※本稿は2019年3月の取材に基づいています。本郷本館は耐震工事のため2019年8月から休館し、その後再開しました。以下は耐震工事以前の状況です。
東京大学の博物館「総合研究博物館本郷本館」は、車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
東大の総合研究博物館の本館は本郷キャンパス内にあります。場所は本郷三丁目よりで「懐徳門」から入るのが最短ルートです。わかり難い場合は「赤門」からキャンパスに入ってください。

キャンパスは受験日などを除けばオープンです。総合研究博物館本郷本館の開館日はその時次第ですので、HPなどで確認してください。土日は閉館することがあります。
※2022年6月現在は、コロナ対策で事前予約制の上、木曜日と金曜日の限定開館です。
東大はキャンパス内のバリアフリー化に力を入れています。すでに本郷キャンパス内は、すべての棟でスロープなどによる段差解消を実現し、バリアフリートイレの整備が完了しています。
総合研究博物館本郷本館は、アプローチは段差回避スロープで、入口は手動ドアです。

博物館への通路の脇には「さざれ石」を展示。

「アインシュタインのエレベーター」が屋外展示されています。

総合研究博物館はとても古い建物です。それを何とかバリアフリーにしています。
建物内に入ると、左手にボランティアスタッフのコーナーがあります。車椅子での利用上の注意点などを教えていただけるので立ち寄ってください。
一部狭い箇所はありますが、1Fの鑑賞は車椅子でほぼ可能です。2Fの展示室へは健常者は階段ルートですが、一般開放していない裏側にエレベーターがあるので誘導を受けてください。またバリアフリートイレは1Fの裏側にあります。
東京大学総合研究博物館は「The University Museum、The University of Tokyo」。略称が「UMUT」。その公開スペースが「オープンラボ」です。
「真理の探究を目指して、標本資料を蓄積し、記載し、解析し、新しい理論を築く、人間の営みを集めたもの」が「UMUTオープンラボ」と定義されています。
展示の解説が見えるアプリをダウンロードできます。また解説用タブレットの無料貸し出しがあります。
1F常設展示の最初は「コレクションボックス」。見ごたえのある希少な標本が並びます。オープンラボの展示物には解説がないので、アプリやタブレットの利用をお薦めします。
その先は、壁面に標本が並ぶ「標本回廊」が続き、その横に3つの展示室が並びます。展示コーナー名は「学問の継承」「環境と生物」「モノの文化史」「無限の遺体」。いずれのコーナーも東大が蓄積した標本資料が展示されます。
その先は「特別展示室」。2019年3月2日から6月30日の間は「特別展 家畜」を開催。牛、馬、鶏などの家畜の標本が展示されます。

1F展示コーナーの最後は「時を刻む先端科学」。ガラス越しですが東大の研究施設が見学できます。ガラスの向こうは「放射性炭素年代測定室」。「ペレトロン加速器」など先端技術の機械が並びます。
2Fの展示室は1つだけ。「エクスペディション 西アジアとアンデス」コーナーで、ネアンデルタール人の生活画像などが見学できます。
UMUTオープンラボのキャッチコピーは「太陽系から人類へ」。真理の探究を目指した東大の標本資料の一端を、車椅子で見学が出来る施設です。