中野区 なかのZERO・ 紅葉山公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都中野区の文化センター「なかのZERO」と隣接する「紅葉山公園」は、一部を除き車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なかのZEROの概要です。なかのZEROの開館は1993年。主要施設は「大ホール」と「小ホール」で、ハイレベルな音響に定評があります。180席のプラネタリウムがあります。基本スケジュールは土日祝日のみの投影で、1日に2回か3回の上映です。

また中野区の中央図書館が併設されています。それ以外に、生涯学習支援センター、学習室、訓練室など、公共施設的な設備が入っています。展示室になる多目的スペースがあり、障がい者アート作品の展示会なども開催されています。

中野ZEROの概要

紅葉山公園の概要です。なかのZEROの建物を半周取り囲むような構造の公園です。なかのZEROの裏側に蒸気機関車C11型が静態展示されています。

紅葉山公園の概要

紅葉山の名前の通り、園内には多くの楓が枝を張っています。元々は個人の私邸で、その庭にあったもみじの木が、そのまま残されているそうです。

図書館側の施設の裏側に、流水施設がある庭園が設計されています。段差を進む構造なので、車椅子での回遊はできませんが、フラットな地点から、ほぼ全景を眺めることができます。水の流れが有り、滝があり、池があり。地形の高低差をつかった流水庭園です。とても凝った設計の庭園です。

アクセス方法です。中野駅から約500m、徒歩8分の案内です。この間のルートは傾斜がつよい坂が途中にあります。

一般利用者用の駐車場はありません。なかのZEROを利用する身体障がいのある人に限り、駐車場が利用できます。事前の連絡と予約が必要です。

なかのZEROの館内は、バリアフリー仕様です。バリアフリートイレは複数用意されています。ホールや多目的スペースのバリアフリー状況は、各イベントによります。主催者側に確認してください。

紅葉山公園のSLは車椅子で見学できます。前出の流水庭園内の段差箇所以外は、車椅子で移動できる公園です。

流水庭園内の段差箇所

なかのZEROと紅葉山公園は、本格的なコンサートホール、プラネタリウム、SL展示、流水庭園があり、季節には紅葉狩りが楽しめる施設と公園です。一部を除き、車椅子で利用できます。

中野区の名刹「新井薬師梅照院」を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2019年9月に執筆しました)

霞ヶ浦浮島園地和田公園 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

茨城県稲敷市の水郷筑波国定公園内に、美しい霞ヶ浦の風景が車椅子から楽しめる公園があります。現地のバリアフリー状況を紹介します。

その姿を眺望できるバリアフリースポットが少ない霞ヶ浦の沿岸部。和田公園は希少な景勝地です。

霞ヶ浦の南東部に突き出した「和田岬」の岬全体が「和田公園」です。岬の付け根付近までを含めた一帯が「浮島園地」で、春には「稲敷チューリップまつり」が開催されます。霞ヶ浦周辺一帯は「水郷筑波国定公園」です。

和田公園の施設としては、自由広場、キャンプ場、バーベキュー場などがあります。バリアフリーな霞ヶ浦ビュースポットは、堤防を兼ねて公園を周回する護岸舗装路上です。公園内の広場などからは、霞ヶ浦は見えません。

浮島園地 和田公園 

アクセスは車です。霞ヶ浦は広大で周回道路は未だ一部整備中です。

県道206号線を走ると「和田公園」への案内板があるので、やや狭い道に入っていきます。その突き当りが無料駐車場です。舗装された駐車場で、身障者用駐車区画があります。

この駐車場に公衆トイレがあり、バリアフリートイレが用意されています。また公園内の広場の公衆トイレにもバリアフリートイレがあります。またアクセス路の県道206号沿いには、バリアフリートイレがあるCVSがあります。

霞ヶ浦車椅子観光 浮島園地 和田公園 バリアフリー情報

和田公園の利用上のポイントです。駐車場の身障者用駐車区画は、公園の広場やバーベキュー場に近い場所にあります。そこから公園内に入ると、園内は未舗装路面になります。舗装された園路はありません。そして園内からビューポイントである舗装路に上るスロープは、急坂です。

身障者用駐車区画を利用したとしても、車椅子では逆に駐車場の出入口方面へ進んで下さい。駐車場を出た先に、護岸舗装路への車道があります。この車道の歩道の傾斜は緩慢な上り坂です。そのまま道なりに進むと、すぐに大きな霞ヶ浦が見えてきます。

霞ヶ浦に突き出している公園です。看板など商業的なものが一切見えない、自然公園らしい風景に出合えます。

護岸舗装路の上から見る霞ヶ浦は絶景です。特に青空の日は霞ヶ浦が青く光り、とても美しい。ただそれだけの眺めですが、見る価値があります。空気が澄んだ日は、霞ヶ浦の先に筑波山の雄姿がみえます。

浮島園地 和田公園

「浮島」の名の通り、昔は「島」だった場所です。古くは「常陸風土記」に風景を愛でた和歌が掲載されているそうです。当時の霞ヶ浦は「内海」であったということ。360℃オーシャンビューの地であったと思われます。

現在の「浮島」は陸続きで220℃くらいのオーシャンビューです。それでも対岸が遠くに見え、霞ケ浦奥方面は水平線がみえそうな景観です。

万葉の時代からの景勝地

霞ヶ浦周辺一帯は、周囲をドライブしていても、車窓から霞ケ浦がよく見えるスポットは、実はあまりありません。ここ浮島園地、和田公園は希少です。商業的ではないワイルドな霞ヶ浦の風景を車椅子から楽しめます。

(本稿は2015年12月の取材に基づいています)

「茨城の日光東照宮」の異名をもつ「あんばさま総本宮大杉神社」の詳しいバリアフリー情報を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

足が悪い人のための 赤城自然園 バリアフリー情報

群馬県渋川市赤城町、赤城山の中腹にある「赤城自然園」は、整備された散策路から赤城の自然を楽しめる施設です。少し足が悪いレベルの人ならほぼ全域、車椅子でも部分的には利用できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお赤城山山頂付近のバリアフリー状況は、別稿「赤城山 山頂周辺の車椅子観光ガイド バリアフリー情報」を参照してください。

赤城自然園

自然園の全体概要です。「ここはしあわせを育てる森」、赤城山の中腹に広がる自然のままを楽しむ自然園です。120haの敷地の内、自然のままの林を安全に気軽に散策できるように整備して、現在開放されているのは半分の60haです。

散策路は未舗装の自然路でアップダウンがあります。「足に優しい散策路で、車椅子でも入園できます」というガイドになっていますが、山中の自然公園なので、車椅子での全域の散策は困難が伴います。しかし少し足が悪いくらいの人なら、十分に散策が可能です。

自然園の全体概要

赤城自然園の歴史を紹介します。西武グループがゴルフ場や別荘地を開発するために、1971年からこの一帯の土地の取得をはじめ、1980年にはほぼ現在の自然園全域の土地を取得しました。

この段階で企業メセナ活動として「自然園構想」が生れ、1986年には構想がまとまり、翌1987年には行政認可がおりました。1993年に部分開園。2007年までは年間50日間だけの開園。2009年にクレディセゾンに運営が移り、2010年からは年間150日間の開園になりました。

2018年からは通年開園になっています。ただし休園日があるのでHPなどでスケジュールを確認して利用してください。

赤城自然園の歴史

アクセスは車です。400台程度を収容する無料駐車場があります。駐車場は未舗装路面ですが、デコボコの少ない堅い路面なので、車椅子での利用はなんとか可能です。

駐車場から「総合案内所」に移動します。この間のルートもほぼ未舗装路面ですが、車椅子で頑張れば移動できます。

赤城自然園の近くにはCVSはありません。特に赤城IC方面からアクセスすると、途中に商業施設はほとんどありません。

総合案内所

赤城自然園は有料の施設ですが障がい者減免制度があり、本人と介助者1名の入園料が無料に減免されます。

またクレディセゾンの運営なので、セゾンカードをもっている本人のみ、入園料が半額に減免されます。

入園料の障害者減免制度

入園口近くにトイレがあり、綺麗なバリアフリートイレが用意されています。

「総合案内所」で車椅子の貸し出しサービスがあります。手動車椅子は無料で、電動車椅子は予約制で有料です。

園内はアップダウンがある整備された未舗装の散策路を進みます。利用する方の障がいの状況次第ですが、貸出用電動車椅子の利用が出来るようであれば、電動車椅子は園内散策の強い味方になります。

障害者用トイレと電動車椅子の貸し出し

入園口に近くにある「展示棟」はバリアフリー仕様です。飲食ができる休憩コーナーと、赤城の自然を知る展示などがあります。

展示棟はバリアフリー

園内は3つの区域に分けられています。

出入口に近いエリアが「セゾンガーデン」。アップダウンが少ないので、車椅子で少し無理をすれば散策できるエリアです。

セゾンガーデンは車椅子でも散策可能

2つ目のエリアは「四季の森」。ここにはツリーハウス「樹上小屋」があります。このエリアまで車椅子で行くのは大変です。アップダウンと未舗装路に耐える頑丈な車体の車椅子と、元気な介助者が必要です

3つ目は「自然生態園」。「四季の森」よりはアップダウンが少しは楽です。「昆虫館」などがあるエリアです。

両エリアとも、メイン散策路以外に横道のような散策路があります。横道の方がアップダウンやデコボコ段差はキツイ傾向があります。

四季の森と自然生態園

足が悪い人でも安全に楽しめる大自然が魅力です。美味しい空気、豊かな緑、季節のお花、そして昆虫や野鳥。整備された歩道を歩きながら、これらの自然を楽しめます。

赤城自然園は全域において自然のままですが、「セゾンガーデン」のなかの「シャクナゲ園」付近は、人工的に植生が整備されています。

また園内を流れる水は地下水を組みあげたもので、天然の小川ではありません。

自然の中の人工物

赤城自然園は足が悪い人でも自然を楽しめる施設です。無理が出来ない車椅子利用者でも「セゾンガーデン」内の入園口付近なら散策できます。

昭和ICからすぐの場所にある「道の駅あぐりーむ昭和」を別稿で紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2019年9月に加筆修正しました)