清水魚市場 河岸の市 車椅子買物ガイド バリアフリー情報

静岡県静岡市の清水港は、マグロ水揚げ日本一を誇る天然の良港です。その岸壁にある河岸の市は、魚市場の仲卸業者が直接販売する物販店が16店舗、食事処が19店舗営業する人気施設。清水港水上バス乗り場の隣にあります。

清水魚市場河岸の市

アクセスは清水駅から徒歩4分の案内。また200台を収容する来店者用有料駐車場があり、店舗の利用による駐車料金のサービスがあります。

清水魚市場河岸の市

駐車場の身障者用駐車スペースは駐車場の入口近くに設けられています。

清水魚市場河岸の市

物販店が中心の「いちば館」と、食事処が中心の「まぐろ館」の2棟構成の施設です。2棟とも外観は新しくありませんが、見た目の印象よりもバリアフリーな施設です。

清水魚市場河岸の市

2棟の中央にある「中央口」は、丁寧に段差解消されています。

清水魚市場河岸の市

中央口の近くのトイレにバリアフリートイレがあります。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

清水魚市場河岸の市

いちば館とまぐろ館は2フロア構造で、両棟にそれぞれエレベーターが設置されています。

清水魚市場河岸の市

いちば館の店内通路幅は、車椅子が移動できる十分な余裕があります。車椅子で買い物ができる施設です。食事処の店内状況はそれぞれですが、段差がなく、車椅子が移動できる通路があり、可動式のテーブル席があるお店が多数です。清水魚市場河岸の市は、車椅子で利用できるバリアフリーな施設です。週末の午後は混雑するので、なるべくピークを外して利用されることをお薦めします。

清水港から近い、清水港を眺めるビューポイントである「日本平」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年10月に執筆しました)

静岡の名勝 日本平公園 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

富士山を眺望する静岡の景勝地「日本平」は、アップダウンがあるため車椅子での観光は苦戦する名勝でしたが、2018年に隈研吾事務所設計の「日本平夢テラス」がオープンしたことで、急坂路を避けて標高300ⅿの展望台にアクセスできるようになりました。現在も「日本平公園」として山頂部の整備が進められています。

日本平

富士山と駿河湾、そして伊豆半島の絶景が楽しめる展望台「吟望台」を観光の目的地と仮定して、現地のバリアフリー状況を紹介します。

もっとも近い一般駐車場は「山頂前駐車場」です。駐車料金は無料で、身障者用駐車スペースが4台分設けられています。

日本平

山頂前駐車場から吟望台まで、階段路を迂回するスロープ路があります。駐車場の横から車椅子マークがあるスロープに入ります。

日本平

スロープを利用して階段路の横を通ります。この区間の傾斜はそれほどきつくはありません。

日本平

その先は一般観光客と同じ坂道を上がります。この区間は車椅子にとっては急坂で、介助者1名では厳しい傾斜です。坂に強い人しか上がれません。坂を上がると日本平夢テラスの1Fに着きます。

日本平

山頂前駐車場から吟望台までの坂道を回避したい人は、日本平夢テラスの身障者用駐車スペースの利用をお薦めします。日本平夢テラス1Fの高さに2台分設けられています。日本平夢テラスの身障者用駐車スペースへのアクセスルートは、山頂前駐車場から「日本平ロープウェイ専用駐車場」を目指します。この駐車場はロープウェイを利用する人のための駐車場です。

日本平

日本平ロープウェイ専用駐車場手前の分岐路を左折して、日本平夢テラス方面に進むと日本平夢テラスの身障者用駐車スペースがあります。

日本平

日本平夢テラスの身障者用駐車スペースから、ほぼフラットな舗装通路を通り日本平夢テラス1Fエントランスへ移動できます。

日本平

今回取材時は大雨被害により日本平夢テラスは閉館していました。そのため館内の取材は出来ていませんが、日本平夢テラスはバリアフリー施設で、1Fにバリアフリートイレがあり、館内にエレベーターがあります。

日本平

エレベーターを利用して日本平夢テラス3F「展望フロア」へ上がります。ここから絶景が楽しめます。

日本平

3Fから「展望回廊」にフラットに移動できます。展望回廊から各方面の眺望が楽しめます。

日本平

展望回廊と同じ高さに吟望台があります。日本平随一の絶景が楽しめる展望台です。以上が車椅子観光にお薦めの、日本平夢テラス身障者用駐車スペースからのアクセスルートです。

日本平

吟望台とほぼ同じ高さの、より富士山を正面に見る場所に昔からの展望台がありますが、立ち入り禁止の芝生の中の飛び石を通るので、車椅子観光向きではありません。また鐘がある「東展望台」は階段で上がります。

日本平

バリアフリー面での付加情報です。山頂前駐車場の周囲は、数軒のお土産店と公衆トイレ棟があります。この公衆トイレはとても綺麗です。

日本平

バリアフリートイレは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置が備えられています。公園の公衆トイレとは思えないほど綺麗なトイレでした。

日本平

景勝地「日本平」は、夢テラスを利用すれば車椅子で楽に観光が楽しめます。

無料展望台がある「静岡県庁富士山展望ロビー」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年10月に執筆しました)

静岡県庁富士山展望ロビー 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

静岡駅から徒歩10分、駿府城公園のお堀端に建つ静岡県庁別館の21Fは、「富士山展望ロビー」として無料開放されています。今回取材時はコロナ対策として西側フロアは閉鎖され、東側フロアだけ開放されていました。

入口は別館1階東口です。2枚の自動ドアを通り館内に入ります。

静岡県庁富士山展望ロビー

県庁内はバリアフリー、エレベーターで21Fへ上がります。

静岡県庁富士山展望ロビー

富士山展望ロビーはフラットでスペースに余裕がある空間です。

静岡県庁富士山展望ロビー

ただし窓の位置が低くはありません。車椅子からの目線だと、真横から上を眺めることになります。

静岡県庁富士山展望ロビー

ロビーの角の窓だけは、車椅子目線で眺望が楽しめる低い位置にあります。

静岡県庁富士山展望ロビー

車椅子から角の窓越しに富士山を楽しむことができました。足元に見えるのは駿府城公園です。

静岡県庁富士山展望ロビー

静岡県庁富士山展望ロビーは、窓の高さに問題はありますが、無料で利用できるバリアフリーな施設です。

静岡市を代表する史跡「登呂遺跡」を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2022年10月に執筆しました)