特別名勝 都立庭園 六義園 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

六義園

東京都文京区本駒込の六義園は、元禄15年(1702年)に柳澤吉保によって築園された回遊式築山泉水の大名庭園です。六義園は明治時代には岩崎彌太郎の別邸となり、昭和13年に岩崎家より東京市に寄付され、昭和28年に国の特別名勝に指定されました。和歌に詠まれた名勝と中国古典の景観、合計で88か所の景勝地が表現されている庭園です。

六義園

園内の散策路は未舗装路面ですが、バリアポイントを避ければ車椅子で園内を周回することができます。庭園のバリアフリー情報では、30分コースと60分コース、2つの車椅子ルートが案内されています。

六義園

来園者用の駐車場はありません。駒込駅から正門まで徒歩7分の案内です。正門はレンガ造りで、歩道もレンガ敷のイメージです。正門周辺には段差や傾斜はありません。

六義園

正門を入るとサービスセンターがあります。六義園の入園料は障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。正門の近くは舗装路面です。バリアフリートイレは正門近くのトイレ棟にあります。

六義園

庭園内へ進みます。庭園の入口は「内庭大門」です。この付近は砂利路面で車椅子の移動に力が必要です。園内でもっとも車椅子が苦戦するのはこの付近です。

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大門の先にある広場に、六義園のシンボルである「しだれ桜」の大木が植えられています。

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開花時は夜間開園があり、満開のしだれ桜がライトアップされます。

六義園

園内を左回りで進む順で、散策路のバリアフリー状況を紹介します。しだれ桜から右に進むと休憩所兼売店があります。小さな段差を乗り越えれば車椅子で利用できる開放的なお店です。

六義園

売店付近まで行くと、散策路の砂利は薄くなり、車椅子が簡単に動くようになります。車椅子で「出汐湊」から大泉水の眺めを楽しめます。

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売店の先から右側のルートに進むと「和のアジサイ」植栽エリアがあります。

六義園

今回取材時はアジサイの開花シーズンでした。品種名が掲示されている和のアジサイを楽しめました。

六義園

アジサイの植栽がある小径は砂利が薄く固い路面で、車椅子は比較的楽に動きます。

六義園

その先にバリアポイント「渡月橋」があります。2枚の大岩が架かる橋で車椅子は通行禁止です。渡月橋は迂回して「藤波橋」を渡るなどの別ルートへ進みます。

六義園

標高35ⅿの築山「藤代峠」は階段路です。また「吹上浜」にある「吹上茶屋」はデコボコした石畳路を通るので、車椅子では利用できません。

六義園

吹上茶屋付近の散策路は、ほとんど砂利が無い固い路面で車椅子が問題なく動きます。

六義園

「時雨岡」付近まで車椅子で動きやすい路面が続きます。散策路から大泉水の眺めを楽しめます。

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「滝見茶屋」方面への小径は車椅子で通行できません。途中の「水分石」に飛び石路があります。

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「千鳥橋」を渡った先から滝見茶屋方面へ向かうと、決定的な段差を回避して車椅子で深山幽谷の景観に近づくことができます。

六義園

その先は大泉水のビューポイントです。「蓬莱島」や「臥龍石」、「妹山・背山」など、六義園八十八鏡が幾つも楽しめるエリアです。

六義園

「心泉亭」と「宣春亭」はバリアフリー仕様ではありません。横を通る散策路は固い路面で車椅子が動きます。

六義園

宣春亭の先にある門の下には段差があります。3㎝程度の段なので、前輪を持ち上げて車椅子で乗り越えることができました。この付近からサービスセンターの手前までは、車椅子の動きが悪くなる砂利路面です。以上で庭園内を一周しました。

六義園

六義園に隣接して「六義公園」があります。災害対策の公園でバリアフリートイレがあります。

六義園

今回取材時は子どもたちがジャブジャブ池で元気に遊んでいました。

六義園

公園内には六義園の巨木と調和する大木が植栽されています。

六義園

「和歌の心息づく雅な大名庭園」である六義園は、バリアポイントを外せば、車椅子で30分から60分で園内を一周できる庭園です。

都立庭園を別稿でまとめて紹介しています。ご参照ください。

(本稿は2022年6月に書き直しました)