静岡県庁富士山展望ロビー 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

静岡駅から徒歩10分、駿府城公園のお堀端に建つ静岡県庁別館の21Fは、「富士山展望ロビー」として無料開放されています。今回取材時はコロナ対策として西側フロアは閉鎖され、東側フロアだけ開放されていました。

入口は別館1階東口です。2枚の自動ドアを通り館内に入ります。

静岡県庁富士山展望ロビー

県庁内はバリアフリー、エレベーターで21Fへ上がります。

静岡県庁富士山展望ロビー

富士山展望ロビーはフラットでスペースに余裕がある空間です。

静岡県庁富士山展望ロビー

ただし窓の位置が低くはありません。車椅子からの目線だと、真横から上を眺めることになります。

静岡県庁富士山展望ロビー

ロビーの角の窓だけは、車椅子目線で眺望が楽しめる低い位置にあります。

静岡県庁富士山展望ロビー

車椅子から角の窓越しに富士山を楽しむことができました。足元に見えるのは駿府城公園です。

静岡県庁富士山展望ロビー

静岡県庁富士山展望ロビーは、窓の高さに問題はありますが、無料で利用できるバリアフリーな施設です。

静岡市を代表する史跡「登呂遺跡」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年10月に執筆しました)

長柄町の農業複合施設 ながら太陽ファーム 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

千葉県長柄町の「太陽建設(株)」が運営する、農場、蕎麦処、農産物直売所などがある農業複合施設です。「長柄町の豊かな自然を未来に残すため」に、自社や町内の農家が育てた農産物を販売、加工、あるいは調理をして商品化する、農業の六次化事業が行われています。

2020年に「産直広場太陽」がオープンしました。車椅子で利用できるバリアフリー店舗です。

ながら太陽ファーム

傾斜地にある施設で、入口に近い低い位置に「アイガモ農法の水田」と「観光ブルーベリー農園」、少し離れた場所に「産直広場太陽」、その上に蕎麦処「ながら長生庵」、更に上に「そば畑・農園」、最高地点に「長生き展望台」があります。この高低差がある敷地内に駐車場が4か所用意されています。

ながら太陽ファーム

「産直広場太陽」は段差の無い構造です。店舗前駐車場からフラットな舗装路面を通り出入口に向かいます。

ながら太陽ファーム

出入口は幅広い自動ドアです。店内の通路は広く、車椅子で移動できる十分な幅があります。「産直広場太陽」は車椅子で買い物ができるお店です。店内にはファームや町内の農家が育てた農産物、加工品が並びます。店舗の横には、ソフトクリームなどを販売する売店があります。

ながら太陽ファーム

「産直広場太陽」の横に別棟でトイレ棟があります。このトイレは一般トイレのみでバリアフリートイレはありません。

ながら太陽ファーム

バリアフリートイレは「観光ブルーベリー農園」の高さから、一段高い位置の駐車場にあるトイレ棟に用意されています。

ながら太陽ファーム

スペースに余裕がある個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

ながら太陽ファーム

2013年に開店した蕎麦処「ながら長生庵」は、バリアフリートイレがある駐車場からの階段ルートがありますが、「ながら長生庵」の横にも駐車場があり、駐車場からはフラットにエントランスへ移動できます。「ながら長生庵」は座敷席もありますが、可動式テーブル席があるお店です。駐車場と席を選べば、車椅子で利用できます。

ながら太陽ファーム

最高地点にある「長生き展望台」へは、車で移動します。展望台の近くに駐車場があります。

ながら太陽ファーム展望台は5段の階段があります。スロープは無く、車椅子では上ることが出来ません。

ながら太陽ファーム

なんらかの方法で展望台に上がることが出来れば、展望台自体はフラットなウッドデッキ構造です。

ながら太陽ファーム

「長生き展望台」から、房総半島の里山の自然を見渡すことができます。

ながら太陽ファーム

「ながら太陽ファーム」は民間企業が地域貢献事業として運営する農業複合施設です。農産物直売所と蕎麦処は、車椅子で利用できます。

(本稿は2022年7月に執筆しました)

地上100ⅿ 茨城県庁展望ロビー 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

水戸市にある茨城県庁の最上階25Fは、無料公開されている展望ロビーです。茨城県庁は1998年の竣工で、展望ロビーは2019年に改装工事が行われました。東西南北にロビーがあるバリアフリーな展望施設です。なおティーラウンジは2022年3月に閉店しました。

茨城県庁展望ロビー

県庁から徒歩圏に駅はなく、水戸駅などからバスが運行されています。車の場合は来庁者用無料駐車場が東西2か所に用意されています。

茨城県庁展望ロビー

身障者用駐車スペースは一般駐車場とは別に、県庁舎エントランスの近くに設けられています。前後左右スペースに余裕がある駐車スペースです。

茨城県庁展望ロビー

県庁舎のエントランス周辺はフラットな構造で、出入口は大きな自動ドアです。

茨城県庁展望ロビー

土日祝日など閉庁日の車椅子での展望ロビーへのアクセスルートを紹介します。閉庁日は1Fのエレベーターホールが閉鎖されています。一般来館者の展望ロビーへのアクセスルートは、1Fから階段で2Fへ上がり、2Fのエレベーターホールから高層階用のエレベーターに乗り25Fへ上がります。車椅子利用者は1Fの警備スタッフの方の誘導を受けて、閉鎖されている1Fエレベーターホールに移動し、スタッフの操作で低層階用エレベーターに乗り2F へ移動します。そして2Fのエレベーターホールから高層階用のエレベーターに乗り換えます。帰りも同じ手順で、2Fまで下りてから2Fの警備スタッフの誘導を受けて1Fへ戻ります。

高層階用のエレベーターはシースルーエレベーターで2基あります。普通サイズの車椅子が2台入る大きさのエレベーターです。

茨城県庁展望ロビー

展望ロビーは南北方面向きに大きなロビーがあります。西向きはシースルーエレベーターからと小窓からの眺望、東側は小さな展望ロビーです。

茨城県庁展望ロビー

西向きの小窓からは笠間市方面が観えます。

茨城県庁展望ロビー

北方面の大きな展望ロビーに移動します。

茨城県庁展望ロビー

日立港、五浦方面から竜神大橋方面にかけて、広域の景観を楽しめます。

茨城県庁展望ロビー

茨城県庁の中央部は吹き抜け構造です。外景だけではなく、展望ロビーから県庁の内部空間を見下ろすことができます。

茨城県庁展望ロビー

南方面の大きな展望ロビーに移動します。

茨城県庁展望ロビー

牛久大仏、茨城空港、そして関東平野の先には富士山が観えます。

茨城県庁展望ロビー

南展望ロビーから足元を見下ろすと、緑化された県庁敷地の造形が楽しめます。

茨城県庁展望ロビー

南北の展望ロビー内はベンチやデスクなどが配置されています。今回取材時は、大勢の人が勉強をしていました。図書館の自習室のような状況です。

茨城県庁展望ロビー

東方面の小さなロビーからは、正面が大洗方面、その先は太平洋を眺望します。空と海が溶け合います。

茨城県庁展望ロビー

東展望ロビーには、ユニークな木彫アートが展示されています。

茨城県庁展望ロビー

ベンチもユニークな造形です。

茨城県庁展望ロビー

アート系ベンチに座り、太平洋方面の眺めを楽しむロビーです。

茨城県庁展望ロビー

展望ロビーの西側にバリアフリートイレがあります。スペースは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

茨城県庁展望ロビー

茨城県庁展望ロビーは、フラットな構造でスペースに余裕がある、車椅子から東西南北全方面の眺望を楽しめるバリアフリーな展望施設です。

シンボルタワーなどがある文化施設「水戸芸術館」のバリアフリー状況を別稿で紹介しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年5月に執筆しました)