車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~茨城県県央編~

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~茨城県県央編

「道の駅」は車椅子で利用出来る施設です。しかし現地のバリアフリー状況はそれぞれ。車椅子目線での情報と施設の特徴を紹介します。

本稿は茨城県の県央(水戸市、笠間市、小美玉市、茨城町、大洗町、城里町)にある「道の駅」および車椅子で利用出来る産直ショップの情報です。

 

 

「道の駅かつら」(城里町)

1992年供用、1993年登録。茨城県で最初の道の駅です。県立の自然公園エリアにある施設で、駐車場と別棟トイレ、そして産地直売所と食堂が入る棟があるだけのシンプルな構成です。

駐車場には障害用駐車区画を2台分用意。スペースはあまり広くはないので、ヒンジドア全開で乗り降りする人や、助手席や後席から回転シートや昇降シートで車の乗降をする人は、障害者用駐車区画よりも、車道に面した端っこの駐車区画に停めた方が楽です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~茨城県県央編

トイレ棟に障害者用トイレが二つあります。

メイン棟の出入口は自動ドアで、床面はフラット。バリアフリー要件は整っています

農産物直売コーナーの通路幅は並み、一部は並み以下の幅で、車椅子で快適に移動できる幅ではありません。混雑時は車椅子での店内回遊は苦戦します。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~茨城県県央編

広いショップではありませんが、商品量は豊富です。饅頭などの菓子類やパン類も美味しそう。豆、粉などは売り方にバリエーションがあり、名産の蕎麦類も品数豊富に山積みで販売されています。

食堂は直売所の奥にあり、入り口付近はテーブル席で、店内奥が小間上がり席になっています。営業時間が平日は14時、土日祝が15時まで。自慢はもちろん「常陸秋そば」です。

 

 

現時点では、茨城県県央エリアにおける道の駅登録施設は「道の駅かつら」だけです。

道の駅登録はされていませんが、同エリア内にあり、車椅子で利用できる産直ショップがある施設を3つ紹介します。

 

「空の駅そ・ら・ら」(小美玉市)

2014年開業。茨城県の空の玄関口、茨城空港のすぐ側なので「空の駅そ・ら・ら」。地域の農と食から持続可能な地域再生を目指す、というのが施設コンセプトです。新しい施設なので段差のない構造です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~茨城県県央編

駐車場には障害者用駐車区画が用意されています。障害者用トイレは一つだけです。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~茨城県県央編

小美玉市の観光ガイドコーナー、産直ショップ、レストラン、乳製品加工工場付きのヨーグルトハウス、地元の人の経営によるミニチャレンジショップ、イベントルームで構成されます。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~茨城県県央編

産直ショップは、農産物系と加工品系で、同じ建物ですがショップが分かれています。店内はゆったりした通路幅ではありません。車椅子の回遊はギリギリで、混んでいると厳しい。特に加工品系の売り場は狭い通路幅です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~茨城県県央編

レストランのランチメニューは地産地消ビュッフェ。週末のお昼は行列ができる人気店。レストラン内部はバリアフリーです。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~茨城県県央編

ヨーグルトハウスやミニチャレンジショップは狭く、車椅子で入ってゆっくりという設計ではありません。スタンド的なイメージです。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~茨城県県央編

円形の広場をグルッと回る通路があります。幅があまり広くはなく、混雑時は車椅子の通行が難しくなりますが、屋根付きでフラットな構造です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~茨城県県央編

 

「ポケットファームどきどき茨城町店」(茨城町)

JA茨城の産直ショップ、花木、レストラン、BBQ,体験農場、動物コーナーなどがある、広い敷地の施設です。

施設の全体構成

駐車場の収容台数は200台超。障害者用駐車区画は、花木売り場の「フラワーポケット」前に用意されています。

ポケットファームどきどき茨城町店

 

駐車場から施設へは、小さなデコボコ、ゴツゴツはそれなりにありますが、決定的な段差はないルートです。

障害者用トイレは、産直ショップ棟の裏手に屋外から出入りするビルトイン型と、BBQ場方面の独立棟公衆トイレにあります。

障害者用トイレの状況

 

「フラワーポケット」は大きな花木売り場です。屋外売り場と、その奥に温室が2棟連結した売り場構成。店舗内全域、床面はフラットで通路幅は広く、車椅子で店内を回遊できます。

フラワーポケット

産直ショップは「ファーマーズポケット」。広さは並程度。店内の通路幅はやや狭く、混雑すると車椅子では苦戦します。

ポケットファームどきどき茨城町店

店内ベーカリー併設。メニューの絞られた喫茶&お食事コーナー併設。特筆すべきはお肉売り場の充実。地元ブランド「ローズポーク」や「常陸牛」の精肉からハムなどの加工品、コロッケなどのお惣菜が豊富です。試食が数多くあります。

別棟のレストランは「森の家庭料理レストラン」。ビュッフェレストランで大人気です。ランチタイムは、休日はもちろん平日でも行列ができます。時間制限が無いのが魅力。したがって予約可能な時間は、開店時間の11:30だけです。店舗はバリアフリー。車椅子での利用は可能です。

森の家庭料理レストランのバリアフリー状況

その横にはBBQコーナー「くぬぎの森のバーベキュー」。予約制の手ぶらでBBQスタイルです。ここはアウトドアで未舗装。多少のデコボコを乗り越えられるなら、車椅子での利用は可能です。「ローズポーク」や「常陸牛」など、地元ブランド肉を楽しめます。

バーベキュー広場のバリアフリー状況

「ポケットファームどきどき茨城町店」は、屋外の休憩スペースがとても広くて余裕。ベンチやテーブルも各所にあります。

各所にフリーテーブルや椅子が

「風のドーム」と称する屋根付きの休憩スペースもあり、陽射しを避けたい時には便利です。

ポケットファームどきどき茨城町店

 

「海・山産直センターいきいき」(大洗町)

2003年にオープン。大洗の地元魚屋「飯岡屋水産」と、「JA水戸」の産直ショップが入る施設です。大洗港の中にあり、隣は港湾施設です。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~茨城県県央編~

店舗前に駐車スペースがありますが、障害者用区画の設定はありません。

店舗の周辺は舗装されていますが、路面は荒れていて、ところどころに小さな段差やデコボコあります。

JA産直ショップの海側に独立棟の公衆トイレがあり、中央部に障害者用トイレが併設されています。

車椅子で行く道の駅バリアフリー情報~茨城県県央編~

魚屋とJA産直ショップは屋根続き。屋内を通り抜けることも出来ます。どちらの店舗も床面はほぼフラットですが、ややデコボコあり。通路幅は並みレベルで、混雑していなければ車椅子での利用は可能です。魚屋の床面はところどころ濡れているので、車椅子での利用は注意が必要です。

東日本大震災では津波の被害に遭いました。現在でもJA産直ショップの屋内の壁には、店内1mほどの高さに津波の痕跡が残っています。

 

 

茨城県「道の駅」の紹介記事は、別に「茨城県県北編」「茨城県県西編」「茨城県鹿行編」を掲載しています。クリックすると別稿が開きますので、ぜひご覧下さい。

現時点では茨城県の県南(石岡市、かすみがうら市、土浦市、つくば市、つくばみらい市、守屋氏、取手市、牛久市、龍ヶ崎市、稲敷市、阿見町、利根町、河内町、美浦村)には、「道の駅」登録された施設はありません。