コレド日本橋 車椅子利用ガイド バリアフリー事情

日本橋交差点に2004年に開業したコレド日本橋は、一般商業施設がB1から4F、そしてアネックスにあります。バリアフリー設計で車椅子で利用しやすい施設です。

日本橋交差点に建つコレド日本橋のメインエントランスは永代通り側ではなく、中央通り側です。車椅子で快適に利用できるフラットなエントランスには、夏場は大きな「金魚ちょうちん」が吊されるのが恒例になってきました。

日本橋~コレド日本橋

1Fはファッションのフロア。アネックス1Fに入店するドラッグストアへは、コレド日本橋本館から屋内通路で直行はできません。永代通りの歩道を通り、アネックスを目指してください。

コレド日本橋

1Fに続き、2Fもファッションのフロア。3Fはファッションの他、雑貨や美容のお店、カフェもあります。両フロアともバリアフリー、車椅子で利用できます。一部店内が狭いお店もありますが、あまり混み合うことはないフロアなので、車椅子で苦戦することは滅多にないでしょう。

4Fは飲食店のフロア。ほとんどのお店は、一般的な車椅子での利用は可能です。一部ですが、車椅子では合わないほどの低いテーブルの席、お店の奥はお座敷席、というお店があります。ご利用の際には、直接バリアフリー状況をご確認ください。

車椅子で行く日本橋~コレド日本橋のバリアフリー事情

B1の生鮮スーパーが撤退した場所は、現在ファッションのお店になっています。それ以外は小規模な飲食系のショップ。ややお店が小さく通路が狭い傾向はありますが、決定的に車椅子で利用できないお店はありません。車椅子で使いやすい席が空いていない、こういうことはあり得るB1飲食店です。

一般商業フロアであるB1から4Fに、バリアフリートイレは1Fを除くすべてのフロアに配置されています。

またエスカレーターが目立つ中央部にあるため、多くの健常者はエレベーターを利用しません。ほとんどの場合、車椅子でストレスなくエレベーターを利用できます。

コレド日本橋

2021年から近隣の大規模再開発にともない、駐車場への進入路がたいへんわかり難くなっています。中央通りから狭い一方通行路を左折します。工事のため地下駐車場へのルートが一本になりました。車両のすれ違いが出来ないために、その先の待機スペースでスタッフの合図を待ちます。工事の進捗によって、さらにルートが変更になるかもしれません。利用前にコレド日本橋に最新情報を確認してください。

B2地下駐車場はアネックスの地下で機械式。車椅子利用者はやや使いにくいタイプの駐車場です。また土日祝日は機械式駐車場の営業を停止している場合もあります。

身障者用駐車スペースがある平置き式駐車場は本館のB3です。

車椅子で行く日本橋~コレド日本橋のバリアフリー事情

日本橋は人気の街なので、駐車場は満車、人気の飲食店は行列、ということがよくあります。そのなかでコレド日本橋は、極端に混むことがあまりない施設です。

コレド日本橋の館内はバリアフリーです。一般商業施設は車椅子で利用できます。

コレド室町のバリアフリー状況を別稿で掲載しています。ご参照ください。

(本稿は2021年8月に加筆修正しました)

日本橋コレド室町 車椅子利用ガイド バリアフリー事情

日本橋再生のシンボル的存在である「コレド室町」は、車椅子で利用できるバリアフリー施設です。コレド室町1、コレド室町2、コレド室町3、コレド室町テラスの4棟から構成されるので、初めて車椅子で利用すると惑うこともあります。コレド室町のバリアフリー状況を紹介します。

「コレド室町テラス」の詳細情報は、別稿「日本橋 コレド室町テラス 車椅子利用ガイド バリアフリー情報」をご覧ください。

コレド室町テラス

車椅子でコレド室町1・2・3間を移動するルートは、B1が便利です。地下通路でフラットに繋がっています。三越側からみて、左が室町1、右が室町3、奥が室町2、という配置。B1での移動はバリアフリーです。コレド室町テラスへも、地下通路で直結します。

コレド室町のバリアフリー

1Fで移動する場合、室町1と室町2の移動はフラットに「仲通り」を渡るだけですが、室町3は道の一本先になるので、室町3への移動は中央通り沿いの横断歩道を渡る必要があります。コレド室町テラスは、中央通りを横断して神田駅方面へ進みます。

コレド室町のバリアフリー

室町1と室町2の間は、2Fに連絡ブリッジがあります。ブリッジは少し傾斜がありますが、一般的な車椅子利用者なら問題なく利用できます。

コレド室町はバリアフリートイレが多数用意されています。バリアフリートイレが無いのが、室町1のB1と室町3の3Fです。他のフロアにはバリアフリートイレがあります。

室町1から室町3の3棟が連絡するB1の地下通路内にも、シネコン内にも、地下駐車場への出入口である室町2のB2にも、バリアフリートイレがあります。いずれのトイレもとても綺麗です。

コレド室町1・2・3とも、車椅子での上下階移動はエレベーター利用です。室町2と室町3のエレベーターは目立たない場所にあるので、多くの健常者はエスカレーターに流れます。室町1はエスカレーターの横にエレベーターがありますが、2基あるのでそれほど混みません。よほど運が悪くない限り、ストレスなく車椅子でエレベーターを利用できる施設です。

コレド室町テラスは、上下階移動のメイン動線がエスカレーターなので、エレベーターはそれほど混まないことが多い構造です。

コレド室町には地下駐車場があります。駐車場の出入口は室町2。駐車場はB2で地下機械式です。入場すると誘導スタッフがいるので、平置きの身障者用駐車スペースを利用したい方は申告してください。室町2と室町3のB2に用意があります。

コレド室町のバリアフリー

機械式駐車スペースの乗降場所の横幅は余裕があり、一般的なヒンジドアの普通車なら、ドアを全開にして乗降できます。それで乗降できる方は、機械式が利用できます。

コレド室町テラスにも同様の地下駐車場があります。利用金額に応じた駐車料金の減免サービスは、両駐車場共通です。

現時点で、何軒かは車椅子で利用しにくいグルメ店があります。足の長い椅子席の店。カウンター席の店。店内通路が狭く車椅子での移動が難しい店などです。また室町1と室町2の間にある仲通りに面したショップの一部は、店舗自体が狭く車椅子での利用が窮屈です。障がいの状況により、店舗に求めるバリアフリー要件は違います。お店選びは個別に状況を確認してください。

コレド室町のバリアフリー

室町1のB1にある「日本橋案内所」は、コレド室町のインフォメーションではなく、日本橋全体の観光案内所です。国際的なスタッフを配した多言語対応、豊富なパンフレット類、観光情報を参照できる端末もあります。各種イベントの拠点になることもある観光施設です。車椅子で困ったことがあれば、「日本橋案内所」に相談してください。

コレド室町のバリアフリー

コレド室町からは地下通路で地下鉄駅、日本橋三越、三井本館、YUITOなどとバリアフリーに連絡しているので、雨の日でも車椅子で濡れずに移動できます。

またコレド室町テラスの大屋根プラザは、雨の日も利用できます。

コレド室町テラス

コレド室町は車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

(本稿は2019年10月に加筆しました)

丸の内 新丸ビル 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

丸の内の新丸ビルは、B1から7Fまでの低層階が一般商業フロアで、数多くの飲食店、物販店が営業しています。

新丸ビル

基本的にはバリアフリー施設で、バリアフリートイレは、1F以外の各フロアに用意されています。新丸ビルB1からは、兄弟ビルの丸ビルB1へも地下で直結しています。途中には行幸通り地下スペースを活用した「行幸ギャラリー」があります。

新丸ビル

この間のフロア表面は基本的にフラット。車椅子での移動に大きな問題はありません。クリスマスツリーなど、新丸ビルでメインのイベント会場になるのは、3Fアトリウムです。

丸の内~新丸ビル

これまで幾多のイベントが開催されました。基本設計はバリアフリーなので、車椅子での利用は可能です。

丸の内~新丸ビル

新丸ビルのエレベーターは2系統あります。

丸の内~新丸ビルフロア中央にあるエレベーターは2基。このエレベーターは混みます。もう一系統、ビル北側に3基のエレベーターがあります。こちらはほとんど混みません。中央のエレベーターが混んでいるときは、移動して北側エレベーターを利用することをお薦めします。

丸の内~新丸ビル

この空いている北側エレベーターのB1乗降口は、ビルから一歩外に出たようなスペースにあります。知らないとエレベーターの存在に気が付かないかもしれません。

新丸ビル

数多くの飲食店が入る新丸ビルですが、車椅子では利用しにくい店舗があります。出入口に小さな段差のある店。止まり木方式の席の店。店内スペースが狭く車椅子で移動できない店があります。

今後バリアフリー店舗が増えるかもしれませんが、事前にバリアフリー状況を確認することをお薦めします。

丸の内~新丸ビル

新丸ビルはオフィスエリアとの関係で、フロアによって商業施設の面積や場所が異なります。3F・4F・5Fはフロア全体が商業施設ですが、B1・1F・2F・6F・7Fは、変形フロアです。

新丸ビル

B1から2Fにかけては、吹き抜け構造になっています。

丸の内~新丸ビル

2023年4月、7F丸の内テラスがリニューアルオープンしました。

丸の内テラス

車椅子で利用できるテラス席もあります。

丸の内テラス

アクセスは電車利用なら東京駅と地下通路で直結しています。また丸の内パークインの地下駐車場があります。

新丸ビル

駐車場の状況を詳しく紹介します。混雑時は満車マークが点灯し、スタッフが駐車場入口に立ち誘導します。新丸ビルの駐車場の場合、機械式駐車場の入庫に時間がかかるので、本当の満車ではなく、入庫が混んでいる場合がほとんどです。

丸の内~新丸ビル駐車場入口の道路の交通量が少ないため、数台程度なら左折入庫の路上待機は事実上可能です。地下での入庫処理にかかる時間相当なので、概ね1分に1台程度の間隔で地下へ入場できることが多いようです。

その時々の状況次第ではありますが、他の丸の内パーキングに比べて、満車でも待つことができる駐車場です。

丸の内~新丸ビル

自走して地下におります。新丸ビルの駐車場のメインは機械式です。車が横移動する機械式駐車場なので、一般的な車椅子での乗降は可能です。

新丸ビル

機械式駐車場は降車口、乗車口とも、1カ所しかない構造で、混雑時は入庫だけではなく出庫にも時間がかかります。平置きの身障者用駐車スペースが、機械式入庫ゲート前に1台分だけあります。

そして一般用平置きスペースもありますが、この駐車スペースは狭い区画のみで、車椅子での乗降はかえって苦戦します。新丸ビルの一般平置き駐車スペースは、利用しないことをお薦めします。

駐車場は新丸ビルのB2になります。通常はエスカレーターで、車椅子利用者はエレベーターでB1へ上がります。B2フロアの奥にB2とB1間専用のエレベーターが1基あります。全く混まないエレベーターでB1へ移動できます。

新丸ビル利用ガイド

新丸ビル地下駐車場から、行幸通りの下にある「中央ゾーン」、そして丸ビルの地下駐車場につながり、それぞれ身障者用駐車スペースがあります。新丸ビルからは少し離れますが、移動が苦にならない人は「中央ゾーン」の身障者用駐車スペースの利用も便利です。

新丸ビル

新丸ビルを起点にした地下通路は、大手町まで繋がっています。B1から「イーヨ」が入る永楽ビルディングを目指してください。途中の日本工業倶楽部会館の下が一部屋根無しのゾーンですが、脇に庇があるので小雨程度なら濡れません。

新丸ビル「イーヨ」からさらに進むと、地下鉄大手町駅へと下るエスカレーターとその横にはエレベーターがあります。車椅子で丸の内から大手町まで、地下通路で移動できます。

新丸ビルは車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

(本稿は2023年4月に加筆しました)