富山南砺市 井波彫刻・散居村・世界遺産 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

平成の大合併で誕生した南砺市には、訪れたい観光スポットが多々あります。その中から特に車椅子観光にお薦めしたい「井波彫刻の鑑賞」「散居村の眺望」「五箇山ライトアップ」を紹介します。

「井波彫刻を鑑賞する」

瑞泉寺の観光が有名ですが、バリアフリーに井波彫刻を鑑賞するなら「井波彫刻総合会館」をお薦めします。

キャッチコピーは「世界に誇る木彫ミュージアム」。駐車場は「道の駅井波」と共用。1993年開業ですが、平屋構造で問題になるような段差はなく、車椅子での入館は可能で、バリアフリートイレがあります。入館料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免。車椅子で鑑賞できるバリアフリーミュージアムです。

富山~南砺市観光バリアフリー情報

建物は英国人建築家の設計で、瑞泉寺の伽藍配置がモデルです。外観の美が楽しめます。外部の無料ゾーンには、十二支の巨大欄間など数々の大型の木彫り彫刻が展示されています。

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中に入り車椅子で伽藍配置の館内を一周します。井波彫刻だらけの室内空間が連続します。仏像、置物、欄間などの古典的な分野の木彫りから、表札、看板、ギターなど、新ジャンルの木彫りなど、これらの作品はほとんどが販売されています。

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井波の古寺、瑞泉寺は木彫彫刻の寺。その技術が京都の彫刻師から伝わったのが18世紀。以来脈々と受け継がれてきた井波の木彫り技術。現在では300人以上の彫刻師が活躍している、全国一の木彫り産地ということです。

「砺波平野の散居村を眺望する」

砺波平野の散居村(さんきょそん)とは、「カイニョ」と呼ばれる屋敷林に囲まれた農家が田園の中に点在する集落形態のことです。家の周りを田んぼにする、砺波平野の稲作文化から生まれた風景で、そのさまは野外アート。田んぼに水が張られた時期は、特別な美しさがあります。

砺波平野の散居村

砺波平野は広さが約220k㎡。遅くとも室町時代には開墾され、稲作農家による散居村が生まれ始めました。

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砺波平野を囲む山の高台に、散居村を眺めるいくつかの展望スポットがあります。階段を登る展望塔など、車椅子での利用が難しいスポットがあるなかで、閑乗寺公園の散居村展望広場は、バリアフリーに散居村が眺望できる、車椅子利用者にお薦めできるビュースポットです。

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閑乗寺公園は冬にはスキー場になる小さな山を利用した公園です。車で山道に入り坂道を上ると、5分もかからずに散居村展望広場に到着します。駐車場は広々しています。展望スポットへのルートはフラット。展望台からは、車椅子目線の高さでも散居村の眺望を楽しめます。

砺波平野に点在する散居家屋は約7,000軒ということ。この展望広場からも、数千軒の散居家屋が見えます。

「五箇山合掌造り集落をライトアップで見る」

世界遺産、五箇山。相倉と菅沼の二つの合掌造り集落があります。

五箇山

相倉合掌造り集落では、年に5回ライトアップイベントを実施。2017年度の実績では、5月は「水田逆さ合掌ライトアップ」4日間開催。7月は「夜涼み合掌ライトアップ」4日間開催。9月は「稲穂ハサ掛けライトアップ」5日間。11月は「冬支度ライトアップ」4日間。3月には「残雪ライトアップ」が4日間開催。年間で通算21日間ライトアップが行われます。昼間はもちろん、イベント開催時は夜の五箇山を車椅子で安全に楽しめます。

富山~南砺市観光バリアフリー情報

相倉集落の観光用駐車場を目指します。2017年時点では、駐車場の利用は一回500円。駐車料金に障がい者減免制度はありません。

駐車場には身障者用区画がありますが、ほぼ普通区画と変わらない広さなので、そこ拘らずに車椅子で乗降しやすい場所を選んで駐車してください。駐車場のトイレにはバリアフリートイレが併設されています。

富山~南砺市観光バリアフリー情報

相倉集落は緩い傾斜の細長い台地にあります。したがって集落内の通路は少しアップダウンありますが、一般的な車椅子利用者なら問題の無いレベルの傾斜です。通路はフラットで、デコボコはところどころある程度。路面をしっかり見ながら慎重に進めば、集落内の車椅子での通行は十分に可能です。ただし積雪の季節は、車椅子での通行は状況次第です。

20戸の合掌造り家屋がありライトが当たります。古い家屋は17世紀の築と伝承されています。

なお岐阜の白川郷のバリアフリー情報は、別稿「世界遺産 白川郷 車椅子観光ガイド バリアフリー情報」で紹介しています。ご覧ください。

富山県南砺市の「井波彫刻鑑賞」「散居村の眺望」「五箇山ライトアップ」は、車椅子で楽しむことができます。

(本稿は2017年5月の取材に基づいています)

横浜 山下公園・マリンタワー 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

「山下公園」と隣接する「マリンタワー」。港横浜を代表する施設の車椅子からみたバリアフリー状況を紹介します。

「山下公園」

関東大震災で発生したガレキを埋めて誕生した山下公園。公園全体の面積は74,121㎡。海沿いに細長く広がる公園です。

車椅子で行く横浜 山下公園・マリンタワー バリアフリー情報

東側から「世界の広場」「石のステージ」「おまつり広場」「未来のバラ園」「中央広場」「芝生広場」「レストハウス」があり、ほぼ全域が車椅子で移動可能です。

3カ所の公衆トイレにはすべてバリアフリートイレが併設されています。

山下公園・マリンタワー バリアフリー情報

海沿いは快適なバリアフリー歩道。2か所あるバルコニーは車椅子で利用できます。ただし「氷川丸」は段差構造で、車椅子での内部見学は出来ません。

山下公園・マリンタワー バリアフリー情報

氷川丸の前にある沈床式のバラ園は、2016年に新たなバラとバラ以外の草木を大量に新規投入し、アーチやオベリスクを使い立体的に演出。「未来のバラ園」に進化しました。一部スロープを通れば車椅子で鑑賞できる、入園無料のバラ園です。

山下公園・マリンタワー バリアフリー情報

バラ園だけではなく、どの季節でもお花が綺麗な山下公園。中央広場花壇、赤い靴花壇、そして桜並木など、園内各所で車椅子からお花が楽しめます。

車椅子で行く横浜 山下公園・マリンタワー バリアフリー情報

山下公園駐車場のバリアフリー状況です。公園の東側にある「横浜市緑の協会」が管理する「山下公園駐車場」は、身障者用駐車スペースが出口寄りに用意されています。

山下公園駐車場

横幅に余裕がある駐車スペースです。

山下公園駐車場

身障者用駐車スペースから歩行者出口まで、段差解消された屋内通路を移動します。

山下公園駐車場

また駐車料金の障がい者減免制度があり、障害者手帳の提示で駐車料金が6時間まで無料になります。身障者用駐車区画から出口に向かう途中、出口精算機の手前にある管理事務所に駐車券と障害者手帳等を提示すると、無料減免処理された駐車券と引き換えられます。

山下公園駐車場

1985年に開催された「横浜博覧会」に合せて、この駐車場と駐車場上部の公園が整備されました。山下公園・マリンタワー バリアフリー情報

公園部には大階段や広場が整備され、人形の家と駐車場はスカイブリッジでつながっています。公園部からスカイブリッジを通り、人形の家の2Fへ車椅子で行くことが出来ます。そこにエレベーターがあり、1Fへ下りることができます。

山下公園・マリンタワー バリアフリー情報

「横浜マリンタワー」

1Fから4Fの一般商業フロア、タワー上部の展望フロアとも、車椅子での利用に大きな問題はありません。バリアフリートイレの用意もあります。山下公園から中華街にかけてのエリアの中で、最もバリアフリーな施設といっても過言ではありません。

横浜マリンタワー

1Fから4Fの一般商業フロアは無料ゾーンです。1Fには山下清画伯が描いた2つの壁画の模写があります。横浜の景観の今昔で、今がマリンタワー開業時の1961年。昔がその100年前の横浜開港時の風景です。

横浜マリンタワー

1Fにマリンタワーが「灯台」であった頃に使用された「発光レンズ」などの現物が展示されています。マリンタワーが「灯台」であったとは大昔のことのようですが、実は2008年までは「灯台」でした。世界一高い灯台としてギネス認定も受けています。

横浜マリンタワー

2Fはギャラリーやオリジナルグッズを販売する売店ががあります。

横浜マリンタワー

3F結婚式がでっきるイベントホール。4Fはレストランです。1Fにはカフェやバーも入店しています。バリアフリートイレは1Fにあります。スペースに余裕がある個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイト装置、ユニバーサルベッドなどが備えられています。

横浜マリンタワー

タワー上部の展望フロアは有料ゾーンで、障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が正規料金より減免されます。

横浜マリンタワー

1Fでチケットを購入し、2Fから専用エレベーターで展望室に昇ります。展望室にはトイレはありません。

横浜マリンタワー

山下公園とマリンタワーは、車椅子で利用できます。氷川丸の内覧と、山下公園駐車場の公園部及び連絡ブリッジは、段差があります。

「横浜元町・港の見える丘・アメリカ山」のバリアフリー状況を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。

(本稿は2023年3月に加筆しました)

東京スカイツリー 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

「東京スカイツリー」は、車椅子で「展望デッキ」「展望回廊」が利用できるバリアフリー施設です。天空にバリアフリートイレがあり、展望デッキ間のフロア移動は車椅子専用エレベーター、展望回廊はすべてスロープ構造です。

本稿では「東京ソラマチ」を含めて、車椅子からみた現地のバリアフリー情報を紹介します。なお本稿で紹介するサービス運用は、2016年に確認した内容です。コロナ禍以後、その時期の社会情勢により運用が変わることをご承知おきください。

東京スカイツリー 

○チケット予約をしていない車椅子利用者

東京スカイツリー展望デッキは、チケット購入に1時間以上の行列ができることがあります。

この列に車椅子利用者が並ぼうとすると、「こちらにどうぞ」とスタッフから声がかかります。車椅子利用者が1名いるだけの小グループにも、原則声がかかります。そしてすぐにチケットが買えるコーナーに誘導されます。チケットを購入すると、その時点での待ち時間に応じて「○○分後にこちらにおいで下さい」と案内されます。

東京スカイツリー 

○チケットを事前購入した障がい者の場合

入場予約チケットを事前購入する場合、ネットやCVSでの購入時には、障がい者減免が受けられません。正規料金で買ったチケットをもってインフォメーションに行き、障害者手帳等を提示して減免分の還付を受けます。

ちなみに料金の減免は、障害者手帳を持っているかが基準です。車椅子に乗っていても、手帳が無ければ減免は適用されません。

東京スカイツリー 

○エレベーターへの案内

展望デッキへのエレベーターは、予約チケットを持っていても、混雑時は10分から20分程度は行列に並びますが、車椅子利用者は、インフォメーションからこの行列に並ばないルートに案内されます。この特別対応も、車椅子利用者が1名いるだけの小グループは、原則全員に適用されます。

展望デッキから展望回廊への上り。展望回廊から展望デッキへの下り。展望デッキからの下り。いずれも車椅子利用者がエレベーター利用をしようとすると、スタッフがグループ全員を別誘導して、タイミングをみて同じエレベーターに乗るように誘導します。

チケットとエレベーターに関して、車椅子利用者は特別対応をしていただけます。

東京スカイツリー 

○特別対応が嫌な人への配慮

これらの特別対応を重荷に感じる人は、特別対応を拒否できるそうです。スタッフに申告相談して下さい。

ただし混雑が激しく、その中に車椅子が並ぶと危険性があると判断される場合もあるそうです。そういうケースでは、スタッフの指示に従っていただきたい、ということです。

むしろ、知的障がい、コミュニケーション障がいのある人で、並ぶこと、待つことが苦手なタイプの人にとっては嬉しい特別対応です。車椅子で知的障がいがある人の場合は、もちろん特別対応の対象です。

普通に歩けるが、並ぶこと、待つことが苦手なタイプの人の場合は、知的障害または精神障害の手帳を持っていれば、スタッフに相談して下さいとのこと。原則として、手帳を持っているか、車椅子に乗っているかが、特別対応の適用基準になるようです。

東京スカイツリー 

○知られていない穴場情報

下層フロアの1F無料ゾーンに「隅田川デジタル絵巻」という、全長45mのグラフィック壁画があります。このフロアは団体用のフロア。お土産屋さん「ザ・スカイツリーショップ」もあります。1Fへはエレベーターで下りることができます。車椅子で鑑賞できる絵巻展示です。

東京スカイツリー 

○スカイツリータウンの駐車場の状況

車移動派の車椅子利用者の方への情報です。駐車場は地下駐車場と立体駐車場に大別されます。車の進入経路でどちらに入るか決まるので、こだわりのある方はHPでルートを研究してください。

地下駐車場には機械式があります。機械式ですが、車をまるごと横移動して格納するタイプで、ドアが広々開けられます。複数のゲートがあるので、乗降に時間のかかる方もプレッシャーを受けずに利用可能です。

身障者用平置き駐車スペースも各階に確保されています。駐車場内にいるスタッフの方に、車椅子利用の旨を申告してください。空いていれば身障者用駐車スペースに誘導していただけます。車高が高い大型の福祉車両を利用される場合は、サイズ的に一般の駐車区画及び機械式に入りません。事前にコールセンターに連絡することが推奨されています。

東京スカイツリー 

○スカイツリータウンのバリアフリートイレとインフォメーション

「東京ソラマチ」はバリアフリートイレの数が多い施設です。1Fから4Fまでの各階にはそれぞれ3カ所設置。5Fは構造上の都合で2か所。6F以上のフロアは「East Yard」だけになるので、6Fは1カ所、7Fは2か所、8Fと9Fは1カ所。10Fだけはバリアフリートイレがありません。「ソラマチダイニングスカイツリービュー」となる30Fと31Fはそれぞれ1カ所。合計21カ所のバリアフリートイレが設置されています。オストメイト設備がないのは、このうちの2か所だけです。

またインフォメーションカウンターが、1F、3F、4F、5Fの館内に4か所配置されています。車椅子の貸し出しはここで。通常3人ほどスタッフが常駐しているので、合計10人以上のスタッフが、常時スタンバイしています。車椅子で困ったことがあったら、インフォメーションカウンターを利用してください。

東京スカイツリー 

○スカイツリータウンのエレベーターの状況

エレベーターは1Fから4Fまで5系統あり、混み合いません。5Fから8Fまでは2系統。9Fと10Fは1系統で、30Fと31Fも同じく1系統です。

エスカレーターがあるのは1Fから8Fまで。9Fより上は、階段またはエレベーターの選択になります。

東京スカイツリー 

駅直結、駐車場直結、アクセスの良さは紹介するまでもありません。東京スカイツリーは、車椅子で安心して利用できる施設です。

東京スカイツリーの観光のついでに立ち寄れる、近隣マイナースポットを紹介します。別稿をご参照ください。

・アニメとコラボしたカワイイものが溢れる境内が人気の「高木神社」

・隅田川と下町の歴史と文化を知る博物館「すみだ郷土文化資料館」

他にも近隣の面白い観光スポットを紹介しています。「墨田区」でサイト内を検索してご参照ください。