福島 猪苗代湖 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

日本で4番目に大きな湖「猪苗代湖」。美しい湖面が魅力的です。車椅子で利用できる、猪苗代湖周辺のバリアフリー施設を紹介します。

車椅子で眺めるベストスポット「長浜公園駐車場」

猪苗代湖を車椅子から眺めるなら「長浜公園駐車場」がお薦めです。ドライブなら、ここが最初の目的地。スワンの観光船の発着場です。

湖畔にある無料駐車場です。普通自動車なら湖面に向いて駐車が可能。車の中から猪苗代湖の眺望を楽しめるので、冬場に重度障がいの方と一緒に観光に来ても利用可能です。

場内はフラット。冬場の積雪、凍結以外には、車椅子での移動に大きな問題はありません。

猪苗代湖バリアフリー情報

駐車場に公衆トイレがあり、バリアフリートイレがあります。現時点では新しいトイレで綺麗です。

猪苗代湖バリアフリー情報

白鳥やカモの越冬地なので、一歩外に出ると水鳥にも出会えます。長浜公園駐車場から、水鳥にエサをあげることができます。そういう行為が自然界に良いのかは疑問ですが、駐車場からすぐ眼の先が、多数の水鳥が集まる場所です。その光景を撮っている人も多い駐車場です。

猪苗代湖バリアフリー情報

周辺観光施設のバリアフリー概況

猪苗代湖周辺の代表的な観光施設のバリアフリー概況です。

「野口英世記念館」、「諸橋近代美術館」は、バリアフリー仕様です。「世界のガラス館」も、車椅子で入館できます。

「はじまりの美術館」は、出入口へのアプローチが、一般的な車椅子利用者には辛いガタゴトの木製歩道です。

「天鏡閣」は明治の洋館なので、基本構造がバリアです。車椅子向きではありません。

猪苗代湖バリアフリー情報

最新の施設「道の駅猪苗代」

猪苗代湖周辺で最も新しい施設は、2016年に開業した「道の駅猪苗代」です。ここは車椅子で快適に利用できるバリアフリー施設です。

身障者用駐車スペースは2台分で屋根なし。バリアフリートイレは24時間トイレに2つ、ショップ棟の中に1つ、合計3つを配置。広さ設備とも十分なレベルのトイレです。

猪苗代湖バリアフリー情報

施設は直売所、食事処、情報コーナー、フードコートという構成、ワークショップルームや交流室など地域交流施設もあります。いずれもバリアフリー設計で、スペースにゆとりがあるので、少々の混雑なら車椅子で十分に施設内を回遊できます。

新しい試みがある施設で、特にフードコートは、これまでの道の駅のレベルを超えた、洗練されて洒落な印象を受けます。

猪苗代湖バリアフリー情報

高速インターチェンジのすぐ近くに立地する道の駅で、現在のところETCの利用で高速から下りて立ち寄っても、高速料金据え置きサービスの対象となる道の駅です。

猪苗代湖のすぐ近くにある道の駅ですが、道の駅から猪苗代湖は見えません。展望台などの設備はありません。

猪苗代湖バリアフリー情報

紹介した駐車場がある「長浜」は、古くからの港ということ。陸路が整備される前の昭和初期までは、水路の玄関口として水運の中心基地であったそうです。

猪苗代湖の水が綺麗な要因は、流れ込む川の影響で酸性水であること。そのためプランクトンが発生せずに水が綺麗に保たれます。

ところが会津若松市が公表しているデータでは、10年前から酸性水の中和がどんどん進んでいるということ。原因は生活排水ということです。

ビュースポットがあり、バリアフリー観光施設があり、新しい道の駅があります。猪苗代湖は、車椅子で楽しめる観光地です。

3kmの遊歩道に1000本のしだれ桜が並ぶ「喜多方しだれ桜並木」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年4月の取材に基づいています)

福島 裏磐梯 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

自然の宝庫「裏磐梯」で、車椅子で観光が出来る「毘沙門沼」「裏磐梯ビジターセンター」「道の駅裏磐梯」以上3カ所のバリアフリー状況を紹介します。

毘沙門沼

「毘沙門沼」

五色沼の一つ、毘沙門沼に行くルートです。アクセスは車が便利、仮に目指すのは「ホテル五色荘」です。ややわかりにくので、カーナビをしっかり設定してください。

行き止まり付近が駐車場になっています。駐車場はほとんどが未舗装路面。舗装されたルートはごく一部です。そして本当の目的施設は隣接する「五色沼売店」です。

裏磐梯バリアフリー情報

「五色沼売店」は2フロア構造で、バリアフリートイレがあります。

駐車場がある1F部から2F部へは、建物横のスロープで上ります。このスロープは舗装されていますが、やや急な傾斜路、この傾斜が車椅子最大の難関です。この傾斜路さえクリアできれば、毘沙門沼は目の前です。

裏磐梯バリアフリー情報

スロープをのぼるとその先に、毘沙門沼を観る展望台があります。

裏磐梯バリアフリー情報

トレッキングで有名な裏磐梯五色沼。沼を巡る路は未舗装なので、車椅子で散策するのは辛いルートですが、毘沙門沼だけなら、車椅子で展望台から観ることができます。

裏磐梯バリアフリー情報

「裏磐梯ビジターセンター」

「裏磐梯ビジターセンター」は、「五色沼売店」から100mほどの場所にあります。センターはバリアフリーで、車椅子での利用に大きな問題はありません。

専用の大きな無料駐車場があり、身障者用駐車スペースが用意されています。駐車場から歩道、歩道から施設へは段差回避スロープを利用します。基本は段差ありの設計ですが、車椅子での利用は可能です。

裏磐梯バリアフリー情報

トイレは一戸建て方式の公衆トイレに、バリアフリートイレがあります。センター内のインドアトイレはありません。標高の高い寒い地域なので、冬場の利用は寒さを覚悟してください。

裏磐梯バリアフリー情報

センター内には、五色沼それぞれの写真の展示があるので、車椅子では行けない沼の様子も分かります。

一帯の動植物の生態、そして裏磐梯形成の歴史。館内で放映されるビデオは、とても解りやすくためになる内容です。明治時代に磐梯山の噴火によって様相が一変した一帯、わずか100年で自然がなしえた変容に驚きます。

裏磐梯バリアフリー情報

センターで裏磐梯一帯の自然形成過程を知ると、一層興味深く五色沼を見ることができます。あまり知識の無い方は、先にセンター、次に五色沼の順でまわられることをお薦めします。

「道の駅裏磐梯」

標高800mにあり愛称は裏磐梯ビューパーク。「道の駅裏磐梯」は、車椅子で利用できる山小屋のような道の駅です。

裏磐梯バリアフリー情報

周辺にあるのは山と湖だけ。その雰囲気に合うようにデザインされた建物は山小屋風で、食事処、直売所、お土産コーナー、アイス店など複数の売店で構成される施設です。観光シーズンは夏と早めの秋。高原の涼しさ、そして一足早い紅葉を楽しめる場所です。

裏磐梯

直売所棟内にバリアフリートイレがあります。ウォシュレット付きのトイレです。

裏磐梯バリアフリー情報

ただし山の道の駅なので、直売所は12月から3月まで冬季休業です。独立棟のトイレは、通年24時間利用できます。

裏磐梯バリアフリー情報

寒さ対策のため、建物出入口のドアはほとんど手動ドアです。介助者がいないと、車椅子では厄介なタイプのドアもあります。

ここは1997年に誕生した施設です。裏磐梯ビューパークの愛称を象徴する2F「展望台」へは階段のみで、車椅子では行けません。

車椅子で眺望を楽しむなら「展望台」の下部にあるレストランからがお薦めです。メニューは、手打ちざるそば800円というイメージでテラス席もあります。

裏磐梯バリアフリー情報

レストランと同じ棟に入るショップは郷土品コーナー、会津の漆器を中心にとても充実した品揃えです。通路幅は広くはありませんが、車椅子で店内を移動できます。標高800mの地で、多種多彩な郷土品と出会えます。

裏磐梯は場所を選べば楽しく車椅子で観光できます。冬季から春遅くまでは積雪があるので、車椅子では初夏から秋の利用をお薦めします。

茅葺屋根の家並みがそのまま残る「大内宿」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2018年4月の取材に基づいています)

福島 大内宿 塔のへつり 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

茅葺屋根の家並みがそのまま残る「大内宿」と、同じ下郷町内にある観光地「塔のへつり」の車椅子からみたバリアフリー状況を紹介します。

「大内宿」

大内宿へのアクセスは車です。宿の入口付近に、遠近2か所の有料駐車場があります。駐車料金の障がい者減免制度はありません。現時点では、駐車料金は出庫時の後払い方式です。

近い駐車場が満車の時は、やや離れた場所にある第二駐車場に誘導されますが、身障者は近い駐車場に優先誘導していただけるそうです。誘導スタッフに車椅子利用の旨を申告してください。

近い駐車場内には、身障者用駐車区画の設定はありません。乗降に困る状況であれば、駐車場スタッフに相談してください。状況に応じて乗降しやすい駐車場所に誘導していただけるそうです。

混むときは、全く車が動かない、もの凄い渋滞が発生します。そのため周辺の道路に、渋滞状況の案内板が設置されています。対策はピークズラシしかありません。

バリアフリートイレは、駐車場にある公衆トイレに併設されています。大内宿内には公衆トイレがないのでご注意ください。

近い駐車場から大内宿までは舗装路。車椅子での通行に大きな問題はありませんが、ところどころデコボコがあるので、慎重に移動してください。

大内宿

大内宿メインストリートのバリアフリー状況です。17世紀に整備された宿場町で、両側に茅葺屋根の家並みがそのまま残るメインストリートは、未舗装で緩い傾斜路です。ところが実際に車椅子で通行すると、意外に動きやすい道です。

雨上がりや雪解け時は路面がぬかるむでしょうか、そうでなければ車椅子での通行は十分に可能です。

大内宿バリアフリー情報

メインストリートの両脇に並ぶ家並みは、ほとんどがお店で飲食店か物販店です。

車椅子でお店に立ち寄る際は、デコボコ段差に注意してください。全く近づけないほどのバリア店舗はほとんどありませんが、バリアフリー構造ではありません。

そして店舗自体は、茅葺屋根の家なので、基本的にはバリア構造です。軒先での買い物やテイクアウトなら車椅子で可能ですが、車椅子でそのまま無理なく利用できる蕎麦屋は無いと思ってください。もちろんその人の障がいの状況によるので、現地で状況をしっかり確認して利用してください。

大内宿バリアフリー情報

メインストリートの突き当りまで行くと、高台の展望台に上る階段路があります。大内宿全体を上から眺めることが出来る人気スポットへ行く階段路です。

この階段はきついので、車椅子で無理なのはもちろん、足の悪い人、体力に自信の無い人にもお薦めしません。

大内宿バリアフリー情報

現代の感覚でいえば、山奥に忽然と出現する茅葺の家並みです。以下のような要件が重なり、この家並みが維持されたそうです。

・会津地方の宿場町は、ほとんどが戊辰戦争で焼失しましたが、大内宿は戦場になりませんでした。

・そして明治以後、街道が変わり、人の流れがなくなり、まったく再開発されませんでした。

・それでも大内宿の住人たちが自力で茅葺の家並みを維持しました。

・近年は観光資源として脚光があたり、保存地区として整備が進みました。

重なった偶然が生んだ、奇跡の家並みです。

大内宿バリアフリー情報

「塔のへつり」

百万年の歳月をかけて、大川の浸食と風化により造られた奇岩と渓谷美を楽しむ景勝地です。「へつり」はこの地方の方言で、危険な崖を意味します。

塔のへつり

最寄駅は「塔のへつり駅」。駅から「塔のへつり」までは500mほどの距離です。その間は快適なバリアフリールートではなく、舗装路ながらデコボコや傾斜があります。

無料駐車場があります。最初に出てくる大きな駐車場を通過して奥に進むと、停めにくい場所ですが、身障者用駐車区画が2台分用意されています。そこからはフラットに「塔のへつり」方面に行くことが出来ます。

塔のへつり

この景勝地には、無料で利用できる観光用の橋が架けられていますが、橋は段差構造で車椅子では利用できません。

周辺には数軒の土産物店があります。車椅子で「塔のへつり」を見ることができるのは、最も大きな土産物店にある展望台からです。土産物店の営業時間は利用することができます。

塔のへつり

人気観光地「大内宿」は、車椅子でメインストリートの散策ができます。「塔のへつり」の観光橋は、車椅子では利用できません。

会津若松のシンボル「鶴ヶ城」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2018年4月の取材に基づいています)