奥日光の自然と歴史を学ぶ博物館です。中禅寺湖に近い場所にあり、国道120号に面した県営華厳の滝第一駐車場に隣接しています。この付近は伝統あるお土産屋さんなどが建ち並ぶ観光エリアです。
県営華厳の滝第一駐車場は定額料金ですが後払い方式です。駐車料金の障がい者減免制度はありません。
自然博物館に近い場所に身障者用駐車スペースが設けられています。
前後左右スペースに余裕がある駐車区画です。
県営華厳の滝第一駐車場から自然博物館へ向かうルートの途中に、歩道の段差が解消されている箇所があります。そこにはポールが立っていますが、ポールの間隔は広く、普通サイズの車椅子は通過できました。
自然博物館のエントランスは階段です。段差迂回スロープが右奥に設置されています。
傾斜角度は緩いスロープです。
しかしスロープの乗り口付近が経年劣化で痛んでいます。車椅子がつまづく段差があるので、慎重に移動してください。
スロープを上がればエントラン周辺はフラットな構造です。自動ドアを通り館内に入ります。
1Fのエントランス付近は無料エリアです。ミュージアムショップや自然情報コーナー、手前には「奥日光インフォメーションセンター」があります。
バリアフリートイレは1Fの無料エリアにあります。スペースに余裕がある個室で、シンプルな設備の便器とオストメイト装置、暖房器具が備えられています。
栃木県立日光自然博物館は観覧料の障がい者減免制度があり、本人と障害等級によっては介助者1名が無料に減免されます。受付で減免措置を受けてください。有料観覧者は自動販売機でチケットを購入します。
自然博物館の展示室は2フロア構造です。1Fはギャラリーと「四季彩ホール」があります。
四季彩ホールは幅20ⅿ、高さ4ⅿの大画面があり、4Kハイビジョンで奥日光の四季の自然を紹介する15分間のプログラムが放映されます。視聴エリアは階段構造で、車椅子では最上段のベンチの前から鑑賞します。
30分毎に「大人向け」と「子ども向け」のプログラムが交代で放映されます。映像は共通で音声が大人版と子供版で異なるプログラムです。
2Fへの通常ルートは階段です。
エレベーターが1基あり車椅子で上下階移動できます。普通サイズの車椅子と介助者2~3名が同乗できる大きさのエレベーターです。
2Fに端末で情報を検索する「自然ものしりコーナー」があります。車椅子で利用できる仕様です。
そして大きな「自然系展示室」があります。展示室内は段差の無い構造で、車椅子で問題なく観覧できます。
奥日光の自然を紹介する様々な展示があります。子供向けの展示中心というよりは、ハイテクを駆使した大人が楽しめる展示が多い印象です。
もう一つ、奈良時代の勝道上人開山などを紹介する「人文系展示室」があり、奥日光1300年の歴史を学べます。随所に子供向けの企画展示がありますが、大人が十分に楽しめる展示です。
栃木県立日光自然博物館は、建物は経年劣化している箇所がありますが、展示内容は更新されています。大人も子供も楽しめるバリアフリーな施設です。
中禅寺湖畔の観光施設「英国大使館別荘記念公園」と「イタリア大使館別荘記念公園」の詳しいバリアフリー情報を別稿で掲載してします。ぜひご覧ください。
(本稿は2022年9月に執筆しました)