笠間 茨城県陶芸美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

茨城県笠間市の「笠間芸術の森公園」にある「茨城県陶芸美術館」は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。現地の状況を紹介します。

茨城県陶芸美術館

笠間芸術の森公園は、小高い山を開発した公園で、茨城県陶芸美術館はその最高地点に建ちます。

アクセスは車が便利です。笠間芸術の森公園の「北駐車場」を利用して下さい。駐車場は茨城県陶芸美術館がある地点の崖の下になります。駐車場の最も奥、崖壁の近くに身障者用駐車区画があります。

笠間 茨城県陶芸美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

駐車場から茨城県陶芸美術館の高さまで上がるエレベーターがあります。このルートなら、アップダウンなく美術館に行くことができます。

笠間 茨城県陶芸美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

2000年に開館した美術館です。全館バリアフリー仕様で、車椅子で問題なく利用できます。

笠間 茨城県陶芸美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

エントランス周辺はフラットで、出入口は自動ドアです。

笠間 茨城県陶芸美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

展覧会の観覧料は障がい者減免制度があり、有料企画展は障害者手帳等の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。1F受付で障害者手帳を提示して、無料鑑賞券を発券していただく運用です。

美術館はB1から2Fまでの3フロア構造で、エレベーターは2基、バリアフリートイレは各階に用意されています。確認できた限り、ユニバーサルベッドはありません。

笠間 茨城県陶芸美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

1Fのバリアフリー状況です。1Fはロビー、受付の他に、常設展示室、レストラン、ミュージアムショップ、ロッカー室などがあります。いずれもフラットな構造でスペースに余裕があり、車椅子で利用可能です。ロッカーは100円戻り式で、実質無料で利用できます。

笠間 茨城県陶芸美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

B1は企画展示室です。スペースに余裕のある展示室で、今回取材時に開催されていた企画展「ガレの陶芸」は、全ての展示品を車椅子から鑑賞できました。多くの展示台は、車椅子からの目線より少し下の高さです。

茨城県陶芸美術館

笠間 茨城県陶芸美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

2Fは笠間焼の歴史などを紹介する常設展示と、茨城県にゆかりのある陶芸家の企画展示コーナー、そして貸しスペースの県民ギャラリーがあります。このフロアも車椅子で問題なく利用できます。

笠間 茨城県陶芸美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

笠間芸術の森公園のバリアフリー状況です。茨城県陶芸美術館から笠間芸術の森公園の施設「笠間工芸の丘 クラフトヒルズKASAMA」へは、アップダウンなく舗装路面を通行して移動できます。

笠間工芸の丘 クラフトヒルズKASAMA

それ以外のエリアに行くには、アップダウンがある通路を通ります。特に「陶の森」の散策は、傾斜のつよい坂道を通行します。

芸術の森公園全体を車椅子で散策するのは体力が必要ですが、茨城県陶芸美術館は、北駐車場からアクセスすれば、車椅子で問題なく利用できるバリアフリー施設です。

笠間芸術の森公園全体のバリアフリー情報は、別稿「笠間芸術の森公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」をご参照ください。

(本稿は2020年1月の取材に基づいています)

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

茨城県笠間市の「笠間日動美術館」は、昭和47年に開館した歴史ある施設ですが、バリアフリー改修が進み、ほぼ全館を車椅子で利用できます。ただし完全なバリアフリー施設ではありません。車椅子での観覧に役立つ現地の情報を紹介します。

笠間日動美術館

細長い敷地のなだらかな丘陵に、3棟の展示館と野外彫刻庭園がある美術館です。

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド 

年間5本前後が開催される企画展史室と、7つの常設展示室で構成されます。

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド 

観覧料の障がい者減免制度があり、障害者手帳等の提示で本人と介助者1名が半額に減免されます。

入口は細長い敷地の両側2か所、企画展示館側とパレット館側にあります。車椅子でのアクセス方法が問題です。現況を詳しく紹介します。

笠間日動美術館

笠間日動美術館へは、車でのアクセスが便利です。企画展示館側から入館する場合、いずれも無料駐車場の「市営駐車場」または「そば屋一茶庵前駐車場」の利用が案内されています。

車椅子利用者は、企画展示館前のフリースペースに駐車できます。駐車区画は整備されていません。また身障者用駐車場であることを示す大きなサインはありません。ポールに車椅子マークが付けられています。

笠間日動美術館

誘導するスタッフはいないので解りにくいのですが、企画展示館前に車を乗り入れて、適切なスペースを自分で判断して駐車します。

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

企画展示館のエントランスは階段ですが、段差回避スロープが用意されています。

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

反対側の入口、パレット館側から入館する場合は、無料駐車場「パレット館前駐車場」を利用します。収容台数は20台ほどの駐車場で、美術館入口の目の前にあります。

駐車場から美術館の敷地内に入ります。緩やかな上り坂を少し進むと、屋外に入館受付窓口があります。ここで障害者手帳等を提示して、観覧料を支払います。その先に「パレット館」、横に「フランス館」があります。

笠間日動美術館

「企画展示館」と「パレット館」「フランス館」の間が「野外彫刻庭園」です。企画展示館の3Fからスロープ路を通り、野外彫刻庭園に出ます。庭園内は傾斜面で企画展示館側が高地で、「パレット館」「フランス館」側が低地です。庭園内は段差回避する舗装された坂道の通路があり、フランス館の2Fにつながります。

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド 

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド 

一般的な車椅子利用者なら通行出来るレベルの傾斜路ですが、坂道が苦手な人は、企画展示館前からパレット館前駐車場へ車で移動するのも作戦です。その場合は受付スタッフに申告して下さい。再入館券を発行していただけます。

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド 

バリアフリートイレは企画展示館の1Fに用意されています。取材時の状況では、設備更新されて綺麗なトイレでした。ユニバーサルベッドはありません。

「企画展示館」「パレット館」「フランス館」の出入口は、デザインされた手すりがある手動ドアです。開閉式の重いドアなので、車椅子では介助者がいると助かります。

笠間日動美術館

各館にエレベーターが用意されています。

その中でパレット館のエレベーターは、小さなホームエレベーターで、一般的な車椅子1台でほぼいっぱいになるサイズです。大型の車椅子は入りません。また介助者の同乗は小柄の人に限られます。

笠間日動美術館

企画展示館のバリアフリー状況です。企画展示館は1Fと2Fが展示室で、3Fはカフェと「パレット館」「フランス館」につながるスロープ路になります。

1Fと2Fの展示室は、フラットでスペースに余裕があります。また常設展示室「鴨居玲の部屋」があります。

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド 

ドアは手動ですが、それ以外には車椅子での展示作品鑑賞に問題はありません。

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド 

パレット館のバリアフリー状況です。建物は5F構造ですが、展示室は1Fから3Fまでです。

1Fが様々な画家のパレットが展示されるコーナー。2Fは小さな空間を利用した展示室で、年に2回ほど展示替えされます。

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド 

3Fが「金山平三・佐竹徳記念室」で、両画家の作品が展示されます。

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド 

ドアが手動で、エレベーターが狭い問題はありますが、それ以外は車椅子で利用できます。

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド 

フランス館のバリアフリー状況です。展示室は2フロア構造です。

1Fには創設者の「長谷川仁・林子記念室」があり、夫妻の収集品や愛蔵品が展示されます。他にデッサン作品が並ぶ「デッサン室」とミュージアムショップがあります。

2Fはフランス美術の展示室。モネ、ルノワール、ゴッホ、シャガール、フジタなど巨匠の名画が展示されます。笠間日動美術館のハイライトな展示室です。

フランス館は通常サイズのエレベーターがあり、各フロアはフラット構造です。車椅子での作品鑑賞に問題はありません。

3Fは半屋外型のバルコニーになっています。車椅子で利用できます。

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド 

野外彫刻庭園のバリアフリー状況です。傾斜面を利用した庭園なので、車椅子での散策路は迂回傾斜路になります。日本を代表する作家の作品が19体展示されます。体力のある人、元気な介助者がいる人なら、車椅子で散策できます。

笠間日動美術館 車椅子観覧ガイド 

新しい施設ではありませんが、決定的なバリアポイントは解消されています。笠間日動美術館は、ほぼ全館を車椅子で利用できます。ただし大型車椅子の利用者、およびエレベーター利用に介助者が必要な人は、エレベーターが狭いため、パレット館2Fと3Fの見学は出来ない可能性があります。

笠間芸術の森公園にある「茨城県陶芸美術館」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2020年1月の取材に基づいています)

常陸国出雲大社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

茨城県笠間市福原の「常陸国出雲大社」は、小高い山にある社で参道は急坂です。車椅子や足の悪い人は、坂道の通行が問題です。現地の状況を紹介します。

常陸国出雲大社 バリアフリー情報

1992年に創建された新しい神社です。島根の出雲大社の大国主命の分霊を祀ります。この笠間の地は、出雲大社、諏訪大社と直線上に結ばれる縁があります。

出雲大社との包括関係が解消され、現在の名称「常陸国出雲大社」となり単立神社となったのは2014年です。

常陸国出雲大社 バリアフリー情報

アクセスは車が便利です。無料駐車場が、P1からP3まで3カ所用意されます。

国道50号から大社に入ると、すぐに坂道になります。もっとも低地にあるのがP2、次にP3、最高地にある駐車場はP1です。確認できた限り、身障者用駐車区画の用意はありません。

本殿・拝殿があるのは、P1よりも更に高地です。通路は舗装路ですが、どの駐車場からも急坂を上ります。

常陸国出雲大社 バリアフリー情報

駐車場の中では最高地にあるP1から、本殿・拝殿へ向かうルートの状況です。一般参道は大鳥居をくぐり、階段路を上ります。鳥居の左側に舗装された傾斜路があります。車椅子ではこの坂道を上ります。

常陸国出雲大社 バリアフリー情報

段差はありませんが、急坂です。一般的な車椅子利用者は通行が困難な傾斜、元気な介助者が2名欲しい坂道です。今回取材時、足の悪いお年寄りが、何度も立ちどまりながら通行していました。

帰りの下り坂は、車椅子を後ろ向きにして下りることをお薦めします。

常陸国出雲大社 バリアフリー情報

P2は最も低地で、本殿・拝殿まで遠い駐車場です。

P3から本殿・拝殿へ向かう道は、P1からのルートよりも距離はありますが、傾斜は少し楽な角度です。移動距離が苦にならない方なら、P3からのアクセスの方が楽かもしれません。ただしそれなりの角度の坂道を長く通行します。P3からのルートも、快適なバリアフリールートではありません。

常陸国出雲大社 バリアフリー情報

常陸国出雲大社 バリアフリー情報

拝殿周辺のバリアフリー状況です。手水舎は段差があり、車椅子での利用は難しい構造です。

常陸国出雲大社 バリアフリー情報

さらに坂道を通過して、拝殿の近くまで来ます。拝殿への一般ルートは階段路です。混雑時は階段上で参拝の列をつくる設定です。

常陸国出雲大社 バリアフリー情報

段差回避ルートは正面左側にあります。この拝殿前の坂道は、それほどの角度はありません。ここまで来ることが出来た人なら、通過できる傾斜路です。

拝殿の参拝所は、一段上になります。車椅子では段の手前からの参拝になります。

常陸国出雲大社 バリアフリー情報

拝殿の見どころです。大しめ縄は16mで重さは6トン。コインを下から投げて突き刺す賽銭が流行っています。

常陸国出雲大社 バリアフリー情報

拝殿天井には60畳の大きさがある絵画「常陸の雲」。

常陸国出雲大社 バリアフリー情報

そして大国主大伸ご神像があります。参拝作法は「二礼・四拍手・一礼」です。

常陸国出雲大社 バリアフリー情報

車椅子での常陸国出雲大社参拝は、急坂が問題です。自信がある方は参拝ください。

石の産地、茨城県笠間市の「石の百年館」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2020年1月の取材に基づいています)