千葉県 酪農のさと 車椅子利用ガイド バリアフリー情報

千葉県酪農のさと

房総半島は日本酪農発祥の地。それを記念して千葉県南房総市大井に、1955年に千葉県によって設置された施設です。現在の南房総市大井地区は、安房国守の里見氏の牧場でしたが、江戸時代に幕府の直接管理地となり、享保13年に八代将軍吉宗公の指示で、この地で牛乳を使った乳製品が作られたことが日本の酪農の始まりとされています。

酪農のさとは、「酪農資料館」と「第一白牛舎」が無料で見学できる施設です。酪農資料館のバリアフリー状況から紹介します。アクセスは車が便利です。来園者用の一般駐車場は第一白牛舎の近くにありますが、身障者用駐車スペース4台分が酪農資料館の近くに設けられています。利用申告は不要で、不正利用防止用のバーを自分で動かして利用します。帰るときはバーを戻すことが求められています。

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身障者用駐車スペースから牧草の斜面を見上げると、放牧されているヤギが見えます。

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身障者用駐車スペースから酪農資料館のエントランスまでは、2か所の段差解消スロープを通り移動します。

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自動ドアを通り館内に入ります。館内はバリアフリー仕様で車椅子での見学に大きな問題はありません。八代将軍吉宗公のレリーフが浮かぶエントランス周辺はお土産コーナーです。

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バリアフリートイレは1Fにあります。一般的なサイズの個室でシンプルな設備のトイレです。

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展示室は1Fと2Fの2フロアに4室あります。エレベーターがあるので車椅子での上下階移動に問題はありません。

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4つの展示室で常設展示と企画展示がありました。様々な視点から日本の酪農の歴史を紹介しています。

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展示室はフラットでスペースに余裕があります。段差箇所にはスロープが設置されています。

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ケース内展示物の位置は極端には高くありません。ほとんどの展示物は車椅子から観覧できます。

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資料館から第一白牛舎へ移動します。車椅子では車で移動したほうが便利な距離です。身障者用駐車スペースから一般駐車場へ移動します。一般駐車場に身障者用駐車スペースの設定はありません。一般駐車場から第一白牛舎までは、ほぼフラットな舗装路面を移動します。車椅子で白牛の観察は可能です。

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第一白牛舎では、八代将軍吉宗公の時代に3頭飼育された「白牛」という品種の牛が、3頭飼育されています。享保13年と同じ状況です。

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第一白牛舎の先に、民営の喫茶&食事処が営業しています。ただし第一白牛舎の横からは未舗装路になります。

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その先には車椅子での移動はつらい傾斜の舗装路があります。未舗装路と傾斜路が苦手な人は、第一白牛舎までの利用をお薦めします。

千葉県酪農のさと

千葉県酪農のさとは、車でアクセスすれば車椅子で「酪農資料館」と「第一白牛舎」が利用できる施設です。

(本稿は2023年5月に執筆しました)

「千葉県酪農のさと」から4㎞ほどの場所にある、無印良品が運営する「里のMUJIみんなみの里」のバリアフリー情報を別稿で掲載しています。ご参照ください。