九段坂公園・千鳥ヶ淵緑道 車椅子散策ガイド バリアフリー情報

九段坂公園・千鳥ヶ淵緑道

東京都千代田区、皇居内堀の千鳥ヶ淵は桜の名所。開花シーズンには多くの花見客で賑わいますが、その時期を外せば、混雑することなく、車椅子で散策を楽しめる散歩道が整備されています。九段下から九段坂公園、そして千鳥ヶ淵緑道を車椅子で散策するルートで、現地のバリアフリー状況を紹介します。

九段坂公園・千鳥ヶ淵緑道

〇昭和館から田安門までの状況

九段下交差点から靖国通りの坂道を上がります。交差点近くにある窓のない大きな建物は「昭和館」です。

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平成11年に開館した戦争の労苦を後世に伝えるための施設。一部の展示は有料ですが、障がい者減免制度があり、本人と介助者1名は無料に減免されます。

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昭和館は7フロア構造の施設です。

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坂道の途中から2Fに進める段差回避バリアフリールートがあります。

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昭和館を過ぎて坂道を進むと、北の丸公園への入口があります。

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車止めがありますが、幅の広い箇所もあるので車椅子で通行できます。

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北の丸公園の入口に建つのは、1620年築の国指定重要文化財「田安門」。

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現地に解説版があります。

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〇九段坂公園のバリアフリー状況

田安門の横を通過すると、坂道の途中に九段坂公園が現れます。東京2020にあわせて、2020年に整備されました。

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公園の傾斜路面には、階段とスロープが併設されています。

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手前が常燈明台、奥が品川弥二郎像です。傾斜路面ですが、段差を回避して車椅子で散策できます。

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品川弥二郎像の先に、トイレ棟がありバリアフリートイレが用意されています。

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スペースに余裕がある個室で、ウォシュレット付き便器、オストメイトが備えられています。

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トイレ棟から坂道を上がると、大山巌像があります。

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まだ坂道が続きますが、すべて段差回避ルートが整備されています。

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公園上部から、九段下交差点方面を振り返った風景です。長い坂道ですが、少し頑張れば車椅子で上がることができる傾斜角度です。

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九段坂公園の最高地点から観た千鳥ヶ淵です。

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〇千鳥ヶ淵緑道のバリアフリー状況

皇居内堀沿いに左折して、桜の名所、千鳥ヶ淵緑道に入ります。入口の車止めは、車椅子が通過できる幅があります。

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千鳥ヶ淵緑道は、平成19年から20年にかけての整備で舗装されました。九段坂公園に比べると舗装路面に傷みがありますが、車椅子での通行に大きな問題はありません。

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現地の案内板です。ここの桜の多くは、昭和30年代に植栽されました。現在では老木となり弱っています。

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現在千代田区では「さくら再生計画」を推進しています。

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桜の開花時期、千鳥ヶ淵緑道の通路は、立ち止まり禁止、飲食禁止、通路が左右に分けられて一方通行になります。内堀沿いのルートを通行できるので、本稿で紹介しているルート順である、九段坂公園側から千鳥ヶ淵緑道に入る観桜客が多いそうです。

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緑道沿いのアート作品。背景に写るのは建て直されたインド大使館です。

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緑道上に、車椅子対応型の水飲み施設があります。

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巨木の下に、巨石を利用したベンチ。アート作品のようです。

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千鳥ヶ淵緑道の大部分は、中央に桜が植栽されて左右に分かれています。

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所どころ中央分離がないスポットがあり、左右の通路間を移動できます。

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千鳥ヶ淵緑道の全長は約700ⅿ。下の写真の案内板は、緑道のほぼ中央部にあります。田安門前からここまで、約400ⅿの距離です。

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千鳥ヶ淵緑道は、明治40年から昭和43年まで運行していた市電の軌道の跡地を活用して、昭和54年に整備されました。当初は土路面でデコボコや段差があり、車椅子での通行は困難な散歩道でした。平成20年の改修でバリアフリーになった散歩道です。

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千鳥ヶ淵緑道の終点は、千鳥ヶ淵ボート乗り場です。公衆トイレにはバリアフリートイレがあります。

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ボート乗り場の近くになると、緑道中央部が桜並木ではなくなり、緑道の雰囲気が多少変わります。

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ボート乗り場へは階段で下ります。バリアフリー仕様ではありませんが、ここは仕方がありません。

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ボート乗り場の上部が、スロープで上がることができる展望バルコニーになっています。

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バルコニーからは、このような眺望が楽しめます。車椅子目線では、ギリギリで眺望が楽しめる壁の高さです。

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ボート乗り場にある千鳥ヶ淵の解説版です。千鳥ヶ淵ボート乗り場の開業は、昭和25年。年間利用者は約3万人で、その8割が桜の開花時の利用者であると公表されています。つまり開花時以外は、ボートは空いています。

九段坂公園・千鳥ヶ淵緑道

九段坂公園から千鳥ヶ淵緑道にかけての約1㎞の区間は、坂道はありますが、車椅子で散策ができる散歩道です。

(本稿は2021年11月に執筆しました)