栃木県野木町に残る「旧下野煉化製造会社煉瓦窯」は、ドイツ人技師ホフマンが考案し、明治23年に造られた正16角形の煉瓦窯で、国の重要文化財に指定された近代産業遺産です。ヘルメットをかぶり窯の中を見学することができますが、見学ルートは段差構造のため車椅子では外観の見学に限られます。
野木煉瓦窯に隣接して野木町交流センター「野木ホフマン館」があります。野木ホフマン館は野木煉瓦窯や渡良瀬遊水地に関する小さな展示室などがあるバリアフリーな施設です。車椅子では野木ホフマン館で学習し、野木煉瓦窯の外観を見学するのがお薦めのコースです。
来館者用の大きな無料駐車場があります。駐車場沿いにメタセコイヤの並木が整備されています。秋にはメタセコイヤの並木が色づきます。
身障者用駐車スペースは野木ホフマン館に近い場所に設けられています。野木煉瓦窯は恋人の聖地です。
野木ホフマン館のバリアフリートイレは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。
野木ホフマン館には野木煉瓦窯側にサブエントランスがあります。フラットな構造の自動ドアです。
野木ホフマン館のサブエントランスは、階段構造ですが段差迂回スロープが設置されています。
スロープを下りた先、サブエントランスの奥はバラなどが植栽された小さな花の園です。未舗装路面ですが車椅子で花園内に入ることができます。花園内から野木煉瓦窯を眺めることができます。
野木煉瓦窯と野木ホフマン館は、車椅子で近代産業遺産の景観を楽しめる観光スポットです。季節によってはお花や紅葉も美しい恋人の聖地です。
(本稿は2024年9月に執筆しました)