九段の博物館 千秋文庫 車椅子観覧ガイド バリアフリー情報

千秋文庫

東京都千代田区九段南にある、旧秋田藩主佐竹家に伝わる文化資料を集めたミニ博物館です。設立は昭和56年。約2,300点の資料が企画展のスタイルで順次公開されています。

今回取材時は、「佐竹氏の秋田開発」展が開催中。秋田領内の地図、参勤交代の行列を描いた絵画、秋田城の絵図など18点が展示されています。

アクセスは九段下駅から徒歩10分の案内。靖国通りの坂を上がり、九段坂上交差点を左に進みます。来館者用の駐車場はありません。

千秋文庫のエントランスは2段の段差があります。スロープはありません。前輪を持ち上げると、車椅子で乗り越えることが出来ないことはない段差です。

千秋文庫

館内に入るとすぐに受付があります。千秋文庫は有料の施設。障がい者減免制度があり観覧料が100円割引されます。受付で障害者手帳を提示して割引を受けてください。

千秋文庫

展示室は2Fです。1F奥のエレベーターを利用して2Fへ上がります。

千秋文庫

バリアフリートイレはありませんが、2Fのトイレはスペースに余裕がある洋式トイレです。つかまり立ちができる人なら、利用できないことはないかもしれません。

千秋文庫

大きな展示室ではありませんが、フロア内に段差は無く、通路は車椅子で移動できる幅があります。

佐竹氏は平安時代の末期に現在の茨城県に土着しました。その後、現在の群馬県太田市に移り、太田城で地域経営を始め、以来約400年間太田城を本拠とし、現在の茨城県水戸方面まで支配を伸ばしています。

関ヶ原の戦いの際に、日和見的な態度が家康の心証を悪くし、1602年に現在の秋田県に国替えとなりました。以来明治維新までの約260年間、秋田の大名として統治を続けた家系です。

明治以後は華族として家系が続き、第34代当主佐竹義春侯爵が、昭和17年に佐竹家に伝わる資料を家令職の小林昌治氏に譲渡し、後世に伝える文化財として永久保存するように懇請。その意をうけた小林氏が創立者となり、千秋文庫が設立されました。

「千秋文庫」の館名は、佐竹氏に縁の深い、秋田県秋田市にある「千秋公園」に由来します。

千秋文庫の主な収蔵品は、古文書・古記録、模写絵画、古地図、古戦場図に分類されています。他に歴代藩主所用の花押・印章があり、合計で約2,300点を収蔵。戦中戦後の混乱期を乗り越えて守られた、貴重な文化資料です。

千秋文庫はバリアフリーではありませんが、エントランスの段差を乗り越えることができれば、車椅子で観覧できないことはありません。

(本稿は2021年11月に執筆しました)