山梨県立リニア見学センター 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

山梨県都留市の「山梨県立リニア見学センター」は、品川・名古屋間開業が正式に決まった2014年に、新施設「どきどきリニア館」が開業しました。車椅子で利用できるバリアフリー施設です。現地の状況を詳しく紹介します。

なお本稿は2016年1月の取材に基づいています。

山梨県立リニア見学センター 車椅子見学ガイド バリアフリー情報

山梨県立リニア見学センターへは、車で大月インターからのアクセスが便利です。中央道富士吉田線が、施設の横を走っています。

山梨県立リニア見学センターの一般駐車場は、施設から少々離れた場所にあります。「障害者用は直進」という掲示があるので、車椅子利用者は一般駐車場には向かわずに「どきどきリニア館」方面へ進みます。その先に障害者用駐車場があります。ここのフェンスには「猿に注意」という看板が設置されています。

リニア見学センターは高台にありますが、障害者用駐車場からなら、アップダウンなくフラットに移動可能です。

 

展示施設「どきどきリニア館」は有料の施設ですが障害者減免制度があり、各種障害者手帳の提示で本人と介助者一名の入館料が無料に減免されます。

入館すると正面に受付があるので、障害者手帳を提示してください。

山梨県立リニア見学センター

「どきどきリニア館」は正面エントランスこそスロープ設計ですが、館内に入れば段差のないバリアフリー構造です。車椅子で問題なく見学できます。

 

「どきどきリニア館」は3フロア構成です。リニア実験線に隣接し、どのフロアからも実験線を見ることが出来る構造になっています。

リニアの実験走行がある日と無い日では、混雑状況が違います。実験走行スケジュールはHPなどで開示されているので、確認してください。

山梨県立リニア見学センター

「どきどきリニア館」1Fは「リニア試験車両」の展示。2003年に世界最高速度を記録した試験車両が、実物展示されています。

正面ボンネットの前は記念撮影スポットで、施設名と日付が入った看板が設置されています。

山梨県立リニア見学センター

横のスロープを上がると、ホームの高さになります。一車両、車内を通れるようになっています。車椅子でも利用可能です。ただし「シートには座らないでください」という約束になっています。したがって、車両の前部入口から入り、後部出口から出る展示です。

1Fには他に「リニア開発の歴史」というパネル展示コーナーなどがあります。

 

2Fには「ミニリニア」という、メカニズムはリニアと同じ2人乗りの乗り物があります。全長10mくらいの線路を「ミニリニア」で走る、子供向けの企画です。車椅子対応はありません。

 

2Fの多くのスペースは、リニアの仕組みを解説する展示と、実験スペースです。今回、実験スペースでリニアの仕組みの説明を聞きました。車椅子のままで説明を聞くことが出来ます。

実験を織り交ぜながら、解説員が易しく仕組み話してくれるのですが、正しく理解するには様々な科学の知識が必要です。しかも解説時間は30分超。この実験解説プログラムは大人向きです。

 

3Fには「リニアシアター」があり、10分弱のプロモーションビデオが繰り返し放映されます。

この「リニアシアター」の最後列の座席は「試験車両のシート」です。1Fの「リニア試験車両」では禁止されているシートに座れます。リニアのシートは最後列だけです。

シアターはスペースに余裕があるので、車椅子のまま視聴することができます。入口近くに段差箇所があるので、避けて通行してください。

どきどきリニア館

3Fのもう一つの企画は「リニアジオラマ」。山梨の風景を再現したジオラマで、定期的に15分程のプログラムが展開されます。

プログラムといっても、ジオラマ内のリニアや電車、車などが動く程度で、それほど動的なプログラムではありません。不定期にプログラムの内容が変ります。

どきどきリニア館

「どきどきリニア館」のエレベーターは1基。障害者用トイレは3フロア各階に配置されます。全館、車椅子で問題なく利用できます。

 

1997年に山梨リニア実験線で走行試験開始。そして同年「山梨県立リニア見学センター」が開設されました。

この当時からある施設は、別棟で「わくわくやまなし館」という土産コーナー兼観光案内所になっています。

「わくわくやまなし館」は小規模な施設ですが、車椅子で利用できます。土産コーナーには、ここだけのリニアグッズがあります。また3階には実験線の展望室があります。

 

山梨県立リニア見学センターは「どきどきリニア館」の誕生で、リニア実験走行を見るだけのスポットから、リニア科学館に変りました。車椅子で利用できるバリアフリー施設です。

上野科学博物館「ミイラ」展 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

東京都台東区上野公園、国立科学博物館の特別展「ミイラ 永遠の命を求めて」を車椅子で観覧しました。現地のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

同展の会期は2019年11月2日から2020年2月24日までです。

 

○科博周辺のバリアフリー状況

上野公園内の国立科学博物館へは、JR上野駅公園口からアクセスすると、アップダウンが少ないルートで移動できます。

来館者用の駐車場はありません。近隣の都立上野公園第一駐車場は、上野駅工事のため2019年11月17日をもって閉鎖されます。

上野公園内の通路は、舗装されていますが小さなデコボコがある路面が多く、車椅子での移動は快適ではありません。フラットな舗装箇所もあるので、ルートを選んで通行して下さい。

国立科学博物館の特別展「ミイラ 永遠の命を求めて」

○特別展の入場方法

特別展「ミイラ 永遠の命を求めて」への専用入場口があります。

障害者減免制度があり、観覧料は障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

専用入場口から入り、しばらく進むとチケットチェックポイントがあります。ここで障害者手帳を提示します。そして会場入口で再度障害者手帳を提示する運用です。

車椅子利用者は会場入口奥のエレベーターで、地階の特別展会場へ下ります。スタッフの誘導に従ってください。

国立科学博物館の特別展「ミイラ 永遠の命を求めて」

○展示会場のバリアフリー状況

展示会場はワンフロアで、会場内に段差はありません。通路幅は余裕があり、極端に狭くなる箇所はありません。全体的に車椅子での移動に問題のないレイアウトです。

メイン会場の観覧を終了すると、一般見学者はエスカレーターで第2会場へ移動します。車椅子利用者は、スタッフの誘導で会場入口に戻り、エレベーターで中地下階に上がります。

中地下階エレベーター口から第2会場入口までは上がりスロープ路です。第2会場入口から展示コーナへは下りスロープ路になります。どちらも一般的な車椅子利用者なら通行出来るレベルの傾斜です。

第2会場内も車椅子で移動出来るスペースの余裕があります。

最後がショップになります。極端な混雑がなければ、車椅子で買い物ができるスペースがあります。

第2会場からは、自由に利用出来るエレベーターで地上階へ出ます。

出口へのルートは、地上を通り日本館の地階へ行くエレベーターに乗り地階へ下ります。日本館の地階をそのまま進み出口へ向かいます。出口の先、巨大なクジラのモニュメントの下にあるスロープで上野公園の地上路へ上ります。

国立科学博物館の特別展「ミイラ 永遠の命を求めて」

○展示のバリアフリー状況

43体のミイラの展示があります。

多くのミイラは、横に寝かした状態での展示です。展示台の高さは、車椅子からの目線に等しいか少し高いものが多く、車椅子からの鑑賞は、真横または少し見上げる角度になります。特に「第1章南北アメリカのミイラ」は、このような展示方法のミイラが多く、車椅子から見にくい展示がありました。

もっとも見やすい展示なのは、第4章の最後の日本のミイラです。サイズが大型で、寝ているのではなく座っているような姿勢のミイラで、車椅子からしっかり鑑賞できました。

この他にも車椅子からでも鑑賞出来るミイラはあります。

今回取材時は入場待ち時間ゼロのタイミングでした。会場内の車椅子での移動は、ほとんど問題なく出来ましたが、ミイラ展示のケースに近づくには、ある程度の行列が発生しています。もっと混雑していると、車椅子での展示ケースに近づいた鑑賞は苦労すると思います。近づかないと、小型サイズで寝た状態、そして低い位置に展示されるミイラは、車椅子からは見ることが出来ません。

上野公園、国立科学博物館

科博の特別展「ミイラ 永遠の命を求めて」の車椅子での観覧は、空いていれば問題はありません。会場内が大混雑していると、一部の展示の鑑賞は相当苦労することが予測されます。

えこっくる江東 環境学習情報館 車椅子バリアフリー情報

東京都江東区清掃事務所内にある「えこっくる江東」は、ゴミ処理を通じて環境問題を学ぶ小学生向けの学習施設です。車椅子で利用できます。現地のバリアフリー状況を紹介します。

なお本稿は2017年9月の取材に基づいています。

・アクセスの状況

辰巳駅や潮見駅からは徒歩20分の案内です。

アクセスは車が便利。専用駐車場は5台しかなく、内1台が障害者用駐車区画です。

その横に清掃施設の駐車場が広くあるので、実際には満車で困ることはなさそうです。

入場無料。施設はフラットなバリアフリー構造。障害者用トイレがあります。

環境学習情報館えこっくる江東

・土日オープン

ごみ処理施設内の無料の公共施設、それも小学生向けとなると週末は休館していそうですが、土日は開館して月曜日が休館です。

現地で聞いてみると「えこっくる江東」の運営実務は、ほとんど「エコサポーター」というボランティアスタッフが行っているとのことです。

・真面目を面白く装う

こんなにゴミは出されている、大量にエネルギーや水資源が消費されている。現代社会の環境問題の現実を真面目に、小学生向けに面白く、展示している施設です。

今回取材時「エコサポーター」に、一つ一つの展示の製作意図を説明していただけました。それぞれの展示で子ども達に学ばせたいことは、大人も再確認すべき深いレベルの問題です。

環境学習情報館えこっくる江東

・江東区は東京のゴミ処理請負区

高度成長期以来増え続けた東京のゴミ処理を、江東区は受け入れさせられてきました。そしてついにおこった「ゴミ戦争」。その昭和の歴史の展示もあります。

江東区は現在でも他区のゴミ処理受け入れ迷惑料として、それなりの額を都から受け取っています。それが「えこっくる江東」の建設運営資金になっているそうです。

 

車椅子で快適な施設

常設展は1F。通路は広く車椅子での移動に問題はありません。

展示は小学生向けですから車椅子からの目線で高さは合います。

IT系Q&Aマシンがあり問題に挑戦しましたが、途中でマニアックな江東区ローカル問題があり、間違えました。

あくまで小学生向けの施設ですが、夢の島ゴミ埋め立て問題、東京湾の公害問題など、昭和を知る世代には興味深い展示があります。

「えこっくる江東」は、車椅子で利用できる施設です。