車椅子で行く九段~昭和館バリアフリー情報

昭和館バリアフリー

九段下交差点の近くに建つ巨大で特徴的な建物「昭和館」は、「国民公園皇居外苑」にある国立の施設です。実際に車椅子から見たバリアフリー状況を、詳しく紹介します。

 

○昭和館の概要

施設のテーマは「国民が経験した戦中・戦後の生活に係る歴史的資料・情報を収集・保存・展示し、労苦を次世代に伝える」ことです。

1Fはエントランスと受付、そして小規模なシアター。2Fは外空間でイベント会場にもなる広場。3Fは企画展の会場にもなる研修室。4Fは自由閲覧できる図書室。5Fは自由視聴ができる映像・音響室。ここまでは無料の施設です。

6Fと7Fは有料の常設展示室ですが、障害者手帳の提示で本人と介助者1名が無料に減免されます。

昭和館バリアフリー

○昭和館はバリアフリー

館内は全域バリアフリー。車椅子での利用に大きな問題はありません。エレベーターは2基。障害者用トイレは、2Fを除き全フロアに設置されています。

建物正面横に、2F企画広場へ向かうロングスロープが設置されています。館内のエレベーターを利用して2Fへ行けるので、無理をして利用する必要は全くないスロープですが、構造的には面白いバリアフリー改修事例です。

昭和館バリアフリー

○車椅子で見る、常設展の利用案内

常設展は6Fと7Fの2フロアで7Fが入口です。エレベーターで7Fへ上がります。7Fが昭和10年ごろから20年まで、6Fが昭和20年から30年ごろまでの、年代別展示です。

7Fを見終わると健常な人は6Fフロアへ階段で下ります。車椅子利用者は、エレベーターに戻って6Fに行くように案内されます。エレベーターで6Fに降りると、常設展の出口から入ることになるので、奥まで先に進み展示をみるように案内されます。

 

○常設展の展示内容概要

常設展の概要です。7Fでエレベーターを降りると目の前に「国会議事堂周辺の焼け跡」という絵画が展示されています。トリックアートの類なのでご覧ください。

7Fの展示は大きく6つの企画。「家族の別れ」「家族への想い」「昭和10年頃の家庭」「統制下の暮らし」「戦中の学堂・学徒」「銃後の備えと空襲」。各企画に関わる実物資料の展示を中心に、データや記録が図表化されて展示されています。

6Fの展示企画は「終戦直後の日本」「廃墟からの出発」「遺された家族」「子どもたちの戦後」「復興に向けて」。闇市、買い出しから、冷蔵庫、洗濯機、テレビの三種の神器まで。

後半に「体験ひろば」があり、一升瓶での米つきや、井戸のくみ上げなどの体験が出来るようになっています。ガイドボランティアが、体験の方法を説明します。

昭和館バリアフリー

○4F・5Fフロアの概要

5Fは映像・音響室。往時の映像ニュース、SP番の視聴ができる無料施設です。自由に使える視聴機があり、その前に長椅子が置いてあります。車椅子で行くと、スタッフの人が長椅子を横にずらしてくれました。車椅子でも利用できる視聴機です。

4Fは図書室。書架に往時の生活に関係する書籍が並び、無料で閲覧できます。6人掛けのテーブルセットが複数置かれ、自由に利用できます。有料のコピー機も配置されています。

 

○アクセス方法

昭和館は九段下駅から至近。地下鉄の利用が便利です。

1Fに有料駐車場があります。5ナンバーサイズ用の古い機械式で、ワゴン車等は入庫出来ません。

 

○修学旅行の定番スポット

昭和館では、修学旅行の中学生をよく見かけます。靖国神社の近くにありますが、宗教施設ではありません。また展示内容に政治的な思想はありません。昭和10年頃から30年頃までを対象にした、国立の“民族博物館”のような性格の施設です。

昭和館バリアフリー

定期的に企画展が開催されるので、スケジュールをチェックしてください。昭和館は車椅子で利用出来る施設です。