千葉県南房総市富浦町の「浜の台所おさかな倶楽部」は、車椅子で食事が楽しめるレストランです。現地のバリアフリー状況を紹介します。
岩井富浦漁協の直営店で店舗は富浦漁港にあります。2014年に新築移転したバリアフリー店舗です。
営業はランチタイム。11時から15時までの営業ですが「売切れ次第終了」になります。開店前から行列ができることが多い食堂です。
種類、大きさなどの問題で、美味しいけれども市場では高く売れない魚を上手に料理して、安く美味しく提供します。
富浦駅からは徒歩25分の案内。車でのアクセスが便利な場所です。お店の前が広い駐車場になっています。この駐車場は未舗装路面で、車椅子での移動がつらい砂利面の箇所が多々あります。店舗の裏側入口へつながるスロープ路がありますが、出入口は締切られて利用できません。
店舗正面は未舗装路面から舗装面に上る箇所が小さな段差になりますが、舗装路面から店内へは段差なく移動できます。
店内入口からは店内はバリアフリーなお店です。床面はフラットで店内通路は車椅子で通行可能な幅があります。店内に広くて綺麗なバリアフリートイレが1つ用意されています。
本来の席数は、掘りコタツ式の座席が24席、車椅子で利用できる可動式のテーブル席が48席です。2020年7月現在、コロナ対策で席数は減少されています。
週末は開店1時間前の10時ごろからお客さんが並び始めるという評判です。開店後は店舗に入った場所に記名帖があり、氏名と人数を記入する方式です。スタッフに車椅子利用のためテーブル席を希望すると、配慮していただけました。取材した時間帯の印象では、お料理のでるスピードが速く、その分お客さんの回転が早いお店です。
店内に掲示されたメニューがどんどん売り切れになります。オーダーが入ると、厨房からは「あと一食」「終わり」と大きな声が続々とあがり、店内スタッフが「○○は終わりました」と大きな声を出して、「売り切れ」の札を掲示されているメニューの上に貼りつけます。人気の「まんぷく定食」は、おまかせで、焼き、揚げ、刺身がのり、ご飯の大盛りは無料です。
駐車場が車椅子で移動しにくいタイプの未舗装路面ですが、「浜の台所おさかな倶楽部」の店内はバリアフリー仕様です。
(本稿は2020年7月に加筆修正しました)