文京あじさいまつり・白山神社 車椅子観光ガイド バリアフリー状況

東京の紫陽花の名所、文京区の「白山神社」は、車椅子での参拝や境内の移動が簡単ではありません。現地のバリアフリー状況を紹介します。

文京あじさいまつり・白山神社

2019年の「文京あじさいまつり」は、6月8日から6月16日までの開催でした。

車椅子で行く 文京あじさいまつり・白山神社 バリアフリー状況

この期間は境内の月極駐車場が「紫陽花コンサート」の会場と屋台広場に変ります。また本殿裏手の「白山公園」でもイベントが開催されます。例年大勢の来場者があり、特に週末は境内が大混雑します。

2020年、2021年は、コロナ対策で「文京あじさいまつり」は中止されています。2022年は6月11日から6月19日の間「第38回文京あじさいまつり」が開催されます。

文京あじさいまつり・白山神社

白山神社へのバリアフリールートです。文京あじさいまつりの期間中は、神社境内への車の乗り入れは出来ません。白山駅の地上へのエレベーターは、境内への参道の横にあります。

白山神社への車椅子ルート

参道は舗装路で途中までは緩やかな傾斜路が続きます。ただし、境内に入る箇所が段差路で、車両用の迂回スロープがありますが、かなりの急坂です。車椅子の登坂は、かなり苦労する傾斜です。

文京あじさいまつり

白山通り側の参道は階段路で車椅子での通行は不能です。

東洋大学のキャンパスから白山公園側に抜けるルートが、もっとも平坦です。ただし白山駅からのアクセスなら遠回りになります。また大学の都合でキャンパス内が通行できないこともあります。

文京あじさいまつり・白山神社

境内のバリアフリー状況です。境内も部分的には車椅子で通行できない、または通行に苦労する箇所があります。

「紫陽花コンサート」の会場と屋台広場は、そもそも駐車場なのでほぼフラットな舗装路面です。「文京あじさいまつり」期間中は混雑が問題です。

拝殿周辺は、段差のある飛び石路や未舗装路が有り、車椅子での移動は苦労します。

また拝殿を正面からみて左側から裏手に抜けるルートは、途中までが飛び石路で車椅子通行は苦戦します。

文京あじさいまつり

ただし途中からスロープが用意されます。

境内のバリアフリー状況

拝殿を正面からみての右側のルートは、多少のアップダウンはありますが、車椅子で通行可能な舗装路です。

境内のバリアフリー状況

紫陽花の山「白山浅間神社富士塚」内は階段路なので車椅子では通行できません。

文京あじさいまつり・白山神社

トイレは本殿の裏側にある「白山公園」内にあります。新しく造られた綺麗なバリアフリートイレです。

文京あじさいまつり

一般に白山神社と称されますが、主な区分として敷地は3つに分かれます。

白山神社の総本社は加賀一宮の白山神社。全国には2000社以上の同系の白山神社があるようです。この地には西暦950年頃に勧進され、江戸時代には五代将軍綱吉の厚い帰依を受けて発展しました。現在では、歯痛止め信仰で知られ、白山神社では歯ブラシ供養が行われています。

白山神社と白山公園、そして白山浅間神社

白山神社本殿の裏手にある公園は文京区立「白山公園」。明治24年開園の文京区最古の公園です。明治24年には、現在の白山神社エリアも含めたすべてが「白山公園」と定められたそうですが、終戦後の政教分離政策によって、行政エリアの公園と宗教エリアの神社が分離された歴史があります。とはいっても長い年月、同一の公園エリアとして管理されていたので、今でもどこまでが神社で、どこからが公園かが、はっきりしていません。

白山神社と白山公園、そして白山浅間神社

紫陽花だらけの「富士塚」は高さ5m位の山。この富士塚は「白山浅間神社」。富士山信仰の塚です。

文京あじさいまつり

境内には他にもお末社があります。

「文京あじさいまつり」の会場は、3000株の紫陽花が咲く神社と公園と富士塚の融合エリアです。

文京あじさいまつり

紫陽花は、元々は「ガクアジサイ」が原種で、いわゆる紫陽花は園芸変種。ただ、そうとう昔から変種があるそうで、いつ、だれが、どうやって変種をつくっていったのかは解らないそうです。

文京あじさいまつり

白山神社一帯の紫陽花は、まるで紫陽花品種品評会のように、多種多様な紫陽花が植えられています。

多種多様な3,000株の紫陽花

「文京あじさいまつり」の会場である白山神社一帯は、あまりバリアフリーではありません。車椅子では無理のない範囲で、紫陽花を鑑賞して下さい。

「根津神社」で開催される「文京つつじまつり」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年6月に加筆修正しました)

神奈川県立相模湖公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

神奈川県立相模湖公園は、1958年の開園ですが段差回避スロープがあり園内を車椅子で移動できます。

相模湖ダムが完成したのが1947年。「県立相模湖公園」が開園したのが1958年。1964年の東京オリンピックではカヌー競技の会場になりました。全体的に古い施設ですが、バリアフリーに改修されているので、車椅子で利用できる公園です。

アクセスは車が便利、普通車138台を収容する駐車場があります。平日は無料で土日祝日や繁忙期は有料になりますが、障がい者減免制度があり障害者手帳等の提示で1時間無料になります。出庫時に有人窓口での精算なので、駐車券と障害者手帳等を提示して下さい。

普通車駐車場は「噴水広場」の下の屋内駐車場で、スペースに余裕のある身障者用駐車区画が4台分用意されています。

駐車場の歩行者出入口は2か所あり、それぞれ「艇の広場」方面と「にぎわいの広場」方面へ出ます。どちらの出口も身障者用駐車区画からは近く、舗装路をほぼフラットに移動して広場に出ることが出来ます。

両広場の中央部に「水辺の広場」があり、その下部に「親水護岸」があります。護岸は一段低い場所ですが、両側にスロープがあるので車椅子で移動可能です。ただしスロープの路面は、滑り止め防止のデコボコがあり、少々車椅子に衝撃がきます。

駐車場の屋上部が「噴水広場」で「ガラスのカスケード」があります。「発電機モニュメント」側からは階段ですが、「艇の広場」から「芝生広場」へ上がるつづら折りスロープがあります。傾斜角度は適正で、一般的な車椅子利用者なら上がることが出来るスロープです。

「芝生広場」はその名の通り未舗装面ですが、舗装路だけを通り「噴水広場」に行くことができ、「ガラスのカスケード」や階段上の「発電機モニュメント」に近づくことができます。

確認できた限り「遊覧船くじら丸」は車椅子乗船可で、料金の障がい者減免(50%)制度があります。ただし、湖面の水位が低い時の船へのスロープは、それなりの傾斜角度があります。

園内には2か所公衆トイレがあり、どちらにもバリアフリートイレが用意されています。

「県立相模湖公園」は古い公園ですが、公園全域を車椅子で利用することができます。ただし行楽シーズンの週末、イベント開催日などは混みあうので注意して下さい。

相模原エリアのバリアフリーなドライブコースを別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2019年1月の取材に基づいています)

宮代町 新しい村 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

埼玉県宮代町、東武動物公園のすぐ近くにある農業公園です。「山崎山」という里山を開発して2001年に公園として開園しました。市民農園や収穫体験が出来る田や畑、集会所、釣りが出来る調整池、芝生広場など、里山の景観を残した空間が広がります。

里山エリアは未舗装でアップダウンがあり、車椅子では無理のない範囲での利用になります。核施設として直売所「森の市場結」と「森のカフェ」があり、車椅子で利用可能です。

「新しい村」の各所に無料駐車場が用意されます。「森の市場結」の横にも駐車場があり、身障者用駐車区画が1台分あります。

駐車場から「森の市場結」と「森のカフェ」があるコーナーへは、舗装路をほぼフラットに移動して車椅子で行くことができます。

円形のフラットスペースの円周に沿うように「森の市場結」と「森のカフェ」とトイレが配置されます。ここにバリアフリートイレが1つ用意されています。

「森の市場結」は円形の建物です。物産品や惣菜があるコーナーはやや広く、連続した構造ですが農産物のコーナーはやや狭い構造です。店内の通路幅はあまり余裕がありません。混雑時の車椅子でのお買い物は苦戦します。床面はフラットでデコボコはほとんどありません。

「森のカフェ」は小さなお店です。店内にフリーテーブルが置かれ、カウンターで注文するセルフ方式。構造的にはフラットなので車椅子での利用は可能です。円形の屋外フラットスペースにもフリーテーブルが配置されています。季節良い好天の日は、外のテーブル席も車椅子で利用できます。

ショップとカフェは車椅子で利用できます。東武動物公園のジェットコースターを見ながら、里山を楽しめる公園です。

(本稿は2019年3月の取材に基づいています)