸ビルB1に「マルチカ」がオープンしました。もちろんバリアフリーなグルメ街です。

丸ビルのバリアフリー上の弱点は、バリアフリートイレが各階にないことです。商業フロアでトイレがあるのは、B1、2F、5F、35Fです。上下階移動のエレベーターが混み合うことが多いので、トイレの無いフロアから移動するのに、エレベーターが混んで苦労することがあります。

丸ビルのバリアフリートイレのなかで、穴場的なトイレのフロアは7Fです。一般的な商業店舗がないので利用者が少なく、またシースルーエレベーターの最上階なので、利用後はエレベーターに始発で乗れます。

丸ビルの商業フロアはB1から6F、7Fの一部、そして35Fと36Fが高層レストラン街です。中央部に2基のシースルーエレベーターがあり、B2駐車場から7Fまでをつなぎます。このエレベーターが混みます。車椅子、ベビーカー優先と掲示がありますが、車椅子で乗り込めないことが珍しくありません。

土日祝に利用の場合は、シースルーエレベーターの混雑対策として、B1と1F、5Fと6Fに高層階行きエレベーターが停止します。以上の停止階間の利用なら、高層エレベーターを利用すると滅多に混みません。

ポイントがたまり、駐車場もお得になる丸の内カードには、クレジット機能がない無料のカードもあります。丸ビルB1の丸の内カードカウンターがあり、丸の内カードに関する相談ができます。B1フロアの行幸通り方面、丸ビル地下から外にでるようなイメージの場所に丸の内カードカウンターがあります。

丸の内カードカウンターは、足の長い椅子のカウンター形式です。車椅子で行くと、スタッフがカウンター前に出て対応していただけました。

丸ビルの1Fは「丸キューブ」というイベントスペースで、3Fの回廊は展示ギャラリーです。正面入口前の「丸の内仲通り」では、各種のイベントが開催されます。

イベント情報は公式HPなどで公開されています。イベント情報をチェックして車椅子でお出かけください。

丸の内~丸ビル

丸ビルの地下駐車場は満車の場合、1~2台程度なら路上待ちが許されますが、それ以上の状況になるとスタッフが入場口に立ち、他の駐車場を利用するように案内されます。

このような状況の時は、周辺の丸の内パークインも満車の可能性が高くなります。丸ビルが満車で困った時にお薦めなのは、JPタワーKITTEの駐車場です。丸ビル駐車場入口から東京駅方面に移動して最初の交差点を右折すると、すぐにKITTE駐車場の入口があります。

KITTEの駐車場はほとんど満車になることがありません。地下駐車場は平置きで、身障者用駐車区画があります。

KITTEのB2とB3が一般駐車フロアで、そこからエレベーターでB1へ上がります。B1から地下通路を通り、バリアフリーに丸ビルのB1へ連絡します。したがって雨の日でも全く濡れずにKITTEから丸ビルに車椅子で移動することが出来ます。

KITTEは三菱地所ではありませんが、駐車場は丸の内パーキングに加盟しています。そのため丸ビルのお店で発行された駐車サービス券は、KITTE駐車場でも利用できます。駐車券を利用店舗で示して、サービス券を受領してください。

KITTE

概ねバリアフリーな丸ビルですが、車椅子での利用が不便な飲食店があります。入口に2段の段差があるお店。座敷席が多くテーブル席が一部しかないお店。店内通路が狭く、車椅子では移動が苦労するお店があります。

店舗は入れ替わるので状況は変りますが、お店を初めて利用する場合は、事前にお店にバリアフリー状況を確認することをお薦めします。

(本稿は2023年4月に加筆しました)