車椅子で行く国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

多くの観光客が訪れる「犬山城」。国宝犬山城の見学と城下町の町歩きが人気です。車椅子での観光は可能なのか。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

 

○犬山城のバリアフリー概況

国宝犬山城は天守に上ることができます。ただし入口は段差があり、内部は土足禁止。4層構造を急な階段を手摺に掴まりながら上り下りするので、車椅子では無理なのはもちろん、少し足が悪い人でも天守へは厳しいルートです。

国宝犬山城は山城。天守に至る道も急坂です。最低限の段差解消は行われていますが、体力のある人、または力のある介助者がいないと上ることは出来ません。

城下町の古い町並みが残る「本町通り」は人気の観光ストリート。この道はフラットで車椅子での移動が楽に出来ます。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

○駐車場は満車に注意

各駅からのアクセスは20分程度かかる距離。車椅子利用者は車でのアクセスが便利です。

犬山観光の駐車場は「キャッスルパーキング」と呼ばれる第一駐車場が最も観光スポットに近く人気があります。

第一駐車場には障害者用駐車区画の用意があります。駐車場の誘導スタッフに車椅子利用を申告すると、空きがあれば誘導していただけます。ただし駐車料金の障害者減免制度はありません。

第一駐車場に隣接した高台の「犬山丸の内緑地」は段差ルートで、車椅子では眺望良い展望スポットまで行くことができません。

犬山は人気の観光地です。好天の週末などは、午前中から第一駐車場は満車になることが多いので注意して下さい。その場合は、やや距離はありますが第二駐車場へ。あるいは障害者用の区画はありませんが、近隣の民間有料駐車場の利用になります。第三駐車場からは、犬山城まで約20分かかる距離になります。

第一から第三までの駐車場の公衆トイレには、障害者用が用意されています。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

○犬山城前広場から三光稲荷神社まで

「国宝犬山城」へ向かう急坂ルートの詳しい情報です。

出発地点は「犬山城前広場」。ここまではほぼフラットな舗装路だけで移動できるので、車椅子で広場に向かうことは可能です。「犬山城前広場」から「国宝犬山城」へ上がる坂道が始まります。またお城に行く途中に2つの神社が鎮座しています。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

最初の神社は「三光稲荷神社」。縁結びの御利益があり、ピンクのハート型の絵馬が有名です。また境内には「銭洗い稲荷神社」や「姫亀神社」が鎮座します。

正面の参道は、「犬山城前広場」の横から始まる階段ルートです。「国宝犬山城」へ上がる坂道を上ると、「三光稲荷神社」の裏側の参道に出ます。ここまでなら、少々体力のある車椅子利用者および介助者であれば、なんとか上がることが出来ます。

「三光稲荷神社」の境内は、ほぼフラットで拝殿はスロープ構造。車椅子での参拝は可能です。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

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○その上の針綱神社まで

更に坂道を進むと「針綱神社」があります。創建から1000年以上が経つ社で「御神馬」は子育てなどに御利益があります。

「針綱神社」も表参道は階段ルートです。「国宝犬山城」へ上がる坂道からは「御神馬」の横から境内に入ります。境内はほぼフラットで、車椅子での参拝は可能です。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

「三光稲荷神社」の裏側の参道箇所から、「針綱神社」の「御神馬」の横までは、距離は短いながら傾斜角度があるもの凄い急坂になります。並みの体力の車椅子利用者では、かなり登坂が困難な坂道です。

しかしながら「国宝犬山城」へ向かう急坂ルートは、石の路面はコンクリートで凹凸を低くする、階段路は半分をスロープ化するなど、車椅子で通行不能な決定的な段差は解消されています。坂を上る体力さえあれば、車椅子で2つの神社を参拝して「国宝犬山城」へ行くことができます。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

○急坂を上り犬山城へ

「針綱神社」の「御神馬」の横の箇所から、「国宝犬山城」の入口までは、急坂が続き距離があります。車椅子利用者の登坂は、相当な困難を伴います。

「国宝犬山城」の入口で障害者手帳を提示すると、入場料が本人と介助者2名まで無料に減免されます。

入口からお城までは、階段の一部をスロープ化したルートで上ります。傾斜角度はありますが短いスロープなので、ここまで来られる車椅子利用者なら問題なく上がることが出来るはずです。

「国宝犬山城」内部への入口は段差があり、その先は土足禁止で、内部は急階段。車椅子では天守を下から見上げるところまでが限界です。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

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○城下町の車椅子散策

五平餅などの食べ歩きが楽しい城下町は、人気の高い観光スポットです。「本町通り」を中心にした城下町散策は車椅子で可能です。

古い町並みが残る犬山城下町の中心部は、ほぼフラットな地形で坂道はありません。すべて舗装路で、2019年4月現在、日曜祝日の「本町通り」は歩行者天国になります。

お店のバリアフリーレベルはそれぞれで、車椅子では利用が難しいお店もありますが、十分に車椅子で城下町散策を楽しむことができます。町中に障害者用トイレの用意がある公衆トイレがあります。

問題があるとすれば混雑です。人気の高い店には、長い行列が出来ることも珍しくありません。この点はご注意ください。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

○城とまちミュージアムのバリアフリー状況

犬山城下町には「城とまちミュージアム」と「どんでん館」、2つの有料資料館があります。いずれも障害者手帳の提示で入館料は本人と介助者1名が無料に減免されます。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

「城とまちミュージアム」は、エントランスには段差迂回スロープがあり、館内はフラット構造で、障害者用トイレの用意があります。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

江戸時代を中心に犬山の歴史と文化を展示紹介する施設で、館内はバリアフリー。車椅子での展示見学は可能です。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

「城とまちミュージアム」には、道を挟んだ反対側に別館「からくり展示館」があります。出入口は手動ドアですが、車椅子で利用出来る施設です。「犬山祭」で活躍する「からくり人形」の展示解説が中心の施設です。別館「からくり展示館」には障害者用トイレはありません。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

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国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

○どんでん館のバリアフリー状況

「どんでん館」は「犬山祭」の車山の展示を中心にした施設です。「犬山祭」では13輌の車山が曳かれます。通常その内の4台が展示されています。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

2フロア構造でエレベーターがあり、館内はバリアフリーで車椅子での展示見学は可能です。障害者用トイレは1F。一般男女別トイレは2Fにあります。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

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○犬山城の歴史

犬山城は16世紀の築城。小牧・長久手の戦いでは、羽柴秀吉が入城して徳川家康と戦いました。

江戸時代に入り1617年に成瀬正成が城主となってからは、成瀬氏が代々城主となっています。

天守は昭和10年に国宝指定。現存する天守では、最も古いという説があります。

犬山は現在でも江戸時代とほぼ同じ町割りのまま、天守と城下町が残っている町です。

国宝犬山城と犬山城下町バリアフリー情報

「国宝犬山城」の内部は車椅子では見学できませんが、犬山は無理のない範囲だけでも、車椅子で観光を楽しめる町です。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

山梨県甲府市には、車椅子で利用出来る観光スポットが数多くあります。各施設のバリアフリー状況を紹介します。

 

最初に甲府駅前の新観光スポットを紹介します。

「甲府市藤村記念館・甲府市歴史公園山手御門」

2007年から2010年にかけて、甲府駅北口は大きく生まれ変わりました。整備された施設は「藤村記念館」と「山手御門」。どちらも車椅子での観光は可能です。

駅前ですが公営駐車場も整備されています。もっとも駅に近い「第二駐車場」は当初30分無料で、障害者減免はありません。フラッグ跳ね上げ式の有料駐車場ですが、1台分障害者用区画が用意されています。少し駅から遠い駐車場だと、当初1時間無料の設定です。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

「藤村記念館」は1875年に建てられた学校の校舎。2010年この地に移設されました。「藤村」は当時の県令の名前で、西洋建築を推奨した人物です。これらの「擬洋風建築」は、当時の大工が東京に誕生した洋風建築を見て、それを真似て建てたとういうことです。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

記念館は入館無料。正面入口は段差あり。建物裏側にスロープがあるので車椅子で建物を半周してください。スロープ入口にインターフォンがあり、スタッフに車椅子利用を申告すると、ドアを開けていただけます。

「藤村記念館」は2フロア構造。2Fへは靴を脱いで階段で上るので、車椅子では1Fの見学のみ。明治の建物なので完全バリアフリーではありませんが、1F内は全域車椅子で移動できます。関連資料の展示があります。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

2007年に整備された「甲府市歴史公園」の観光ポイントは「山手御門」。甲府城の御門の再現施設です。車椅子でも見学が出来るようにバリアフリーに設計されています。展示室もありますが、すべて無料で利用できます。

 

 

次に、有名な二つの県立施設を紹介します。

「山梨県立美術館」

1978年開館の「山梨県立美術館」。基本構造は段差がある設計ですが、スロープ対応、エレベーター増設、障害者用トイレの設置と、改修によりバリアフリー施設になっています。注意箇所は一か所。1F正面にある大型の作品が展示される無料ゾーン「ギャラリーエコー」へのスロープは急坂です。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

アクセスは車が便利。「芸術の森公園」の無料駐車場を利用します。障害者用駐車区画は2か所6~7台分用意されています。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

障害者手帳を提示で、本人と介助者の入館料が無料に減免されます。減免になる介助者の人数は、手帳の等級によって変わります。

 

 

「山梨県立文学館」

「山梨県立美術館」のお隣り、芸術の森公園内にある県立の文学館です。文学者に関わる常設展示、企画展、各種資料の閲覧が出来る博物館。常設展では山梨県にゆかりのある作家の、直筆原稿や写真、書簡や書画、愛用品などが展示されています。1989年の開館ですがバリアフリー。車椅子での見学は可能です。入館料の障害者減免制度は「山梨県立美術館」と同様です。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

館内は2フロア構成で展示室は2F。エレベーターは1Fの奥にあります。エレベーターの近くに障害者用トイレあり。2Fには障害者用トイレはありません。展示室内はバリアフリーで、車椅子での見学に大きな問題はありません。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

1Fには「黒蜜庵きなこ亭」というカフェがあります。スペースに余裕があり可動式のテーブルと椅子なので、車椅子での利用は可能です。

 

 

甲府には個性的な博物館、資料館もあります。

「印傳博物館」

インド伝来が語源ともいわれている「甲州印伝」は、鹿革を漆で装飾する秘伝の伝統製法です。印傳屋は1582年の創業。代々家長は「勇七」を襲名。現「勇七」氏は十三代目です。四百年の歴史がある印傳屋本店の2Fが「印傳博物館」。江戸時代に作られた「革羽織」など、貴重な古典作品が展示されています。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

アクセスは車が便利。印傳屋本店の無料駐車場を利用します。お店の近くに障害者用駐車区画あり。車椅子では正面横のスロープ箇所から店舗内へ入ります。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

2Fの博物館へは、スタッフの誘導で「お会計」の後ろ側にあるエレベーターを利用します。2Fの「印傳博物館」内はフラット構造でバリアフリー。車椅子での見学に大きな問題はありません。入館料は障害者手帳の提示で、本人と介助者1名が無料に減免。2Fに障害者用トイレがあります。

 

「山梨中銀金融資料館」

元頭取の屋敷を活用した「山梨中銀研修センター」の1Fが「山梨中銀金融資料館」です。無料の資料館で、古代からの日本の貨幣の歴史展示と、山梨県の経済史、銀行史の展示があります。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

アクセスは車が便利。前庭スペースが無料駐車場で、6台収容となっています。障害者用駐車区画の用意はありません。

館内は土足禁止で健常者はスリッパに履き替え。車椅子利用者はスロープで館内へ入ります。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

エントランスの左側がトイレで障害者用トイレがあります。ワンフロアでフラット構造。車椅子から見にくい展示は特にありません。

 

 

古墳の丘の麓にある博物館もバリアフリーです。

「山梨県立考古博物館」

複数の巨大古墳がある「甲斐風土記の丘」に建つ博物館です。アクセスは車が便利。広い無料駐車場があり障害者用駐車区画の用意があります。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

旧石器時代から明治時代まで、山梨の歴史が展示されます。3万年前からの「旧石器時代」から「縄文時代」「弥生時代」、そして「古墳時代」は4世紀。山梨は縄文時代、日本列島のなかでも相対的に人口密集エリアであったそうです。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

入館料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免。障害者用トイレはパブリックスペースに。展示室内は余裕のある通路幅で床は完全フラット。低い目線からでも見やすい展示が多く、車椅子での展示見学に大きな問題はありません。

 

 

考古博物館の近くにバリアフリーな産直ショップがあります。

「風土記の丘農産物直売所」

2014年に新築された「中道交流センター」内のバリアフリーショップです。「中道交流センター」は、市役所支社、公民館、そして産直ショップで構成。障害者用駐車区画は2か所あり、どちらを利用しても快適に産直ショップに移動できます。障害者用トイレも2か所あります。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

甲府市の「中道地区」の生産者200人が産物を出荷しています。産直ショップの通路幅は広く、車椅子での店内回遊に大きな問題はありません。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

産直ショップに繋がって、軽食が楽しめる食事処兼休憩コーナーがあります。ショップで買ったものを、ここでいただくこともできます。このコーナーもフラットでバリアフリー。車椅子で利用できます。

 

 

最後の情報です。「昇仙峡」周辺の車椅子観光は、積極的にはお薦めしません。

「渓谷道路」はシーズンの土日車両通行止めになります。車が通るのは、平日と12/1から4/30の間の土日です。景観が楽しめる遊歩道は途中が階段で、並び建つお土産屋、食事処は古いお店が多いのが実態です。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

「グリーンライン」を登ると「夫婦木神社」と「金桜神社」がありますが、どちらも車椅子では参拝が出来ない、段差と砂利面がある神社です。

車椅子で行く甲府~観光スポットのバリアフリー情報

その中で「影絵の森美術館」に併設されている「森の駅 昇仙峡」は、入口はやや急な傾斜のスロープを上りますが、バリアフリーで障害者用トイレがあるショップです。

 

バリアフリー情報を参考に、車椅子で甲府にお出かけください。

車椅子で行く那須高原ドライブ~観光スポットのバリアフリー情報

那須高原には車椅子で利用出来るバリアフリーな観光スポットが数多くあります。知っているとより快適に車椅子ドライブが楽しめる、役に立つバリアフリー情報を紹介します。

 

最初に、那須高原らしい御用邸関連施設を2カ所紹介します。

 

「那須平成の森」

天皇陛下のお考えによって2008年に那須御用邸の半分にあたる約560haが宮内庁から環境省へ移管され、2011年に「平成の森」として公開されました。大正年代から御用邸用地として管理されてきた山岳エリアのため、ほとんどが人跡未踏の自然のまま。結果的に奇跡のような自然保護エリアとなった560haです。

車椅子で行く那須高原ドライブ

広い無料駐車場があり、障害者用駐車区画があります。駐車場のすぐ近くにバリアフリー設計の「フィールドセンター」が建てられ、障害者用トイレあり。トイレは微生物をつかった浄化設備のため、1時間に100人までしか利用できない規制があります。

車椅子で行く那須高原ドライブ

フィールドセンターの横から、舗装されたバリアフリー周回通路が整備されています。距離はおおよそ300m。560haのほんの一部でしかありませんが、車椅子で「平成の森」を散策できます。

 

「那須高原ビジターセンター」

那須御用邸の一部が「平成の森」として一般開放されることに併せて建設が計画され、2011年に開館したバリアフリー施設です。那須の自然のハイレベルな展示解説がある環境省の施設で、施設の利用はすべて無料です。

車椅子で行く那須高原ドライブ

広い駐車場があり、障害者用駐車区画はやや奥の方。そこからスロープを上がり館内へ。エントランスを入ると、広いラウンジがあり、その横には「レクチャールーム」と「会議室」。ラウンジの横にはトイレがあり、障害者用トイレがあります。

「展示室」には、那須の自然や地形、森の生き物の紹介など、ハイテクを駆使したとても立派な展示があり、椅子やソファーは凝ったものが配置されています。展示内容は、小学校高学年から大人まで興味がもてるレベルです。

車椅子で行く那須高原ドライブ

展示室の横には「特別展示室」があり、那須と皇室の関わりについての展示があります。展示内容は、皇族の那須でのご様子を写したパネル写真が中心です。

センターの「園地」にはバリアフリー歩道が整備され、車椅子で那須連山を一望しながらの散歩が出来ます。

 

 

次に車椅子で観光が出来る、那須高原の自然景勝地を紹介します。

「殺生石」

「せっしょうせき」と読みます。那須温泉の源泉、火山活動の噴出口。「硫黄の匂い」が漂うエリア。「硫黄の匂い」は、硫化水素ガスで、毒ガスです。重い気体で低いゾーンに溜まるので、車椅子の人は極端に長時間この地に滞在しないことをお薦めします。重度障害で体力に問題がある人も、ご用心ください。

車椅子で行く那須高原ドライブ

駐車場は無料。障害者用駐車スペースの設定があり、一戸建て方式の公衆トイレには障害者用トイレが併設されています。障害者用駐車区画は、駐車場の一番奥にあり、そのすぐ横に「殺生石」ゾーンに向かう橋がありますが、この橋は階段があり車椅子では通れません。車椅子では、いったん車道に戻り、歩行者が通る路肩スペースがない危険な車道を進み、川を渡って、そこから30mくらいゴツゴツのオフロードを車椅子で進み、木道にアクセスすることになります。ここまでの車椅子アクセスは悪いと思ってください。

車椅子で行く那須高原ドライブ

「殺生石」一帯は、木道が整備され、傾斜路ですが気合を入れれば車椅子で回遊できます。この一帯だけが周囲の緑とは全く違う、草木も生えていない岩ゴロゴロの空間「賽の河原」。そして蛇に見える岩「盲蛇石」、地下から水蒸気があがる「無間地獄」、草津のような「湯ノ花採取」、そして不思議な、しかも大量の石像が並ぶ「野仏群」「千体地蔵」「教伝地蔵」と続きます。もっとも奥のスペースにある「殺生石」は、キツネの化け物が岩になって、それでも祟りを続けているという伝説の岩です。松尾芭蕉が、強いインパクトを受けて句を詠んだ地で「奥の細道名勝地」にも指定されています。

 

「つつじ吊橋」

駐車場から木道で行くバリアフリーな無料観光吊橋です。全長130m高さは38m 。13haの敷地に10万本のつつじが咲く「八幡」エリアのつつじ群生へと向かう橋です。

車椅子で行く那須高原ドライブ

駐車場には障害者用駐車区画があり、そのすぐ後ろから吊橋に向かうバリアフリー木道が始まります。駐車場から吊橋まで「190m」という表示。高原の森の中をバリアフリー木道で進みます。やや上り坂ですが、大した傾斜ではありません。木道は幅に余裕があり、車椅子同士がすれちがえる余裕があります。

吊橋の手前に「東屋」があり、車椅子で中に入ることができます。この「東屋」から吊橋の全貌がよく見えます。ここで吊橋にある「吹き流し」の様子を見ます。「東屋」の近くに吹き流しの見方が書いてある解説版があるので参照してください。「吹き流し」が真横に流れている時は、吊橋が「大きく揺れる」レベルの風が吹いている証です。

車椅子で行く那須高原ドライブ

2005年完成の吊橋で安全基準は満たしていますが、吊橋に乗るとそうとう揺れます。風がなくても、人が通ることで発生する振動が揺れを起こします。風による揺れを抑える対策で、橋の床の中央部はメッシュ構造で、下が見えます。横のフェンスも柵なので、横もよく見えます。

吊橋を渡り終わると、つつじ群生エリアに向かうルートになります。このつつじ群生エリアにも、一部ですがバリアフリー木道が整備されています。ただ吊橋を渡って降りた先にはやや段差があります。駐車場から吊橋までが、バリアフリールートです。

 

「那須高原展望台 恋人の聖地」

標高1048m、全国100番目の「恋人の聖地」になった、元有料道路にある車椅子で利用出来る展望台です。朝陽と夕陽、そして夜景が美しい展望台です。駐車スペースは12台と障害者用駐車スペースが2台分。道の反対側に公衆トイレがあり、障害者用トイレが併設されています。

車椅子で行く那須高原ドライブ

恋人が結ばれる条件は、夜景で見える光が「ピエロ」の形に見えるとハッピーエンドになるそうです。現地にピエロ伝説の詳しいことが書いてある解説版があり、夜景を見る要領が解ります。

車椅子で行く那須高原ドライブ

 

観光牧場のバリアフリー状況です。

「千本松牧場」

基本的にとても古い施設ですが、バリアフリー化に努力をしているのは伝わってきます。

広い敷地に駐車場が複数あり、利用したい施設、行きたい場所の近くの駐車場に停めます。障害者用駐車区画は大型バス用の駐車場の一角です。この駐車場は、動物ふれあい広場や昭和天皇のお手植松には遠い駐車場になります。大型バス用の駐車場にあるトイレに、障害者用が併設されています。

車椅子で行く那須高原ドライブ

牧場内のメイン通路、桜並木は車椅子で快適に通行できますが、それ以外の道はオフロードになったり、車道併用で十分な歩道幅が無かったり、車進入禁止の柵が車椅子を阻んだりと、車椅子で苦戦する箇所があります。

車椅子で行く那須高原ドライブ

一部の売店はスロープがない段差構造です。最も大きなお土産ショップは、傾斜が急ですがスロープがあります。ショップの中は、やや余裕のある通路設計。別棟のアイス売り場は車椅子で利用できます。

 

「南ヶ丘牧場」

敷地全域が傾斜地でその約70%が未舗装路。車椅子での行動範囲が限定される観光牧場です。

車椅子で行く那須高原ドライブ

駐車場は飛び地も含めて4か所に分かれます。障害者用駐車区画があるのは、牧場施設に隣接している第一駐車場で、2か所に合計7台分ほどのスペースが確保されています。

車椅子で行く那須高原ドライブ

路面が舗装されているのは、第一駐車場から物販店の前まで。そこから先は未舗装になります。

 

 

最後に「道の駅」やお土産店を紹介します。

「道の駅 那須高原友愛の森」

那須高原一帯の観光施設のなかで、最大規模で最高の集客力を誇る施設です。2015年「那須高原友愛の森」に臨時駐車場が開放され駐車台数がほぼ2倍になり、また那須街道からしか入場できなかったのが、県道30号線からも入場できるようになりました。

施設は「産直ショップ」「食事処」、工芸品の製造販売を担う「工芸館」、工芸品の展示もある「観光案内所」などがあります。

車椅子で行く那須高原ドライブ

産直ショップは広くはなく、また通路幅も余裕はありませんが、トイレは設備更新されています。

食事処の名称は「なすとらん」。地場の食材をつかった“おふくろの味”がコンセプトのレストランです。車椅子で利用可能。営業はランチタイムのみです。

「工芸館」は昭和61年の開館。昭和の建物ですがスロープが設置され、車椅子でも店内回遊ができます。

車椅子で行く那須高原ドライブ

「観光案内所」は巨大な樽のような建物「観光交流センター」にあります。車椅子で利用可能。内装も面白いデザインです。

 

「道の駅 明治の森・黒磯」

7.5haの広大な敷地。大きな自然公園のような道の駅です。「旧青木那須別邸」の横には巨大な広場があり、四季折々のお花が栽培される「ハンナガーデン」とよばれるお花畑などがあります。

車椅子で行く那須高原ドライブ

道の駅としては農産物産直ショップ、食事処、パン屋があり、いずれも段差をスロープで回避します。

トイレは独立棟に障害者用トイレが一つ併設。障害者用トイレは広く、設備は更新されています。

車椅子で行く那須高原ドライブ

「旧青木家那須別邸」は、平成初年に栃木県に寄贈され、平成8年から解体調査が行なわれ、同10年3月に元の位置から南東側約50メートルに移転して復元・改修し、道の駅「明治の森黒磯」の一施設として一般開放されるようになった、歴史的建造物です。入館料は障害者手帳の提示で本人は無料、1級の人は介助者1名まで無料に減免。駐車場からバリアフリー通路で別邸まで行けます。

明治の建築物ですから、別邸はバリアフリーではありません。後付スロープで玄関に上ります。そこから先は土足厳禁。別邸は屋根裏部屋付き2階建て構造ですが、エレベーターはないので、車椅子だと1階フロアを無理のない範囲でみることになります。

玄関横のウッドデッキには車椅子で行けます。また、別邸周辺はそれなりに車椅子で回遊できます。外からの鑑賞なら車椅子でも十分楽しめる施設です。

 

「お菓子の城 那須ハートランド」

那須インター近くにある、お菓子のお土産を買いたいニーズに特化した超大型店舗です。駐車場は、那須からインターチェンジに向かう帰りの目線で、店舗の手前が第二駐車場、店舗正面が第一駐車場、第一駐車場から店舗の裏に回ると広大な第三駐車場がある構造。いずれの駐車場にも障害者用駐車スペースはありません。

車椅子で行く那須高原ドライブ

店内入口はバリアフリー。店内もフラット床面に幅広通路でバリアフリー。1Fに綺麗で広い障害者用トイレがあります。

車椅子で行く那須高原ドライブ

2Fにレストランと、お菓子工場の製造ラインが見学できる一角がありますが、エレベーターはありません。

広い敷地の「お菓子の城」の奥に、同じ会社が経営する「日帰り温泉」「いちご狩り園」、そしてブルーベリー園やカフェなどがある「花と体験の森」という3つの大型施設がある複合商業施設です

 

 

 

バリアフリー情報を参考に、車椅子での那須高原ドライブをお楽しみください。