八王子 夕やけ小やけふれあいの里 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都八王子市の「夕やけ小やけふれあいの里」は、車椅子で利用できる山岳公園です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

施設の名称は、童謡「夕焼小焼」の作者「中村雨紅」がこの地区の出身であることに由来します。高尾駅からバスで30分の案内。1996年に開園した、山と川を活用した自然公園です。

無料エリアには農産物直売所。有料エリアには体験施設、ギャラリー、展示ホールがある「夕焼小焼館」、ふれあい牧場、キャンプ場、クリスマスイルミネーションで飾られる「ふれあい館」などがあります。また宿泊施設と食事処が別棟であります。山と川で遊び、アートに触れ、買い物と食事、宿泊が出来る施設です。

アクセスは車の利用が便利です。駐車場は無料。第一駐車場に身障者用駐車区画が2台分あります。

夕やけ小やけふれあいの里

駐車場から「夕焼小焼橋」を渡って管理事務所へ向かいます。「地域物産商店」があり、ここまでは無料エリアです。商店は広くはなく店内の通路幅も余裕はありません。車椅子での店内移動はギリギリで可能です。

管理事務所に「受付」があり、ここから先が有料エリアです。入場料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。

園内を進むと、木製のシーソー系遊具、ポニーがいる「ふれあい牧場」、2007年まで、陣馬街道で運行されていた「ボンネットバス」の展示、その先には自由に地面に落書きが出来る「らくがき広場」があります。そして「夕焼小焼館」1Fに到着。ここまで、車椅子での園内通行に大きな問題はありません。

夕やけ小やけふれあいの里の中央部に建つ「夕焼小焼館」には、エレベーターが1基あります。このエレベーターを利用することで、車椅子で低地の川と高地の山に移動することが出来ます。

夕やけ小やけふれあいの里

里の中を流れる北浅川。そこに架かる「金の星橋」には、夕焼小焼館のB1でフラットに連絡します。その先は屋根付き炊事場や野外ステージがあるキャンプ場へ、多少のデコボコはありますが、車椅子で移動できます。

山腹の「ふれあい館」方面へは、夕焼小焼館の3Fから、陣馬街道をまたぐ「お月さま橋」へとバリアフリーに行くことが出来ます。

夕焼小焼館の1Fは、ロビー、中村雨紅展示ホール、喫茶コーナーなどがあります。B1は工作室他で、出口があり北浅川の「金の星橋」に連絡します。バリアフリートイレは夕焼小焼館のB1に用意されています。2Fは市民ギャラリーと前田真三ギャラリー。各ギャラリーの見学は無料です。3Fは「お月さま橋」への連絡ホールになっています。建物の外観は特徴的なとんがり屋根造りです。

夕焼小焼館の3Fから山腹の「ふれあい館」を目指します。

夕やけ小やけふれあいの里

エレベーターホールから陣馬街道をまたぐ「お月さま橋」へ、その先が「ひまわり広場」です。ここから先の他のルートは未舗装で段差がありますが、「ふれあい館」へ向かうルートは、木製のバリアフリー歩道があり、快適に車椅子で山腹を走行できます。

夕やけ小やけふれあいの里

「ふれあい館」は休憩所兼イベントスペースで、その周囲の屋外歩道は車椅子で回遊可能です。「ふれあい館」周辺には3,000本の「ミツバツツジ」が植栽されています。冬場はクリスマスイルミネーションで飾られ人気です。「ふれあい館」内にもバリアフリートイレがあります。「ふれあい館」のさらに上、山頂付近には「夕焼小焼」の歌碑もありますが、そこまでは車椅子では行くことができません。

夕やけ小やけふれあいの里

車椅子で移動可能な範囲は広範ではありませんが、夕焼小焼館のエレベーターを利用すれば「夕やけ小やけふれあいの里」のアップダウンは車椅子でクリアできます。

別稿で「八王子の牧場 磯沼ミルクファーム 車椅子バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2024年2月に加筆しました)

車椅子観光にお薦めの天橋立四大観 大内峠一字観公園 バリアフリー情報

日本三景「天橋立」には、天橋立四大観と呼ばれる四方向からの絶景ポイントがあります。

天橋立が天に舞う龍に見える「飛龍観」は「天橋立ビューランド」からの眺めです。車椅子で行くことができますが、スロープ、エレベーター、そしてモノレールを利用して上る、有料遊園地の中にあるビューポイントです。

天橋立四大観

傘松公園からは「斜め一文字」。ここも車椅子で行けますが、ケーブルカーを利用します。

天橋立四大観

「雪舟観」は階段を登る山の上なので、車椅子での観光は困難です。

そして「大内峠一字観公園」から望めるのは「一字観」。天橋立が横一文字に見える眺望ポイントです。ここへは、モノレールやケーブルカーを利用することなく、車だけで行くことができます。

車でのアクセスを前提にした場合、車椅子利用者にとってもっとも簡単にアクセスできる天橋立四大観は、「大内峠一字観公園」から望めるのは「一字観」です。大内峠一字観公園のバリアフリー状況を紹介します。

大内峠一字観公園

「大内峠一字観公園」は、パノラマコテージ、キャンプ施設がある公園です。ただし天橋立ビューのパノラマコテージは、階段があるので車椅子での利用は難しい構造です。

コテージやキャンプ施設を利用しなければ、公園の利用は無料です。駐車場の近くにあるトイレ棟には、バリアフリートイレがあります。

「大内峠一字観公園」は高台にある公園です。ここに至る道路は上り坂で、舗装路ですが、ところどころ道幅がかなり狭い区間があります。特に天橋立方面からのアクセス路は狭い箇所があるので、注意して運転してください。

公園の駐車場には身障者用駐車区画はありません。駐車場の横に公園管理棟があり、そのすぐ横の場所から「一字観」を望むことができます。「一字観」は横一文字に見えるポイント、天橋立を正面の高台から見ている位置になります。

更に先に行くと展望台がありますが、そこまではデコボコがある未舗装ルートです。無理をすれば車椅子で行けないことはありませんが、駐車場の横の場所から見ても、それほど景観は変わりません。

天橋立四大観の中で、一般的な知名度は高くない「一字観」ですが、車でアクセスするなら、もっとも簡単に車椅子で行くことが出来ます。

(本稿は2016年9月の取材に基づいています)

都立大井ふ頭中央海浜公園 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

東京都品川区にある運河沿いの広大な公園「都立大井ふ頭中央海浜公園」の「なぎさの森」には、約1kmに及ぶ車椅子で利用できる散策路があります。現地のバリアフリー状況を紹介します。

都立大井ふ頭中央海浜公園

最寄駅は羽田モノレールの大井競馬場前です。東側は野球場や陸上競技場などがある「スポーツの森」。西側は「なぎさの森」。車椅子での散策コースにお薦めなのは「なぎさの森」です。東京都海上公園の一つで、バリアフリーに配慮のある公園です。

駐車場は「スポーツの森」側に2カ所あります。障害者手帳の提示で駐車料金は無料に減免されますが、現時点ではシステム的な対応はありません。出庫の際に駐車場スタッフに手帳を提示すると、手動で出庫ゲートを開けていただけます。したがって、スタッフがいる9時~17時に出庫して下さい。

公園駐車場は第一駐車場にスタッフが常駐しています。日曜祝日に開く、第二駐車場を利用した場合は、管理事務所に連絡してスタッフに来ていただきます。

「なぎさの森」の散策路は片道で約1kmあるので、全てを歩き、戻ってくると、ほぼ2kmの散歩になります。ご自身の体力に応じて、コースを調整してください。

南北に広がる「なぎさの森」は、大きく分けると、北側が自然観察ゾーン、南側がバーベキューや釣りもできる磯遊びのゾーンになります。

この中で車椅子では利用できないのは、自然観察ゾーンにある「なぎさの森管理舎」です。野鳥観察など公園内の情報拠点ですが、階段利用の施設です。

また一部の区間に「自然観察路」が設置されていますが、未舗装路なので車椅子での通行は困難です。車椅子利用の場合は、整備されたルートを散策してください。

バリアフリートイレは、「なぎさの森管理舎」以外の、公園内すべての公衆トイレに用意されています

「なぎさの森」の整備されたルートは、車椅子で通行しやすい歩道です。「なぎさの森」中央部にある「スポーツの森」と結ぶ陸橋の「夕やけ橋」に向かって、上り坂になります。この上り坂は車椅子で通行可能ですが、少し力が必要です。

全コース2kmが辛い人は、この坂の手前で引き返すと、ほぼ半分のコースです。体力に応じて加減をしてください。
「なぎさの森」の中央部は「干潟保全地区」に指定され、人の立ち入りが制限されているサンクチュリアです。ここがバードウォッチの対象区域。保護地区に生息する野鳥を遠くから観測します。

バリアフリールートから少し外れますが、「野鳥観察小屋」があり望遠鏡が設置されています。多少のデコボコ未舗装路が通行出来る人は、「野鳥観察小屋」に行くことができます。

南側のバーベキュー開放区は、利用者が譲り合って、自己責任でバーベキューをする無料開放エリアです。

都立大井ふ頭中央海浜公園

スポーツの森の概要です。1978年に開園した公園で、面積は454,271㎡という広さです。「スポーツの森」には野球場が4面、サッカー場が2面、陸上競技場は一つ、他にテニスコート多数、ゲートボール場、ドックランなどがあります。

車椅子ですべてを回るのは大変です。都立大井ふ頭中央海浜公園は、ご自身の体力次第で「なぎさの森」の半分、など行動範囲を決めて利用してください。

近隣の「大森ふるさとの浜辺公園」の情報を別稿「大森海苔のふるさと館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」内で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2016年5月の取材に基づいています)