茨城県日立市のかみね公園は、レジャーランド、「吉田正音楽記念館」などがある公園で、その中核施設として「かみね動物園」が営業しています。小高い山を開発した公園なので、かみね動物園はアップダウンがあります。
アクセスは車が便利。動物園エントランス前に40台を収容する無料駐車場がありますが満車になることが多く、アップダウンの先にある駐車場に誘導されます。身障者用駐車スペースはエントランス前駐車場にあるので、誘導スタッフに車椅子利用の旨を相談して誘導を受けてください。
日立市かみね動物園は入館料の障がい者減免制度があり、本人と介助者1名が無料に減免されます。入園ゲートで障害者手帳等を提示して減免措置を受けます。
入園するとすぐにゾウの展示があります。ここまでは緩い傾斜路面です。
この先から傾斜路を通ります。「はちゅウるい館」は2フロア構造で、2Fから入りエレベーターで1F へ移動し、1Fから退館します。エレベーターを利用するため強い傾斜路を避けて次の展示コーナー「ふれあい広場」に移動できます。
ここから先はアップダウンがある通路を通ります。特に「サルの楽園」付近から「カバさんハウス」方面に上がる箇所は傾斜が強く、車椅子での移動は力が必要です。可能であれば介助者2名で車椅子を押したい傾斜路です。
坂を上がりフラミンゴなどの展示があるエリアに入ると、ほぼフラットになります。今回取材時点では新猛獣舎「がおーこく」周辺は工事中で、未舗装路面を通る状況でした。
「がおーこく」付近から坂道を上がり動物園の出口に進みます。この区間も車椅子では苦戦するレベルのアップダウンがあります。
動物園の出口の先はレジャーランドエリアです。レジャーランドエリア内の傾斜は急で、出口に向かう下り坂は車椅子では危険です。ここで「エレファントカフェ」がある建物「ふれあいプラザかみね」の2F に入ってください。エレベーターで傾斜を回避できます。
「ふれあいプラザかみね」の2Fにバリアフリートイレがあります。一般的なサイズの個室で、ウォシュレット付き便器が備えられています。
「エレファントカフェ」はゾウと太平洋が見えるカフェです。屋内席、テラス席ともに車椅子で利用できます。
このフロアに動物園の展示室があります。「エレファントカフェ」を利用するか、エレベーターを利用しないと、存在に気が付かない場所です。見落とさないようにしてください。
エレベーターで「ふれあいプラザかみね」の1Fにおります。車椅子では動物園の入口から逆走して出ます。
園内の通路はやや急な傾斜路がありますが、「はちゅウるい館」と「ふれあいプラザかねみ」内の2か所でエレベーターを利用すると、部分的ではありますが傾斜を回避することが出来ます。
(本稿は2022年5月に執筆しました)