東京の紅葉黄葉 車椅子で行く東大本郷キャンパス バリアフリー情報

東京都文京区の「東京大学本郷キャンパス」は、全学で車椅子利用ができるバリアフリー化を推進しています。そして晩秋には銀杏並木と三四郎池の紅葉などが美しいキャンパスです。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2017年12月の取材に基づいています。

・外国人観光客が感嘆する黄葉

東京大学本郷キャンパスは、入試期間など特別な時期を除けば出入自由、見学自由な施設です。

キャンパス内は銀杏並木が幾つも有り、晩秋は黄金に輝きます。外国人観光客が大勢来場して、感嘆の声をあげています。

東京大学本郷キャンパスの紅葉

・車椅子対応に力が入る東大キャンパス

東京大学はバリアフリーに力を入れています。もちろんその対象は学生や研究者ですが、車椅子の観光客にもその恩恵があります。

自由に利用できるレストランや喫茶、売店などのコーナーはスロープ対応があり、障害者用トイレも幾つも用意されています。

キャンパス全域の主要な施設は、車椅子でなんとか利用できます。

東京大学本郷キャンパスの紅葉

・三四郎池一周コースはバリア

キャンパスの紅葉名所の中で、決定的に車椅子では無理なのは三四郎池一周コースです。

もみじ系の紅葉が美しい一帯ですが、段差があるオフロードです。車椅子では行けるところまで、見える範囲で諦めます。

東京大学本郷キャンパスの紅葉

・弥生キャンパスの黄葉も美しい

「弥生」時代の命名由来地区にある「弥生キャンパス」は「本郷キャンパス」と言問通りを挟んだ立地です。

「弥生キャンパス」の銀杏並木もとても立派。そして空いています。晩秋に黄金に輝く「弥生キャンパス」は狙い目です。

「弥生キャンパス」と「本郷キャンパス」を繋ぐ陸橋は階段構造なので、車椅子での通行は出来ません。本郷通りから横断歩道で移動してください。

東京大学本郷キャンパスの紅葉

・建造物とマッチした黄金の空間

人気の銀杏並木といえば「神宮外苑」。絵画館をバックにした黄金の空間が美しい。

東大本郷キャンパスの銀杏も、安田講堂など東大の歴史ある校舎群が背景に並びます。車椅子で赤門をバックに黄葉を楽しむこともできます。

東京大学本郷キャンパスの紅葉

・アップダウンはあります

車椅子でバリアフリーに移動できるフラットエリアは十分にありますが、一部アップダウンがあるエリアもあります。

春日通り方面、また東大病院方面に向かっては、地形に高低差があります。無理のない範囲で車椅子散策をしてください。

正門から安田講堂まではフラットです。

15名以上の団体は利用申請をするルールがありますが、現時点では手荷物チェックなどはなく、出入り自由なキャンパスです。

車椅子で行く 東京大学健康と医学の博物館 バリアフリー情報

東大本郷キャンパスにある「健康と医学の博物館」は、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年6月の取材に基づいています。

 

○東大病院・南研究棟の1F

アクセスルートを紹介します。

本郷キャンパス内の「東大病院外来診療棟」の隣に建つ「南研究棟」の1Fにあります。

東大病院・南研究棟の1F

外来病院棟側から建物内の小さなトンネルをくぐり「南研究棟」の中庭へ入ります。中庭の反対側に博物館のエントランスがあります。この区間に段差はなく、博物館エントランスへは緩やかなスロープ路です。

東大病院・南研究棟の1F

東大病院・南研究棟の1F

東大病院・南研究棟の1F

○2019年4月リニューアルオープン

「健康と医学の博物館」は2011年にオープン。そして2019年4月に現在の場所にリニューアルオープンしました。

2019年4月リニューアルオープン

博物館は新しくて綺麗です。そして中庭やカフェ&レストランも、車椅子で利用できる素敵な空間です。

2019年4月リニューアルオープン

○館内のバリアフリー概況

博物館入口から車椅子で館内へ。すぐに受付があります。

「健康と医学の博物館」は入館無料。そのまま館内へ進みます。

博物館はワンフロアでフラットな構造。常設展示室が3部屋。企画展示室が5部屋。そして特別展示室が1部屋あります。

館内奥に、とても綺麗な障害者用トイレが1つ用意されています。

館内のバリアフリー概況

○常設展で医学の歴史を知る

各展示室は連続して横につながる構造で、車椅子での移動に問題はありません。

常設展では東大医学部に関わる歴史の展示。すなわち日本の近代医学の歴史を学びます。

種痘所、ベルツ博士、世界初の胃カメラ、そして昔の医療器具など、貴重な資料の展示が続きます。

常設展で医学の歴史を知る

常設展で医学の歴史を知る

○企画展で現代の医学を知る

今回取材の企画展のテーマは「医療の今を知る」。人工関節、ウィルス、糖尿病、心臓疾患、脳卒中、高血圧、癌など、現代医学を展示解説します。

企画展全ての展示室は車椅子での見学が可能です。

企画展で現代の医学を知る

企画展で現代の医学を知る

○特別展で精神病を知る

今回取材時に開催されている特別展のテーマは「私たちのこころの医学」。うつ病、統合失調症など、精神の病気を解説します。また患者への支援活動の状況など、医学の域を超えた社会活動を紹介します。

特別展で精神病を知る

○土日も開館

「健康と医学の博物館」は水曜日と年末年始が休館。土日祝日は開館します。

 

東京大学健康と医学の博物館は、車椅子で利用出来るバリアフリー施設です。また「南研究棟」の中庭は、素敵な開放空間です。

車椅子で行く東京大学総合研究博物館本郷本館バリアフリー情報

東京大学の博物館「総合研究博物館本郷本館」は、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2019年3月の取材に基づいています。

 

○本郷キャンパス内へ

東大の総合研究博物館の本館は本郷キャンパス内にあります。場所は本郷三丁目よりで「懐徳門」から入るのが最短ルートです。わかり難い場合は「赤門」からキャンパスに入ってください。

東京大学総合研究博物館本郷本館

キャンパスは受験日などを除けばオープンです。総合研究博物館本郷本館の開館日はその時次第ですので、HPなどで確認してください。土日は閉館することがあります。

東京大学総合研究博物館本郷本館

○入口はスロープで手動ドア

東大はキャンパス内のバリアフリー化に力を入れています。すでに本郷キャンパス内は、すべての棟でスロープなどによる段差解消を実現し、障害者用トイレの配置が完了しています。

総合研究博物館本郷本館は、アプローチはスロープで段差回避。入口は手動ドアです。

東京大学総合研究博物館本郷本館

博物館への通路の脇には「さざれ石」と「アインシュタインのエレベーター」が屋外展示されています。

東京大学総合研究博物館本郷本館

東京大学総合研究博物館本郷本館

○1Fはバリアフリー

総合研究博物館はとても古い建物。それを何とかバリアフリーにしています。

建物内に入ると、左手にボランティアスタッフのコーナーがあります。車椅子での利用上の注意点などを教えていただけるので立ち寄ってください。

一部狭い箇所はありますが、1Fの鑑賞は車椅子でほぼ可能。2Fの展示室へは健常者は階段ルートですが、一般開放していない裏側にエレベーターがあるので誘導を受けてください。また障害者用トイレも1Fの裏側にあります。

東京大学総合研究博物館本郷本館

○UMUTオープンラボとは

東京大学総合研究博物館は「The University Museum、The University of Tokyo」。略称が「UMUT」。その公開スペースが「オープンラボ」です。

「真理の探究を目指して、標本資料を蓄積し、記載し、解析し、新しい理論を築く、人間の営みを集めたもの」が「UMUTオープンラボ」と定義されています。

東京大学総合研究博物館本郷本館

○正面は「コレクションボックス」

展示の解説が見えるアプリをダウンロードできます。また解説用タブレットの無料貸し出しがあります。

1F常設展示の最初は「コレクションボックス」。見ごたえのある希少な標本が並びます。オープンラボの展示物には解説がないので、アプリやタブレットの利用をお薦めします。

東京大学総合研究博物館本郷本館

○「標本回廊」から「無限の遺体」へ

その先は、壁面に標本が並ぶ「標本回廊」が続き、その横に3つの展示室が並びます。展示コーナー名は「学問の継承」「環境と生物」「モノの文化史」「無限の遺体」。

いずれのコーナーも東大が蓄積した標本資料が展示されます。

東京大学総合研究博物館本郷本館

○特別展示を開催中

その先は「特別展示室」。2019年3月2日から6月30日の間は「特別展 家畜」を開催。牛、馬、鶏などの家畜の標本が展示されます。

東京大学総合研究博物館本郷本館

東京大学総合研究博物館本郷本館

○先端科学の公開展示室

1F展示コーナーの最後は「時を刻む先端科学」。ガラス越しですが東大の研究施設が見学できます。

ガラスの向こうは「放射性炭素年代測定室」。「ペレトロン加速器」など先端技術の機械が並びます。

東京大学総合研究博物館本郷本館

○2Fは「西アジアとアンデス」

2Fの展示室は1つだけ。「エクスペディション 西アジアとアンデス」コーナーで、ネアンデルタール人の生活画像などが見学できます。

東京大学総合研究博物館本郷本館UMUTオープンラボのキャッチコピーは「太陽系から人類へ」。真理の探究を目指した東大の標本資料の一端を、車椅子で見学が出来る施設です。