車椅子で行く皇居東御苑 バリアフリー情報

皇居東御苑

四季折々の自然が楽しめる「皇居東御苑」は、入場無料の公園です。車椅子で利用出来るのか。現地現場のバリアフリー状況を詳しく紹介します。

皇居東御苑

○西エリアは高台、坂道が問題

昭和43年に開園した皇居東御苑は、散策路やトイレなどのバリアフリー改修が進み、車椅子で楽しめる公園になっています。ただし公園を東西に分けてみた場合、「江戸城本丸跡」などがある西側が高台になり、「二の丸庭園」などがある東側と高低差があります。この坂道が車椅子での利用上の注意点です。以下、更に詳しく紹介します。

皇居東御苑

○2つの坂道

園内のメイン通路のなかで、車椅子では辛い坂道が2つあります。一つは「汐見坂」。「白鳥濠」の「平川門」よりにあり、高台の「本丸」方面へ上がる坂道。もう一つは「百人番所」の先「大番所」の横を抜けて「本丸」方面へ上がる坂道です。

この2つの坂道は「平川門」または「大手門」から皇居東御苑に入園して、本丸方面へ行く場合は通らなければならない道です。一般的な車椅子利用者なら、元気な介助者と一緒なら上がることが出来るレベルの坂道です。

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○富士見多聞へは急板路

「蓮池濠」を臨む見張り台「富士見多聞」へ上る急な傾斜路が3本あり、その坂道の手前に「車椅子不可」という看板が立っています。そして富士見多聞の中はバリア構造で且つ土足禁止。富士見多聞内部の見学は車椅子のままではできません。坂道に自信のある車椅子利用者も、無理はしないで下さい。

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○他にある傾斜路

平川門から入園して進むと「天神濠」の横から上り坂「梅林坂」があります。また江戸城「天守台」にはスロープがあり上ることができます。いずれも車椅子で頑張れば上ることが出来るレベルの坂ですが、無理せず体力に応じて利用してください。

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○二の丸庭園周辺はフラット

車椅子利用者にお薦めなのは「二の丸雑木林」から「二の丸庭園」にかけての一帯です。この一帯へは、大手門からでも平川門からでも、ほぼフラットに行くことが出来ます。四季折々のお花や紅葉が美しいエリアです。二の丸庭園の奥には、一部車椅子では通行できない段差路がありますが、そこを通行しなくても庭の景観を楽しむことができます。

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○三の丸尚蔵館はバリアフリー

「三の丸尚蔵館」は、元皇室所有のコレクションが公開されている美術館のような施設です。場所は大手門に近く、車椅子での利用が可能な施設。入口はスロープ対応で館内はフラット。入館無料です。障害者用トイレは、三の丸尚蔵館横のトイレに併設されています。

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○三の丸尚蔵館とは

宮内庁三の丸尚蔵館は平成5年の開館。平成6年に皇室から6千点超の美術工芸品が国へ寄贈され、その後秩父宮家、三笠宮家、高松宮家などからの寄贈があり、現在では1万点弱の美術品を所蔵する、美術館兼コレクションの研究施設です。

開館するのは展覧会開催期間だけ。概ね2か月間ほど開催し、1か月間ほど休館するスケジュールです。具体的なスケジュールはその時々なので、HPなどでご確認下さい。年間3本から4本の開催ペースです。

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○売店では皇室グッズ

大手門近くに売店があり、皇室グッズのお土産が売られています。この売店は平屋のフラット構造。混んでいなければ車椅子で買い物が出来る余裕があります。

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○障害者用トイレ

園内には6か所トイレ棟が用意され、すべてに障害者用トイレが併設されています。いずれもよく清掃されたトイレです。なかでも一番新しいトイレは、三の丸尚蔵館横のトイレです。

また休憩所が園内に3カ所用意されています。こちらもよく清掃された施設です。

園内の整備はボランティアの力。東御苑に限らず皇居全般の美化清掃に、数多くのボランティアが参加しているそうです。

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○入園のルール

皇居東御苑の入園口は3カ所。最初に簡単な荷物検査があります。車椅子利用者も指示に従いチェックを受けてください。その先の入口で小さな札の「入場券」が発行され、出口でその「入場券」を返すルールです。重度の障がいのある人でも、介助の人が一人一枚の入場券を代理で受けってください。

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○開園日、開館日に注意

皇居東御苑は原則月曜日と金曜日は閉園。三の丸尚蔵館は展示会開催期間だけの開館です。宮内庁HPでスケジュールをして利用を計画してください。

皇居東御苑

園内に坂道はあります。皇居東御苑は、ご自身および介助者の体力に応じた利用が必要です。