外観はスカイエレベーターとガラス屋根、内部は吹き抜け構造が特徴的な「新宿NS」ビルは、近年バリアフリー改修が進んでいます。車椅子からみた現地のバリアフリー状況を紹介します。

新宿NSビルは1982年の竣工。元々の設計がバリアフリーではありません。街路から1F正面エントランスへは階段を利用します。

この階段にはスロープがあるので、車椅子ではスロープを利用します。距離があるつづら折りのスロープですが、傾斜は強くはありません。一般的な車椅子利用者なら通行可能です。

2Fエントランスも段差構造ですが、段差迂回スロープが設置されています。

車の場合は地下駐車場を利用します。各エレベーターホールの近くに、身障者用駐車スペースが用意されています。地下駐車場エレベーターホールへの段差解消スロープは、使いやすいものに改修されました。車椅子での駐車場利用は可能です。
新宿NSビルのトレードマークであった、1Fと29F・30Fを結ぶ「スカイエレベーター」は設備更新され、車椅子用ボタンがついたエレベーターになりました。

館内の他のエレベーターも、すべて設備更新されています。
以前はバリアフリートイレは1Fに一つだけでしたが、現在では4Fと30Fに増設されています。ただし30Fはスカイカンファレンスでのイベントがない日は閉鎖されています。4Fは医療モールです。29F「スカイレストラン街」には、バリアフリートイレがありません。
29Fの飲食店のなかには、店内段差があり車椅子での利用が難しいお店もあります。また土日は休業するお店が多いので、週末は営業状況を確認して利用してください。

館内はフラットな設計で、フロア内の車椅子移動はほぼ問題ありません。29Fにある空中ブリッジは、高さ130mの吹き抜け空間をつなぐ全長40mの回廊。車椅子で通行可能です。
吹き抜けフロア1Fにある時計は、かつて世界最大の振り子時計としてギネスに載りました。時計の周辺はフラットな構造で車椅子での移動に問題はありません。

1Fにはショップやファストフード店などがあります。店内が狭くて車椅子利用が難しいお店もありますが、ビルの構造としてはバリアフリーです。

様々なイベントが開催されるB1のNSイベントホール。メインの動線は階段構造ですが、エレベーター利用は可能です。イベント開催時はスタッフがいるので、相談してください。
2010年代に、新宿NSビルのバリアフリー改修は少しずつ進みました。今では車椅子で利用できる施設になっています。
隣接する「東京都庁舎」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年3月に加筆修正しました)