長野県坂城町は刀匠の町。人間国宝の刀匠、故宮入行平氏は坂城町名誉町民第一号です。また戦国時代から製鉄がおこなわれてきた町で「人間国宝 故宮入行平刀匠の功績を顕彰するとともに、町の工業発展に大きく寄与した鉄の素材、加工技術の変遷など鉄に思いを馳せて」鉄の展示館が誕生しました。
アクセスは坂城駅から徒歩3分の案内。展示館の前に来館者用無料駐車場が用意されています。身障者用駐車スペースの設定はありませんが、乗降しやすい場所に駐車すれば問題ありません。駐車場の奥に独立したお土産ショップが営業しています。
駐車場からエントランスにかけてフラットな舗装路を通り移動できます。鉄の展示館は有料施設ですが入館料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。
鉄の展示館の館内はバリアフリー仕様です。バリアフリートイレは一般的なサイズの個室で、シンプルな設備のトイレです。
2フロア構造の施設で、エレベーターがあり車椅子で上下階移動できます。
いずれの展示室もフラットな構造。車椅子で観覧できます。宮入行平刀匠の作品、歴史的な名刀、坂城町の産業などが紹介されています。
坂城町は北国街道の坂木宿。鉄の展示館の近くに「坂木宿 ふるさと歴史館」があります。昭和4年に建造された木造3階建て建築物を活用した施設です。
ふるさと歴史館は車椅子では観覧できません。段差のない箇所から建物に近づくのが精一杯です。
ふるさと歴史館の内部は段差構造で車椅子での観覧は不可能です。中世信濃の村上氏や坂木宿の歴史が展示解説されています。
坂城町の「鉄の展示館」は車椅子で観覧できるバリアフリー施設です。
(本稿は2024年4月に執筆しました)