東京国立博物館特別展「人、神、自然」 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

カタール国の王族が蒐集したコレクション「ザ・アール・サーニ・コレクション」から、世界各地の古代文化が生み出した工芸品117件が展示される特別展です。

会期は2019年11月6日から2020年2月9日まで。東洋館3室が会場です。

特別展ですが総合文化展観覧料で鑑賞できます。また東京国立博物館の観覧料は障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で本人と介助者1名の観覧料が無料に減免されます。

特別展「人、神、自然」

車椅子で東洋館3室を利用する際の注意点です。東洋館3室は、東洋館の2Fにあります。東洋館の2Fは、展示室内にある1基のエレベーターしか通じていません。他にある2基のエレベーターは、B1、1F、3F、5Fに停まります。

東洋館の展示室の上下階移動は、階段利用が基本設計です。そのため階段を嫌う人が展示室内にある1基のエレベーターを利用します。したがってこのエレベーターは混みます。

混雑時に利用する際には、以下の方法があります。1Fから東洋館に入館したら、空いている2基のエレベーターでB1へ下ります。B1から混雑する展示室内のエレベーターを待つと、始発なので乗れます。

また2Fから1Fへ移動したい場合でも、上りがきて乗れれば、車椅子で乗ってしまいます。そして3Fか5Fで下りて、空いている2基のエレベーターに乗り換えます。

また東洋館にはバリアフリートイレは1Fに1つしかありません。この点も注意して下さい。

特別展「人、神、自然」

特別展「人、神、自然」の展示は、すべて車椅子から鑑賞可能です。「人」「神」「自然」に分かれたテーマ別展示で、古代世界の名品に出会えます。

エレベーターの利用方法に気をつければ、「人、神、自然」展は車椅子で観覧できます。

別稿で「東京国立博物館 東洋館 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報」を掲載しています。ぜひご覧ください。

山梨県立富士山世界遺産センター 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

山梨県富士河口湖町の「富士山世界遺産センター」は、世界遺産登録を受け2016年にオープンした車椅子で利用できる施設です。現地のバリアフリー状況を紹介します。

山梨県立富士山世界遺産センター

「富士山世界遺産センター」は、新設された南館とビジターセンター時代からある北館で構成される施設です。展示内容は極めて真面目。富士山の自然と富士山と人間の関わりを中心にした展示内容です。特に南館は、新世代の自然史博物館兼民俗資料館です。

山梨県立富士山世界遺産センター

ビジターセンター時代に比べて、バリアフリーレベルも進化しました。拡大整備された駐車場には身障者用駐車区画を配置。屋根無しなので、駐車場から館内までは雨や雪の日は濡れます。

山梨県立富士山世界遺産センター

南館内にはバリアフリートイレがあります。ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

山梨県立富士山世界遺産センター

各展示はいずれも車椅子で快適に見学できます。

山梨県立富士山世界遺産センター

南館は開館当初は有料の施設でしたが、2019年4月から無料になりました。

山梨県立富士山世界遺産センター

見学は2Fから。車椅子利用者はエレベーターで移動します。

山梨県立富士山世界遺産センター

2Fは回廊のような展示スペースで、周囲にある展示と館内全体を眺めながら一周します。

山梨県立富士山世界遺産センター

ほぼ一周した箇所が「遥拝所」。大きなスクリーンに放映される映像を見る場所です。富士山を精巧に模した「富嶽三六〇」は、この映像に連動した照明で演出されます。「遥拝所」には車椅子用特別なスペースはありませんが、車椅子からのスクリーン及び「富嶽三六〇」の鑑賞は可能。「遥拝所」鑑賞は南館の目玉企画の一つです。

山梨県立富士山世界遺産センター

車椅子では同じエレベーターを利用して1Fへ下ります。1Fは円形空間の中、複数の展示物が配置されています。いずれも車椅子での見学は可能。スペースに余裕があるので、少々混雑しても車椅子で苦戦することはありません。

山梨県立富士山世界遺産センター

南館から北館に移動します。旧ビジターセンターの北館は無料施設です。新しい南館と比較すると見劣りしますが、基本的にはバリアフリー設計です。

山梨県立富士山世界遺産センター

北館の展示は富士の自然がメインテーマ。富士山を題材にした浮世絵などの展示、ショップがあります。

山梨県立富士山世界遺産センター

北館にもエレベーターがあります。

富士山世界遺産センター

2Fのカフェや展望広場は車椅子で利用できます。

富士山世界遺産センター

日本人にとっては信仰の対象でもある富士山。とても真面目に正面から富士山を紹介する施設です。「富士山世界遺産センター」は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

お隣の富士吉田市には「ふじさんミュージアム」があります。別稿で紹介していますので、ご参照ください。

(本稿は2019年12月の取材に基づいています)

愛宕山NHK放送博物館 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

NHK放送博物館は、東京都港区の「愛宕山」山頂にある入館無料の施設です。1956年に開館。現在の建物は1968年の竣工。2015年2月から約1年間休館してリニューアル工事を実施し、2016年1月30日にリニューアルオープンしました。建物の外観は1968年の建物のままですが、1年かけての改装工事により、内部はバリアフリーな施設です。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

NHK放送博物館

東京都内最高峰、標高26ⅿの山頂へのアクセスです。

愛宕神社

なお愛宕神社の詳しいバリアフリー情報は、別稿「出世階段の愛宕神社にエレベーターで車椅子参拝 バリアフリー情報」を参照してください。

車椅子の場合は、愛宕山の山頂まで「愛宕エレベーター」を利用します。このルートで神谷町駅から徒歩8分の案内です。エレベーターは、車椅子は1台しか収容できない広さなので、車椅子の団体利用の場合は、移動に時間がかかることを計算してください。

都心立地ですが、来館者用の無料駐車場が用意されています。車の場合は「愛宕神社参道」を通行します。一方通行ではない狭い道で、箇所によっては車のすれ違い通行ができません。気を付けて運転して愛宕山を登ってください。

愛宕山NHK放送博物館

「NHK放送博物館」前の広場に自由に車を停めることができます。

NHK放送博物館

エントランスのすぐ近くに、身障者用駐車スペースが1台分あり、事前予約が可能です。

NHK放送博物館

博物館は1Fから4Fまでの4フロア構造。4Fはライブラリーで、現在はコロナ対策により利用できません。各フロア内はフラットな構造で、車椅子での移動、展示の見学は可能です。

メインのエレベーターは、かごは一般的なサイズで、普通サイズの車椅子は利用できます。

NHK放送博物館

「愛宕山8Kシアター」と「放送体験スタジオ」がある中二階へは、通常は階段ルートですが、車椅子利用者はリニューアルで増設された1Fからのエレベーターを利用します。

NHK放送博物館

バリアフリートイレは1Fにあります。スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。

NHK放送博物館

NHK放送博物館の展示は、一部を除き撮影禁止です。

3Fは企画展示室と常設展示「ヒストリーゾーン」があります。「ヒストリーゾーン」は放送の始まりから、戦争下の放送、カラーテレビの時代など、放送の歴史を展示解説するコーナーが続きます。

NHK放送博物館

「ヒストリーゾーン」は壁際が展示スペース。展示台の下に少し空間があり足が入るので、車椅子で展示台に近付いて見学することが出来ます。展示台の高さは車椅子目線の低さです。また展示台には手すりが設置されているので、足元に不安のある人でも、手すりにつかまり、展示に近づいて見学できます。

2F展示室のバリアフリー状況です。常設のテーマ展示ゾーンがあります。この内「こども番組がいっぱい」コーナーは、写真撮影ができます。ひょっこりひょうたん島や、おかあさんといっしょの歴代キャラクターの展示などがあります。

NHK放送博物館

NHK放送博物館

NHK放送博物館

NHK放送博物館

他には、歴代の朝ドラ、大河ドラマの展示、紅白歌合戦のメモリアルコーナーなどがあります。

あまちゃんなど番組をテーマにした体験型展示機器があり、遊べます。

NHK放送博物館

一段低い中二階へは1Fから車椅子用エレベーターを利用します。今回取材時は、「放送体験スタジオ」はコロナ対策で閉鎖していました。

愛宕山8Kシアターは席数を減らして公開中。フラットな構造で空きスペースから車椅子で観覧可能です。迫力のある精密な映像を車椅子で楽しめます。

1Fに常設で「みんなに届け、ミュージアムチャンネル」コーナーがありますが、現在はコロナ対策で利用が制限されています。

山の頂上にあるNHK放送博物館は、車椅子でアクセスさえできれば、館内はリニューアルによりバリアフリーに改装されています。

(本稿は2021年8月に書き直しました)