多くの神社は拝殿前に段差があり、車椅子の人は正式な場所からの参拝が出来ません。車椅子の人でも参拝が出来る、拝殿前に段差がない、または段差を回避するスロープが設置されている東京の主なバリアフリー神社をまとめて紹介します。
「拝殿前に段差がないバリアフリー神社」
阿佐ヶ谷神明宮(杉並区)
阿佐ヶ谷駅の近くにあるバリアフリー神社です。境内の段差箇所にはスロープがあり、拝殿前には段差がありません。参拝者用無料駐車場があるので、重度重複障がいの方にもお薦め出来ます。

大宮八幡宮(杉並区)
西永福駅から徒歩圏にあり、参拝者用無料駐車場もあります。広い境内を有する神社ですが、参道は舗装路で段差箇所にはスロープがあります。参拝場所は社殿の段差の手前です。社殿内で祈祷をうける場合は、段差回避スロープを利用します。

赤坂氷川神社(港区)
都心一等地に建つ東京十社の一つです。参道はフラットな舗装路で、拝殿前に段差はありません。神社周辺はアップダウンが多い地形なので、車でのアクセスをお薦めします。収容台数は少ないながら境内に参拝者用無料駐車場があります。

湯島天神(文京区)
本殿の階段の下に賽銭箱が配置されています。この一角はフラットな舗装路ですが、そこに至る参道は狭く、かつ路面はデコボコがあります。空いているときなら車椅子で参拝できます。混雑時の車椅子参拝はお薦めできません。

須賀神社(新宿区)
四谷にある映画で有名になった階段がある神社です。もちろん階段を避けてアクセスできます。境内はほぼフラットで、拝殿へは緩やかなスロープ路を通ります。神殿は平成元年築です。参拝者用駐車場はありません。

大國魂神社(府中市)
府中駅から徒歩5分、参拝者用無料駐車場もあります。アップダウンのない地形で、参道から拝殿前までフラットな舗装路です。拝殿に段差はなく、スペースに余裕があります。

日本橋七福神・松島神社(中央区)
小規模神社を代表して大黒神の松島神社を紹介します。日本橋七福神で唯一、段差がまったくないバリアフリー神社です。

「スロープで拝殿に上がるバリアフリー神社」
王子神社(北区)
王子駅から徒歩3分、境内に参拝者用無料駐車場があります。元々あった段差構造を大きなスロープで覆うようなバリアフリー改修が施されています。拝殿に向かって、車椅子利用者だけではなく参拝者全員がスロープを通る構造です。

浅草 鷲神社(台東区)
お酉様で有名な神社です。境内はフラットな舗装路面で、拝殿に向かい幅広いスロープがあり、参拝者は皆スロープを上がります。酉の市の日以外は、車椅子から「なでおかめ」を撫でることができます。

富岡八幡宮(江東区)
東京十社の一つ、江戸三大祭りの宮です。現在の段差構造の本殿は1956年の築。そこに折り返しスロープが設置されています。深川七福神の「恵比須社」へ向かうルートにも段差回避スロープがあります。

日枝神社(千代田区)
ここも東京十社の一つ「皇城の鎮」、江戸三大祭りの宮です。階段がある本殿の脇に折り返しスロープが用意されています。山頂の社なので、境内横までは車で行くことをお薦めします。参拝者用無料駐車場があります。

金王八幡宮(渋谷区)
渋谷青山の総鎮守です。参道は階段で、車椅子で境内に進むには車両用の急坂を上がります。この坂をクリアできれば、本殿の参拝場所へは緩やかなスロープが用意されています。

靖国神社(千代田区)
広い境内はほぼ舗装路で、車椅子で移動できます。門の下などの段差箇所にはスロープが設置されています。本殿の参拝所は段の上ですが、段差回避スロープが用意されています。参拝者用の有料駐車場があります。

石浜神社(荒川区)
南千住の古社で参拝者用無料駐車場があります。境内は段差構造ですが、すべての段差にスロープがあります。参拝場所へのスロープは、境内裏の駐車場側からアプローチします。

高木神社(墨田区)
東京スカイツリーの近くにある縁結びで有名な小規模な神社です。広くはない境内に、立派な段差回避スロープを設置しました。車椅子で参拝できます。

佃島住吉神社(中央区)
佃島の海の守り神です。小規模な神社で、鳥居をくぐり境内に入るとすぐに本殿があります。段差回避スロープは正面から見て右奥にあります。角度は急なスロープです。

福徳神社(中央区)
日本橋コレド室町の開発にともなってこの地に遷座しました。神社としては千年を超える歴史がある古社です。福徳神社の段差回避ルートはエレベーターです。地下駐輪場、地上階、境内を結びます。

以上の神社は、段差なく、あるいは段差を回避して、車椅子で参拝できます。
(本稿は2020年5月に執筆しました)