ふくろうが住む栃木の古社 野木神社 車椅子参拝ガイド バリアフリー情報

仁徳天皇の時代に建立されたと伝えられる栃木県野木町の野木神社は、野生のフクロウが営巣しフクロウの雛が姿を現します。2024年5月は、2羽の雛がケヤキにある巣穴から現れました。境内には固定カメラが設置され、また大勢の写真愛好家がその姿を待っています。フクロウは野木町の「町鳥」。境内にかわいいオブジェが設置されています。

野木町の野木神社

アクセスは車が便利。参拝者用の無料駐車場が用意されています。未舗装路面でデコボコが多い駐車場ですが、無理をすれば車椅子が動く路面です。

野木町の野木神社

手水舎は境内の外側にあります。段差があり車椅子から手を浄めるのは困難な構造です。

野木町の野木神社

境内の入口は段差がありスロープはありません。車椅子では無理をして鳥居の下の2段を超えるか、フクロウが営巣するケヤキがある方面から境内に入ります。ただしケヤキの周囲は未舗装路面でデコボコしています。本殿拝殿は階段の上です。

野木町の野木神社

デコボコ路面無理をして進めば、車椅子でフクロウが営巣するケヤキに近づけます。神社は「フクロウと適度な距離を保って観察してほしい」とメッセージを発信しています。

野木町の野木神社

野木町の野木神社はバリアフリー構造ではありませんが、車椅子から野生のフクロウが観察できるかもしれない古社です。

(本稿は2024年9月に執筆しました)

野木町にある「重要文化財野木煉瓦窯と野木ホフマン館」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。

重要文化財野木煉瓦窯と野木ホフマン館 車椅子観光ガイド バリアフリー情報

栃木県野木町に残る「旧下野煉化製造会社煉瓦窯」は、ドイツ人技師ホフマンが考案し、明治23年に造られた正16角形の煉瓦窯で、国の重要文化財に指定された近代産業遺産です。ヘルメットをかぶり窯の中を見学することができますが、見学ルートは段差構造のため車椅子では外観の見学に限られます。

野木ホフマン館

野木煉瓦窯に隣接して野木町交流センター「野木ホフマン館」があります。野木ホフマン館は野木煉瓦窯や渡良瀬遊水地に関する小さな展示室などがあるバリアフリーな施設です。車椅子では野木ホフマン館で学習し、野木煉瓦窯の外観を見学するのがお薦めのコースです。

野木ホフマン館

来館者用の大きな無料駐車場があります。駐車場沿いにメタセコイヤの並木が整備されています。秋にはメタセコイヤの並木が色づきます。

野木ホフマン館

身障者用駐車スペースは野木ホフマン館に近い場所に設けられています。野木煉瓦窯は恋人の聖地です。

野木ホフマン館

野木ホフマン館のバリアフリートイレは一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。

野木ホフマン館

野木ホフマン館には野木煉瓦窯側にサブエントランスがあります。フラットな構造の自動ドアです。

野木ホフマン館

野木ホフマン館のサブエントランスは、階段構造ですが段差迂回スロープが設置されています。

野木ホフマン館

スロープを下りた先、サブエントランスの奥はバラなどが植栽された小さな花の園です。未舗装路面ですが車椅子で花園内に入ることができます。花園内から野木煉瓦窯を眺めることができます。

野木ホフマン館

野木煉瓦窯と野木ホフマン館は、車椅子で近代産業遺産の景観を楽しめる観光スポットです。季節によってはお花や紅葉も美しい恋人の聖地です。

野木ホフマン館

(本稿は2024年9月に執筆しました)

渡良瀬遊水地のインフォメーションセンター「わたらせ自然館」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。