重度障がいの児童生徒を支える特別支援学校の熱心な先生

重度障がいの児童生徒を支える特別支援学校の熱心な先生

障がいのある子が通う特別支援学校は、いくつかのタイプに分類されます。聾盲の子が通う学校、知的な障がいの子が通う学校、就業100%を目標とした高校もあります。もっとも重度重複な障がいのある子どもが通うケースが多い、肢体不自由の学校の先生たち仕事を紹介します。

普通校での勤務経験がなく、特別支援学校一筋の先生を「養護畑」の先生と呼びます。肢体不自由の学校での一般的な表現方法で、差別的なニュアンスは全くありません。特別支援学校には「養護畑」の大変熱心な先生が大勢います。

児童生徒の個を見定め、オリジナルの教育プログラムを考え、創意工夫溢れる授業に挑戦しています。教育ソフトなど独自の教材を開発作成する方も多いです。こういう先生は勉強熱心で、夏休みも無駄にせず自己啓発に取り組みます。

昼食も全面介助が必要な児童生徒を先生たちがケアします。自分の食事をまともにとる時間はありません。排泄の介助も先生が行います。

医療的ケアの勉強やPT・OTの勉強に挑戦する方もいます。運動会や学園祭などのプログラムの研究開発にも力が入ります。天職を得て、全力で障がいのある子の教育、療育に取り組んでいる先生が大勢います。

一般に知られることが少ない養護畑の先生たちの頑張りですが、多くの先生が一生懸命現場で働いています。

(本稿は2019年11月に執筆しました)

別稿で「特別支援学校の文化祭 重度重複障がいの生徒が演じるプログラム」を掲載しています。ご参照ください。