印旛沼の近く、千葉県印西市にある「グリーブ」は、車椅子で買い物や食事ができる農産物直売所です。
「グリーブ」とは、水鳥の「カイツブリ」の英名。印旛沼に生息する水鳥です。店舗のロゴマークも沼に遊ぶ「カイツブリ」です。印旛の地で生産される大地の恵みは、江戸時代から首都へ供給されていたそうです。
アクセスは車が便利です。50台収容の無料駐車場があり、身障者用駐車区画の用意があります。
直売所棟、うどん屋棟、そしてバリアフリートイレがあるトイレ棟で構成される施設です。施設全体に車椅子で通行できない段差はありませんが、小さな段差や車椅子が引っかかりやすいデコボコは随所にあります。車椅子での通行は、足元をよく確認して注意して進んで下さい。バリアフリートイレは設備が更新されていますが、ややスペースが狭いトイレです。
直売所棟は大型で、売り場は広く店内通路幅は余裕があります。車椅子での買い物がしやすい店舗です。納品農家は約200名。オリジナル加工品で力が入っているのは、トマトジュースやトマトゼリーで、手作りの惣菜、お弁当、パンなども販売しています。
ログハウス造りの別棟でうどん屋「鈴や」が営業しています。この棟が開業当初は直売所であったそうです。正確にはうどん店舗というよりは、テイクアウトのうどん店があるフードコートです。うどんは前金方式ですべてセルフサービス。持ち込み可の自由席空間です。
店舗側から近くにある出入口は急なスロープで、かつ狭い出入口です。テラス席のようになっている横を抜け、奥にある出入口を通るのが車椅子向きルートです。
うどんは幅広の極太麺が自慢で、太麺をオーダーすると、実物の太麺を見せて「この麺ですが、よろしいですか」と確認されました。噛みごたえのある一品です。極太好きの人は、チャレンジしてください。お土産用の生麺も販売しています。
地元の有志によって設立された農産物直売所「グリーブ」は、車椅子で利用できる産直ショップです。
(本稿は2024年9月に加筆しました)