東京都美術館「奇想の系譜展」車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都美術館で2019年2月9日から4月7日までの開催。「奇想の系譜展」は江戸時代の革命的な画風の画家8人の作品展です。展示のトップは伊藤若冲。ぐいぐいと、江戸アバンギャルド絵画の世界に惹きこまれます。

見ていると多くの来場者が、2周目の鑑賞にまわっています。そのため、いつになく健常者のエレベーター利用が目立ちました。

東京都美術館は改装されてバリアフリーです。地上から会場入口ロビー階へはエレベーターの利用。企画展会場は3フロア構造で、上下階移動は自由に利用できるエレベーターがあります。バリアフリートイレは館内に複数用意。企画展会場内にもあります。観覧料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

展示作品の多くは大型の絵画で壁面展示。車椅子からの鑑賞は可能です。前後期で展示替えがあります。前期展示では1Fで1カ所、背の高いショーケース内に平面で展示された作品が、車椅子からは見えませんでした。

今回訪問したのは会期序盤の土曜日16:30。閉館は17:30です。入場制限はない状況でしたが会場内はかなりの混雑で、小さい作品の車椅子での鑑賞は苦戦しました。会場出口手前のミュージアムショップは、車椅子で通過するだけでも大変でした。

「奇想の系譜展」は、会期末に向って混雑が予想されます。車椅子利用者は日時を選んだ鑑賞をお薦めします。

別稿で「上野 東京都美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

国立西洋美術館「ル・コルビュジエ」展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

国立西洋美術館開館60周年記念企画展「ル・コルビュジエ」は、2019年2月19日から5月19日の開催。会場は本館です。本企画展開催中、企画展示室はクローズ。常設展は新館だけのスペースに縮小されます。企画展「ル・コルビュジエ」は、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の観覧料金が無料に減免されます。

「ル・コルビュジエ」の会場入口は、いつもは常設展の入口になります。会場に入るとそこは「19世紀ホール」。コルビュジエ設計の見どころとしては、天井部の三角窓「トップライト」、作品を下から照らせる「床照明」、そして建築的なプロムナードとして設計された2階へ通じる「スロープ」。この本館にはエレベーターはなく、1階と2階はこの「スロープ」と、階段しかありません。「19世紀ホール」1Fのみ、写真撮影が許可されています。

1Fではコルビュジエが設計した建築物の模型などが多数展示されます。それらの見学を終わると、車椅子でスロープを上り2Fへ向かいます。このスロープは傾斜が急なため、美術館の安全基準では、車椅子利用者はスタッフが介助してスロープを上ることになっています。

別の車椅子利用者が介助を受けてスロープを上った直後にスロープの近くにいったところ、すぐに別のスタッフが来て「お手伝いします」と声をかけていただきました。介助を受けながら聞いたところ、いつもの常設展開催期よりも多数の来場者が見込まれるため、スタッフが増員されているそうです。

いつもは常設展で松方コレクションが並ぶ2Fが本展の中心です。展示のテーマは1920年代の若きコルビュジエ。パリで「ピュリズム(純粋主義)」の運動を推進した時代の作品展示などです。この時期を経て、コルビュジエは近代建築の旗手に生まれ変わりました。様々な作品や関連グッズが展示されています。会場はフラットで車椅子での移動には問題はありません。

壁掛け展示の作品の車椅子からの鑑賞は問題がありませんが、上から覗く展示ケースは背が高く、車椅子からでは鑑賞できません。そういう展示ケースが複数使用されています。

「ル・コルビュジエ」は本館2F全域を使用しています。鑑賞が終わると新館へ移動。新館はいつもの通りの常設展会場です。新館2Fからエレベーターで1Fへ下りて退出します。

世界遺産で「ル・コルビュジエ」の原点を観る、というのが企画展のコピーです。「ル・コルビュジエ」に生まれ変わる前の、本名「ジャンヌレ」時代の活動を知る企画展です。

別稿で「国立西洋美術館 常設展示室 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

国立科学博物館「千の技術博」展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

明治150年を記念した科博の特別展「日本を変えた千の技術博」は、2018年10月30日から2019年3月3日までの開催。会場は上野公園国立科学博物館の企画展示室です。自動炊飯器、ウオークマンなど、時代別に9つのテーマに分けて、主に日本での発明を紹介します。

企画展専用入口から受付へ向かいます。この間通路はフラットで車椅子での通行に問題はありません。入場料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

車椅子利用者は、受付からエレベーターで地階の第一会場へ案内されます。第一会場から第二会場へはスタッフの案内で同じエレベーターを利用し、その先はスロープを上ります。第二会場から出口階へは、自由に利用できるエレベーターを利用します。

数ある展示から大物展示物を紹介します。日本初のエレベーターには、男性のエレベーターボーイが同乗したそうです。

車の展示では、100年前に走っていた電気自動車の展示。そしてロータリーエンジン搭載「マツダスポーツ」の展示、「KOMATU」のマークがついた国産ブルドーザー第一号の展示があります。

近年、科博の特別展は大変な人気です。混雑すると入場制限がかかり、入場待ちの列が上野公園内に伸びることもあります。またそのような状況では、会場内での車椅子移動も苦労します。

来場者の多くは家族連れです。激しく混雑するのは、休日や学校の長期休みの期間。科博は、金曜日と土曜日は20時まで開館が延長されます。18時を過ぎると空いてくる傾向があるようです。絶対に空いているとは申し上げませんが、混雑を避けたいなら、夜間延長時間が狙い目です。国立科学博物館「千の技術博」は、大人も子どもも楽しめる企画展です。

別稿で「上野国立科学博物館 企画展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。