東京都港区南青山の岡本太郎記念館は、岡本太郎氏の住居兼アトリエを公開している施設で、靴を脱いで上がる段差構造です。車椅子での観覧はできません。
展示鑑賞空間はお庭と1F、そして2Fです。バリアフリートイレはありませんが、短距離の歩行が可能な方は、お庭と1Fの見学は可能かもしれません。現地の状況を紹介します。
岡本太郎記念館は有料施設です。観覧料の障がい者減免制度は案内されていません。お庭の見学だけでも入場券が必要、と書かれています。受付は館内入口の段差の手前にあります。お庭では作品と植栽が楽しめます。
お庭の彫刻の案内板があります。お庭だけで10作品が展示されています。
アプローチからお庭を見ると、そこから太郎ワールドが始まります。
アプローチから段差なくお庭へつながりますが、スペースに余裕がありません。車椅子でお庭へ出るには、デコボコに乗り上げなくてはなりません。
お庭の奥まで進むと、スペースに余裕がでます。
見上げると2Fバルコニーから太陽の塔が顔を出しています。アトリエ兼住居の設計は、ル・コルビュジェの愛弟子である太郎の友人坂倉準三氏。デザインが楽しめる建築物です。
1Fへは玄関口で靴を脱ぎ、スリッパに履き替え、靴を袋に入れて持参し、段差を上がり入ります。この行動が可能な方は、1Fの観覧ができます。1Fはミュージアムショップと一般トイレ、応接室とアトリエがあります。
応接室の展示は見応えがあります。
その奥にあるアトリエ内も、太郎ワールドが展開されます。
階段を上がることができる方は、2Fが観覧できます。
2Fは展示室が2室あり、今回取材時は「企画展 赤と黒」が開催されていました。会期は2022年3月18日から7月18日までです。
2Fに記念撮影ができる、太陽の塔が展示されています。
岡本太郎記念館はバリアフリー施設ではありません。障がいの状況に応じて、無理のない範囲で見学してください。
近隣の「根津美術館」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。是非ご覧ください。
(本稿は2022年4月に執筆しました)