東大本郷キャンパスにある「健康と医学の博物館」は、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。なおコロナ禍以後、開館スケジュールが不安定になっています。最新情報を確認して利用してください。
アクセスルートを紹介します。本郷キャンパス内の「東大病院外来診療棟」の隣に建つ「南研究棟」の1Fにあります。
外来病院棟側から建物内の小さなトンネルをくぐり「南研究棟」の中庭へ入ります。
中庭の反対側に博物館のエントランスがあります。
この区間に段差はなく、博物館エントランスへは緩やかなスロープ路です。
「健康と医学の博物館」は2011年にオープン。そして2019年4月に現在の場所にリニューアルオープンしました。
博物館は新しくて綺麗です。そして中庭やカフェ&レストランも、車椅子で利用できる素敵な空間です。
博物館入口から車椅子で館内へ入ります。すぐに受付があります。「健康と医学の博物館」は入館無料。そのまま館内へ進みます。博物館はワンフロアでフラットな構造です。常設展示室が3部屋、企画展示室が5部屋、そして特別展示室が1部屋あります。館内奥に綺麗なバリアフリートイレが1つ用意されています。
各展示室は連続して横につながる構造で、車椅子での移動に問題はありません。常設展は東大医学部に関わる歴史の展示。すなわち日本の近代医学の歴史を学びます。
種痘所、ベルツ博士、世界初の胃カメラ、そして昔の医療器具など、貴重な資料の展示が続きます。
今回取材時の企画展のテーマは「医療の今を知る」。人工関節、ウィルス、糖尿病、心臓疾患、脳卒中、高血圧、癌など、現代医学を展示解説します。
企画展は車椅子で見学が可能です。
今回取材時に開催されていた特別展のテーマは「私たちのこころの医学」。うつ病、統合失調症など、精神の病気を解説します。また患者への支援活動の状況など、医学の域を超えた社会活動を紹介します。
「健康と医学の博物館」は水曜日と年末年始が休館。土日祝日は開館します。
東京大学健康と医学の博物館は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。また「南研究棟」の中庭は素敵な空間です。
同じキャンパス内にある東大の「総合研究博物館本郷本館」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2019年6月の取材に基づいています)