ヨックモックミュージアム 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

ヨックモックミュージアム

東京都港区南青山の住宅街に、2020年に開館した美術館です。メインコレクションは「ピカソ セラミック」。500点以上の作品を蒐集した「ヨックモックコレクション」が、様々な企画展を通じて紹介されます。

ヨックモックミュージアムは、B1、1F、M1、2Fの構造で、車椅子ではエレベーターで上下階移動します。以下、現地のバリアフリー状況です。

 

○アクセス方法

表参道駅から徒歩9分の案内。骨董通りと六本木通りの間です。それなりの大きさがある建物ですが、住宅街の中に溶け込むような外観デザインなので、初めての人は分かり難いかもしれません。

ヨックモックミュージアム

来館者用の駐車場は障害者用も含めてありません。車利用の場合は、近隣の有料駐車場やパーキングメーターの利用になります。

 

○エントランスから受付までの状況

エントランスは1Fの一部しか見えない構造です。道路から建物への移動箇所は段差がありますが、簡易スロープが設置されています。

ヨックモックミュージアム

正面の階段はM1への階段です。M1にはカフェとライブラリーそしてミュージアムショップを兼ねたお店と、中庭があります。M1は無料公開スペースです。

ヨックモックミュージアム

正面左側が館内への入口です。自動ドアを通るとすぐに受付窓口があります。エレベーターは、ドアの手前の右側にあります。美術館のエレベーターは、この1基だけです。

ヨックモックミュージアム

○受付から展示室への移動ルート

ヨックモックミュージアムは観覧料の障害者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。受付で障害者手帳を提示して減免措置を受けます。

1Fには受付しかありません。通常の見学ルートは、受付の先にある階段を下りて、B1の展示室に移動します。

車椅子の場合は、受付を済ませた後に、ドアから外に出てエレベーターを利用します。このエレベーターは、乗降場所が無料公開スペースになる1FとM1は、通常は乗ることが出来ない設定になっています。受付のスタッフにロック解除操作をしていただいてエレベーターに乗り込み、B1展示室へ移動します。エレベーターは小型ですが、リクライニングを倒した状態では無理ですが、ほとんどの大型車椅子を収容するサイズです。

 

○展示フロアの状況と移動ルート

エレベーターでB1へ下りると、そこはB1展示室の出口になります。展示室内に入り、展示室を横断すると、正規の階段ルートの入口に行きます。館内スタッフから、そのような正規の順序での観覧を薦められました。フロア内に段差はなく、車椅子で問題なく観覧できます。

B1展示室の観覧の後は、一般来場者もエレベーターを利用して2F展示室へ上がります。車椅子でも同様です。

2F展示室は自然光が入る開放的な展示室です。このフロアも車椅子で問題なく観覧できるバリアフリー仕様です。

一般来場者は、ここからエレベーターで1Fへ下りるか、屋外の中階段を利用してM1へ下りるかの選択になります。

車椅子ではもちろんエレベーターを利用します。そしてM1フロアでエレベーターを降りれば、中庭とお店に立ち寄ることができます。

 

○M1の状況

中庭は小さな空間です。そこにハナミズキが植栽されています。

ヨックモックミュージアム

中庭からお店の入口にかけて、フラットな路面で車椅子での移動に問題はありません。手動ドアを開けて店内に入ります。

カフェの店名は「カフェ ヴァローリス」。ヴァローリスはフランス南部の町で、ピカソがセラミック制作に挑戦した町です。

店内はフラットで、車椅子で利用できます。カフェはテーブル席。小さなミュージアムショップとピカソライブラリーの通路は、車椅子で移動できる幅があります。

ヨックモックミュージアム

M1からは通常は階段で地上に下ります。車椅子では、スタッフにエレベーターのロック解除操作をしていただいて、1Fへ下ります。今回取材時は、カフェのスタッフから受付のスタッフに連絡をしていただけました。

 

○障害者用トイレの状況

B1のエレベーター乗り場の横に、障害者用トイレが1つあります。スペースは一般的なサイズで設備は綺麗なトイレです。ユニバーサルベッドはありません。

ヨックモックミュージアム

2Fには障害者用トイレを兼ねるサイズの大きい個室トイレが1つあり、一般的な車椅子なら利用可能です。

M1のお店内のトイレは、男女別一般トイレのみです。

 

雰囲気が良い、素敵な美術館です。1FとM1では、エレベーターの利用にスタッフの手を煩わせてしまいますが、ヨックモックミュージアムは車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。

(本稿は2021年1月に執筆しました)