丸の内仲通り 車椅子からみたイベントとバリアフリー化の歴史

丸の内仲通りはイベント天国です。歩行者天国になる車道はゴツゴツしたブロック舗装で車椅子には不向きですが、歩道は快適なフラット路面で、バリアフリービル群に囲まれた快適なストリートです。恒例イベント、過去の面白イベントを題材に丸の内仲通りの魅力をご紹介します。

丸の内仲通り

丸の内仲通りは、丸ビルが再開発されるまではただのオフィス街だった、というイメージがありますが、アート系オブジェが設置された「丸の内ストリートギャラリー」は1972年スタート。そして歩行者天国「ランチョンプロムナード」は1985年から。この頃から歩行者天国を利用して各種のイベントが企画されました。バブル期前夜の時代から、イベント天国としての「丸の内仲通り」の歴史は始まっています。

丸の内仲通り

丸の内仲通りが大ブレークしたのは、1999年の「東京ミレナリオ」。夜の丸の内仲通りが人波で埋まり、東京駅から歩行者の通行規制が敷かれたビッグイベントです。あの当時としては画期的なイルミネーション企画でした。

丸の内仲通り

人気ピークの頃は、あまりの混雑で車椅子では寄りつけないほど。東京駅からの規制されたアクセスルートは、地下からの階段ルートでした。まだ1999年は、現在のバリアフリー感覚とは違う時代です。

丸の内仲通り

2000年代に数回開催された「カウパレード」。大勢のアーティストが牛をペイント。それが丸の内のあちらこちらに展示されるという企画です。このペイント牛はオークションに出され、収益金は慈善団体に寄付されました。いまだに、思わぬところで、この企画の牛に出会うことがあります。

丸の内仲通りには多数の牛が展示。「カウパレード」は車椅子で楽しく牛を鑑賞できるイベントでした。

丸の内仲通り

現在まで続く恒例企画「丸の内イルミネーション」が始まったのは日韓ワールドカップが開催された2002年。2002年は再開発された丸ビルが開業。この年に丸の内仲通りは改修されて歩道が7mに拡充。そしてLED照明が一般化し、街路樹にイルミネーションを直接まきつける手法が導入されました。

丸の内仲通り

当初は大混雑した「丸の内イルミネーション」ですが、「東京ミレナリオ」の時とは違い、丸の内仲通りのインフラが整備されたので、車椅子で観覧できましたが、現在と比べればインフラ整備はまだ途上で、LEDの輝きも劣り、消費電力は現在のLEDの数倍必要でした。

進化した丸の内仲通りの「丸の内イルミネーション」は、現在では車椅子で最も快適に鑑賞できる、冬のイルミネーションイベントの一つです。

丸の内仲通り

2004年にはオープンカフェ「アーバンテラス」を実証実験。

2008年からは花壇のイベント「東京丸の内フラワーウィークス」がスタート。

丸の内仲通り

2012年には有名人の彫像と座る「ベンチアートin丸の内」があり、その彫像の出来に賛否両論が起こりました。

丸の内仲通り

夏の恒例イベントとしては「丸の内de打ち水」や「東京丸の内盆踊り」。

スポーツ系では近隣事務所対抗「綱引き大会」や「リレー大会」。

他にエリアコンサートや大道芸。クラフト市の「丸の内ストリートマーケット」など。

丸の内仲通り

丸の内仲通りはイベント天国として大活躍しています。

丸の内仲通り

「オオテモリ」の開発後、丸の内仲通りは大手町方面へ延長されて定義されるようになりました。有楽町から大手町まで、再開発が進んだ先端バリアフリーエリアの真ん中を通る丸の内仲通り。どのビルからでも安心して車椅子で利用できます。

(本稿は2018年7月に執筆しました)

丸の内オアゾ 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

丸の内再開発プロジェクトの丸ビルに次ぐ第二弾として、2004年に開業した「丸の内オアゾ」は、複数のビルをまとめて再開発した物件です。構造が複雑なオアゾを車椅子で利用する上で、知っていると役立つ情報を紹介します。

丸の内オアゾ

「丸の内オアゾ」は、丸ビル新丸ビルなどとは違い単独のビルではありません。最も高層のビルは「丸の内北口ビルディング」で29F。次いで「日本生命丸の内ビル」が28F。この2棟はオフィスビルです。

商業施設とオフィスがある「新丸の内センタービルディング」は25F。隣接する「丸の内センタービルディング」は1984年竣工の古いビルのままで20F。そして低層階が「オアゾショップ&レストラン」高層階が「丸の内ホテル」のビルが17Fです。

1FとB1の商業スペース及び地下駐車場は、複数のビルをまたがった構造で、2F以上はそれぞれのビル内フロアになります。この基本構造が理解できれば、混乱することはありません。

東京駅に地下で直結、地下駐車場があり、大手町にもつながります。アクセスは抜群の立地で「丸の内ホテル」側は東京駅の目の前です。

丸の内オアゾ

地下駐車場は「丸の内パークイン」で、自走式で使いやすい平置きの身障者用駐車スペースがあります。

「新丸の内センタービルディング」方面を突き抜けると永代通りに面し、地下では大手町駅に直結します。大手町駅のバリアフリー改修は進んでいます。電車で、車で、車椅子でのアクセスに大きな問題はありません。

「オアゾショップ&レストラン」の1Fにはバリアフリーなイベントスペースがあり、通年各種の企画が開催されます。スペースの名称は「○○広場」。「オオヒロバ」と読みます。一つ目の「○」は丸の内を意味する記号の「○」。二つ目の「○」は大手町の「お」を意味するアルファベット「O」。丸の内と大手町をつなぐ広場、というネーミングです。

丸の内オアゾ

東京駅や新丸ビルと地下通路で直結するB1に商業スペースがあります。複数のビルの地階を繋いだ細長いスペースで、バリアフリートイレがあります。

B1は東京駅側「日本生命丸の内ビル」地階のCVSから、大手町側の「新丸の内センタービルディング」と「丸の内北口ビルディング」の地階の飲食店ゾーンまで広がります。基本的にバリアフリーで車椅子での移動に問題はありませんが、小規模な店舗、壁面を利用したスタンド店、テイクアウト専門店など、車椅子での利用には不向きな構造のお店もあります。ご自身やご家族の障がいの状況に応じて、利用の可否を判断してください。

「オアゾショップ&レストラン」の1Fから4Fが「丸善丸の内本店」です。1Fと2Fは約半分、3Fと4Fはほぼ全スペースが丸善です。B1から利用できる、売場内にある1系統2基のエレベーターで上下階移動できます。

丸の内オアゾ

3Fと4Fには丸善の売り場内にバリアフリートイレがあります。「オアゾショップ&レストラン」B1から6Fまでのなかで、2Fだけはバリアフリートイレがありません。他のすべて階にはバリアフリートイレがあります。

丸の内オアゾ

「オアゾショップ&レストラン」の5Fと6Fはレストランフロアです。オアゾのレストランはスペースに余裕があり、車椅子で利用しやすいお店が多いので、丸の内での車椅子お食事にお薦めです。お店の状況の詳細は直接お問い合わせください。

丸の内オアゾ

「オアゾショップ&レストラン」の7Fは「屋上庭園」です。エレベーターを利用して7F へ上がり、エレベーターホールから手動ドアを通り庭園へでます。この手動ドアは開けた状態で固定出来ます。

丸の内オアゾ

屋上庭園は車椅子で散策できます。荒天時は閉鎖されて利用できません。

丸の内オアゾ

「オアゾショップ&レストラン」以外の商業施設スペースを紹介します。

古いビル「丸の内センタービルディング」の1FとB1は「丸の内センタープラザ」でCVSや飲食店が入居しています。古いだけにバリアフリー面からは、車椅子での利用を積極的にはお薦めしません。

「新丸の内センタービルディング」は2Fから5Fまでが商業スペースで、1Fのエントランからエレベーターが利用できます。こちらは新しいビルなのでバリアフリーで、各階にバリアフリートイレがあります。3Fがレストランフロアで、車椅子で利用しやすいお店があるのでお薦めです。ただしこのビルのお店は、丸の内カードが不適用で、丸の内パークインの駐車サービス対象になりません。この点はご注意ください。

車椅子利用で注意したいのは、東京駅側の1Fエントランスは「ゲート広場」です。デザイン的に凝った設計で、一部の路面に凹凸があります。車椅子で通行すると、引っかかるほどではありませんが、お尻にゴツゴツ衝撃がきます。この手の衝撃が嫌いな方は、地下通路の利用をお薦めします。

丸の内オアゾ

当初あった宇宙開発機構の情報センター「JAXAI」は無くなりました。丸の内オアゾは車椅子で利用できる施設です。

(本稿は2018年7月に初稿を執筆し、2022年7月に加筆しました)

車椅子で行く丸の内~雨の日OK地下通路バリアフリー情報

バリアフリータウン丸の内。お買い物、お食事、ミュージアム鑑賞など、車椅子でのお出かけ先として人気です。

丸の内~雨の日OK地下通路案内

車椅子利用者からみた丸の内の魅力の一つは、地下通路だけで広範な移動が出来ること。傘がさせない車椅子利用者にとって、また暑さ寒さが苦手な重度身体障がい者にとって、屋内移動が出来る街は魅力です。

丸の内~雨の日OK地下通路案内

丸の内主要部の地下通路について、詳細をご紹介します。

○東京駅から地下直結のビル

駅前広場が完成した東京駅丸の内口。その地下広場からバリアフリーに地下で直結している商業ビルは「丸ビル」「新丸ビル」「オアゾ」「KITTE」です。

丸の内~雨の日OK地下通路案内

動線はいずれもフラットで各ビルB1に連絡。雨の日でも車椅子、ベビーカーで快適に移動できます。インドアでの連絡通路は別のビルへとさらに繋がります。

丸の内~雨の日OK地下通路案内

○「新丸ビル」から「イーヨ」そして大手町へ

「新丸ビル」を起点に北の大手町方面への地下通路を紹介します。新丸ビルのB1からグルメ街「イーヨ」へは地下通路で直結します。途中に30mほど屋根の無いエリアがあるので雨天は注意してください。大雨でなければ、脇の庇の下を通ることで雨をしのげます。

丸の内~雨の日OK地下通路案内

「イーヨ」からは地下通路で大手町地下通路へ。「イーヨ」B1フロアの先に大手町地下道への連絡エスカレーターがあり、横にエレベーターが設置されています。

丸の内~雨の日OK地下通路案内

エレベーターで降りるとそこは「オオテモリ」の入口近く。「オオテモリ」への入口にも段差回避のエレベーターが設置されています。

丸の内~雨の日OK地下通路案内

大手町地下通路はバリアフリー化工事が現在も進んでいます。丸の内を拠点に広範なエリアにインドアで移動できるバリアフリー環境です。安心して車椅子、ベビーカーでご利用ください。

丸の内~雨の日OK地下通路案内

○「KITTE」から3つのビルへ、そして日比谷へ

次は南方面への地下通路を紹介します。起点は「KITTE」。先ずは「KITTE」B1からそのままグルメ街「TOKIA」B1へ。若干傾斜がありますが一般的な車椅子利用者なら問題のない傾斜です。

「KITTE」から「丸の内ブリックスクエア」へのインドア移動は、少し解り難いルートです。

丸の内~雨の日OK地下通路案内

地下通路を進むと「丸の内ブリックスクエア」のB2に連絡。ここでB1へエレベーターで移動します。

丸の内~雨の日OK地下通路案内

「KITTE」B1奥にあるB1とB2専用の連絡エレベーターを利用して、東京駅から「丸の内ブリックスクエア」へつながる地下連絡通路へバリアフリーに移動できます。地下通路を進むと「丸の内ブリックスクエア」のB2に連絡するので、ここでB1へエレベーターで移動します。

丸の内~雨の日OK地下通路案内

そして「丸の内ブリックスクエア」から「丸の内マイプラザ」へと地下通路は連絡します。ここでも車椅子・ベビーカーはエレベーターでB1とB2を移動してください。エレベーターの乗り換えを駆使すると「丸の内マイプラザ」B1連絡入口にバリアフリーに移動できます。

丸の内~雨の日OK地下通路案内

またこの地下通路は地下鉄日比谷駅に連絡します。(日比谷方面へは、ルートによっては段差箇所もあるのでご注意ください)再開発で注目の日比谷エリアにも、地下通路で移動可能です。

丸の内~雨の日OK地下通路案内

新しい商業ビルが立ち並ぶ東京駅前。丸の内はバリアフリー先進エリアです。駅直結で屋内駐車場もありアクセスは良好です。各ビルのバリアフリーレベルは高く、バリアフリートイレは多数あり、ショップ、グルメ、ホールなどはほとんどがバリアフリー仕様です。

丸の内~雨の日OK地下通路案内

そしてビル間の移動は地下でも連絡路があります。暑い日、寒い日、雨の日でも、車椅子で安心してお出かけできます。

(本稿は2018年7月に執筆しました)