栃木県 吉澤記念美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

栃木県佐野市の葛生地区にある「吉澤記念美術館」は、親しみやすい視点がモットーの、車椅子で利用できる小さな美術館です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

市町村合併により佐野市立になりましたが、元は葛生町立の美術館でした。江戸時代から続く葛生の旧家「吉澤家」が建設し、コレクションを寄贈した美術館です。

吉澤記念美術館

近隣には「葛生化石館」「葛生伝承館」そして町の駅「葛の里壱番館」がある、石灰の町葛生の観光エリアにあります。

吉澤記念美術館

駅からも徒歩圏内ですが、アクセスは車が便利です。前出の観光施設の全てに無料駐車場があり、身障者用駐車スペースの用意があります。

「吉澤記念美術館」からもっとも距離がある「葛の里壱番館」の駐車場からでも、距離は100m程度。フラットな舗装路なので、車椅子での移動に大きな問題はありません。好きなところに車を停めて葛生散策が出来る、距離的には近い観光スポット群です。

「吉澤記念美術館」の専用駐車場は、美術館の裏側にあります。ここにも身障者用駐車スペースの用意があります。

吉澤記念美術館

美術館の門には段差回避スロープを上がります。

吉澤記念美術館

平屋構造の美術館です。エントランスから館内、そして展示室、すべてバリアフリー。車椅子での利用に大きな問題はありません。

吉澤記念美術館

観覧料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

館内にバリアフリートイレがあります。トイレの広さは一般的なサイズで、取材時点の状況ではウォシュレットは付いていません。

展示室は小規模です。構造的に3室に分かれていますが、さっと観覧するなら短時間ですみますが、展示作品の解説は充実しています。

「親しみやすい視点」を大切にしている美術館。展示作品を観て、その解説を読むと、そういう意図が伝わってきます。

展示室内は撮影禁止です。今回訪問時は、展示室外の2か所に「記念撮影ポイント」が用意されていました。これも「親しみやすい視点」の表れなのかもしれません。

「葛生化石館」や「葛生伝承館」など周辺施設には、フレスコ画がオープン展示されています。これも葛生の町興し企画の一つ。美術館だけではなく、周辺施設のフレスコ画を車椅子で楽しめます。

佐野市葛生伝承館

美術館以外の施設は入場無料です。美術館の周囲一帯はバリアフリー環境で、車椅子での移動は可能です。

(本稿は2018年7月の取材に基づいています)

とちぎ花センター 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

栃木県栃木市岩船町の「とちぎ花センター」は車椅子で利用できる施設です。キャラクターは花の妖精「とちはなちゃん」。有料の温室は「とちはなちゃんドーム」。ショップは「とちはなちゃんのお花屋さん」。カフェは「とちはなちゃんのはなカフェ」です。

アクセスは車が便利。「とちぎ花センター」の駐車場があり身障者用駐車区画の用意があります。また「みかも山公園」に隣接した施設なので、「みかも山公園」の無料駐車場も利用できます。

移動距離は「とちぎ花センター」専用駐車場が近いのですが、裏側からの入場になります。「みかも山公園」駐車場から来ると正面ゲートに出ます。どちらからでも車椅子でのアクセスに大きな問題はありません。

大温室の「とちはなちゃんドーム」は有料の施設ですが、観覧料の障がい者減免制度があり、本人と等級により介助者1名が無料に減免されます。

他には前出のショップ「とちはなちゃんのお花屋さん」と「とちはなちゃんのはなカフェ」があり、どちらも車椅子での利用は可能です。バリアフリートイレは「とちはなちゃんのはなカフェ」の棟にあります。

屋外施設は「大花壇」と「バラ園」です。大花壇の横の通路は階段ですが、中央広場から花壇を眺めるのなら車椅子からでも問題はありません。また段差を迂回するスロー往路もあります。バラ園は約600品種のバラが1200株植栽されています。他に「展示温室」「体験温室」があります。

メイン施設「とちはなちゃんドーム」を紹介します。自動ドアの入口から館内に入ると受付があるので入館手続きをします。

温室への出入口も自動ドアです。ドーム内の通路はフラットで極端な傾斜はありません。「滝の裏」にまわる迂回ルートは段差があるので車椅子では不可。車椅子では滝の表側のルートを通行してください。

一棟建ての立ての温室としては国内最大級ということ。本当に珍しい植物が栽培されています。規模に加えて植栽の質も一級の温室です。

一般的な植物園の温室に比べて、植栽の解説が詳しいのが特徴です。面白い雑学的なネタも紹介されています。花の開花時や実がなっている時の写真が展示されている植栽もあり、理解が深まります。

季節に合わせた企画展示は力が入っています。珍しい植物の花や実を「試食」する企画を毎月開催しています。注意点としては「とちはなちゃんドーム」内は冷房がありません。夏は室内は暑くなります。

「とちぎ花センター」は車椅子で利用できるバリアフリー施設で、大規模で展示の質が高い有料の温室は、観覧料の障がい者減免制度があります。

隣接する「いわふねフルーツパーク」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2024年9月に加筆しました)

栃木県 道の駅ましこ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

栃木県益子町の「道の駅ましこ」は、食と器の展示、移住の相談窓口などがある、益子の魅力を発信する施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

2016年に誕生した「道の駅ましこ」は、施設全体段差の無い構造です。身障者用駐車区画は屋根無しで2か所に合計7台分用意されています。

道の駅ましこ

バリアフリートイレは屋外から利用する24時間トイレに1つあります。

道の駅ましこ

スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

道の駅ましこ

そして施設棟内にも1一つバリアフリートイレがあります。屋内トイレのバリアフリートイレはスペースが狭く、車椅子が一台入るといっぱいのサイズで、介助者と利用するのは難しいトイレです。足が悪く杖を使うレベルの人なら、使いやすいサイズのトイレです。

道の駅ましこ

総合案内は「ましこのコンシェルジェ」。観光案内、シーズン中は「イチゴ狩り」の受付、レンタサイクルの手配などを行います。また「移住・定住サポート」も担当。住居の不動産情報の掲示があります。フラットな空間なので、車椅子での総合案内の利用は可能です。

道の駅ましこ

館内には「作家棚」があり、益子焼の作家150人のカップが展示されています。フラットでスペースにゆとりがあるので、車椅子で鑑賞できます。

道の駅ましこ

レストランはバリアフリーです。益子の食材を活かし、益子焼の器を使用する食事処は「おもてなしカフェレストランましこのごはん」。店内はフラット、可動式のテーブルと椅子席なので、車椅子での利用は可能です。フラットなテラス席もあります。ランチメニューでは、ごはん、お味噌汁、お茶はセルフサービスです。

ショップの品揃えは多種多彩。工芸品から加工品、お菓子、農産物と、地元の産品が並びます。ジャムやドレッシング、プリンなど、オリジナル企画商品も積極的に開発。通路幅に余裕があるので、多少の混雑程度なら車椅子で買い物ができます。

道の駅ましこは、建築物としても見る価値があります。

道の駅ましこ

木と土と煉瓦。栃木、益子の魅力を表現した建築デザインです。什器やゴミ箱なども注目です。

道の駅ましこ

「道の駅ましこ」は、上質で上品な益子の魅力を発信するバリアフリー施設です。トイレを介助者と利用する車椅子利用者は、屋外から利用するトイレの利用をお薦めします。

栃木県の道の駅を別稿でまとめて紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年9月に加筆しました)