千葉県成田市の印旛沼にある「漁協直営レストラン水産センター」は、安くて旨い鰻が自慢のお店です。現地のバリアフリー状況を紹介します。
印旛沼に近い水産センターにあるレストランです。60台を収容する広い無料駐車場があります。身障者用駐車スペースはありませんが、フラットな舗装路面なので、空いていれば車椅子での利用に苦労することはない駐車場です。
店舗の入口は段差があります。ややラフな構造ですが、簡易的な段差回避スロープが設置されています。一般的な車椅子利用者と介助者なら、快適ではありませんがなんとか利用できるスロープです。
店内はテーブル席と小間上がり座敷席がほぼ半々あります。テーブル席は一般的な可動式なので、席を選べば車椅子での利用できます。店内にバリアフリートイレはなく、設備が古い洋式トイレがあります。
安い旨いが自慢ですが、早くはありません。一般的な鰻屋さんと同じように、料理の提供にはある程度時間がかかります。メニューは、鯉、鯰、ドジョウ、川エビ、そして鰻です。鯰の天丼など、珍しいお料理メニューがあります。
鰻は印旛沼でとれた天然ものではなく、この地でシラスから育てられた養殖ものです。鯉、鯰、ドジョウ、川エビなどは、印旛沼で捕れた天然ものです。店内には香ばしく美味しい匂いが漂います。
お土産もあります。店内入口近くのショーケースには、鰻の骨揚げ、鰻の煮込み、季節ものの生きた川カニが販売されていました。
印旛沼の漁業は衰退の一途をたどっているそうです。それでも取材時点では、漁協の登録者は兼業者が多いながら200名以上います。この鰻の養殖事業者は、今では少なくなった漁業専従者ということです。
車椅子利用者は、トイレは別の施設で借りてから、印旛沼の漁協レストランを利用して下さい。
(本稿は2017年4月の取材に基づいています)